Yukon Arctic Ultra(本編)

焚火練習

今日は昨日失敗した焚き火練習をおこなった。着火剤を木の上に置いて火を着け、上に細い木の枝の束をかざして火をつけるのだが、 やっぱりなかなか着かず一度は着火剤とその周辺だけを焼いて失敗、2度目にやっと焚き火を作ることができた。 着火剤は下見で来たときに櫛田さんとアウトドアショップに行って買ったもの。よく燃えたので本番用に買い足しておこうと思う。

昨日の失敗と今日の違いは木の枝の集め方。昨日櫛田さんに植生をよく見てとアドバイスいただいたので、 普段日の当たらなさそうななるべく高い木の下で木を集めた。道沿いの木は日が当たって一見枯れているように見えても水分が多く火が着きにくい。 あと大物が少ない。

今日は火を着けてから追加の木を都度集めに行っていたため火が燃え上がっているおいしい時間帯に火の前にいなかった。 今日はそもそも火が着くかわからなかったからいいけど、 本番のときは先に木を集めきってから着火しないと衣類を乾かしたりお湯(水)を作ったりする時間を取れない。 燃料の木はかなり大量に集める必要があるので、焚き火をする場所はトレイル沿いではなく森の中の燃料になる木が多い場所に入り込んでやったほうがよい。 まだ火を作るまでの時間とか課題はあるが、最低限スタートに立つ資格は得たかなと思った。 明日もう一度、焚き火とガソリンストーブの練習をして、夕方遅くにホームステイ先(ようこさん宅)からダウンタウンのホテルに移動する予定。

天気予報を見ると、今週後半からレース3日目くらいまでにかけて最低気温がマイナス40度近い日が連続している。 最も寒いレース終盤のドロップバッグに暖かい装備を集中させようと思っていたが、最初に一番いい装備を集めたほうがよさそうだ。 序盤で潰れてしまったら後半に備えといても意味がない。レース3日目を過ぎると最低気温もマイナス15度を上回るようになり、最高気温は一桁に。 これはフィニッシュのドーソンを見ても同じなので、ほんとうに序盤が全てという感じになりそう。あまり気温が上がると用意したウェアでは暑すぎたり、 雪が緩んで歩きにくくなったり体力的にきつくなるかもしれないけど命や凍傷の危険はごく少なくなっていくから気分的には楽だ。

ホワイトホースに来てからのんびりしている時間が長くて、れなっちとトレッキングにいった以外には一切運動していない。体力落ちないかな? 1週間くらいなら何もしなくても大して変わらないと思いたい。