Yukon Arctic Ultra(本編)

フィッシュレイクからコッパ―トレイルへトレッキング

朝はマイナス34度まで冷えていた。今日はフィッシュレイクからのトレッキングだがれなっちを連れていくので低温すぎるのはちょっと心配。 今日はレース絡みでは先住民族のモカシンのテストと、焚き火の練習。櫛田さんに9時にピックアップしてもらい。フィッシュレイクへ向かう。 衛星携帯とスポットを借りた。

10時ごろフィッシュレイクの凍った湖面を歩き始める。気温はマイナス29度。湖を横切り犬がたくさんいる小屋からトレイルに入る。犬たちは犬ぞりの犬だと思う。 登り始めるとれなっちが暑がって上着や帽子や手袋を脱ぐのだが気温はマイナス20度以下なので凍傷にならないか心配になる。 口元はマフラーなどでふわっと覆うのがよいと聞いていてやってみたが歩いているうちに取れてしまったり、 口鼻を覆っても首のほうに落ちてしまったりで上手く使えない。落ちないようにきつく巻きつけたらバラクラバと大して変わらないし。 れなっちのフリースのネックウォーマーを借りたらそちらのほうが使いやすい感じだった。

下見のときにホワイトホースからフィッシュレイクを目指したときに稜線からフィッシュレイクに下る道の分岐を見落としたので、 トレイルがしっかりついているか心配だったが、普通にスノーモービルが通行しているトレイルがあり、まったく問題なかった。 フィッシュレイクから標高差200mくらい登って稜線へ。稜線上は日が当たっているためか気温はマイナス10度くらいまで上がった。 ここからホワイトホースの裏山トレイルの出口までは標高差500メートルくらいの下り。

トレイルは最近雪が降った割にはしっかりしていて場所によってはスキー場を整地したかのような跡がある。実際に整地しているのかも。 日本だったら街から10km、標高差数百メートルの場所に冬にこんなにきれいなトレイルがあるなんて考えられない。 スノーモービルや犬ぞりやスキーが通った跡はたくさんあるけどいつ通っているんだろう。今回はフィッシュレイクから登りのときにスノーモービル3台出会った。 下りで眠くなってしまい、れなっちに置いて行かれそうになるくらいふらふら。

モカシンは軽く暖かいけど足裏が薄いため足裏が疲れる。特に下りが続くとヒールストライクで痛くなってくる。 今回のレースはとくに前半は川が凍りきってなくオーバーフロー(凍った川の上に凍っていないところから溢れた水が流れてくる)が多そうで、 モカシンは濡らしてはいけないものなので(乾いた雪の上で使うもの)メインシューズとして使う案はなしかな。 先住民族の道具を借りても急に先住民族になれるわけはないということか。

トレイルの出口近くに来たので焚き火の練習。自分の中で川に落ちた後急いで大きな焚き火を作り体を乾かさなければいけないというシナリオ。 周囲は丈の低い木が多く雪をかぶっているので燃料になる木を集めるのが難しそうだったが、トラブルの場合には場所を選んでいられないため、そこで実施。 燃料不足で大きな火にはできなくても、集めた木が燃え切るくらいの焚き火になればと思ったが、着火剤の周辺をわずかに焼いたくらいで消えてしまう。 落水後というシナリオで言えば「はい、死んだ!」という感じ。下見のときのガソリンストーブ凍結に続く2回目の死亡。気温はマイナス27度まで低下。 山の上が一番暖かかった。

体が冷え切ってしまったのでトレイルから出るまでまだ5分10分かかるが先に櫛田さんに電話してピックアップの依頼。 手足が痛いので大した距離ではないけど早歩きしたられなっちを置いて来てしまった。

櫛田さんに焚き火が失敗したことを伝えると、車を止めて道路脇の森で実演してくれた。着火剤は使わずライターから折った木に直接火をつけて焚き火完了。 まじですか。。。木の植生を見て場所を選ぶことが大事らしい。自分がやったときに丈の低い木ばかりだなと感じたような場所の木には火が着きにくい。 年数の立った高い木の根元は木がしっかり枯れて乾燥しているので、そこで折った木を何本か束ねて折口のところに火を着ける。 折った断面のところはギザギザしているので火が着きやすいとのこと。焚き火練習は明日もう一度おこなう。

そのまま櫛田さんと櫛田さんの奥さんと4人で桜寿司に晩御飯(4時くらいで少し早いけど)を食べに行く。 今回お世話になりっぱなしでプロの知識を指導していただいているのでせめてご馳走させてくださいということで。

ホームステイ先に帰宅後、急いでシャワーを浴びて爆睡。夕方7時ごろから12時間くらい爆睡した。 レース前だから寝れるだけ寝てしまっていいかな。レースの序盤はあまり寝れそうにないし。