Yukon Arctic Ultra(下見編)
マイナス35度のテント泊
10時半起床。太陽が地平線すれすれに見える。気温はマイナス32度に下がっていた。 12時にようこさんの車で下見に出発。櫛田さんをピックアップしてフィッシュレイクへ向かう。 ようこさん宅からの移動はアラスカハイウェイを通るしかないのだが、路肩が狭いところがあり徒歩でダウンタウンやトレイルの入口までいくのは勇気が入りそう。車にはねられそう。 フィッシュレイクへはずっと登り坂。フィッシュレイクの近くの山はハイキングで登れるらしい。今回の滞在中に登りたい。
フィッシュレイクの凍った湖面を10~20分ほど歩いてみたが足先がじんじんする。車に戻ってもしばらく治らなかった。まだ本気ソックスではないとはいえきつい。 フィッシュレイクの下にあるトレイルの入口を確認。裏山の散歩道のようなところで8kmほどで櫛田さん宅の近くに出れるらしい。 アウトドアショップCoast Mountain Sportsへ行く。着火剤(固形燃料)を購入。リチウム単四電池はなかったのでホームセンターで購入。スーパーで普通の朝食、夕食用の食材を購入。午後4時ですでに夕景になっている。 スーパーの駐車場の車を止めた場所からスーパーまでのちょっとした外歩きでも寒すぎてきつい。
櫛田さん宅に向かいながら裏山トレイルの櫛田さん宅側の出口を見に行く。月が出てきて景色が素晴らしい。明日は櫛田さんに送迎してもらいこのトレイルを歩く。 櫛田さんと別れてようこさんとようこさんのお友達宅(日本人)へ。女子会?らしい。いろんな人と会って現地の暮らしの一部を知れるのは楽しい。 今夜はマイナス35度くらいまで冷えて明日から暖かくなっていくようなので今夜テント泊することにする(ようこさん宅の庭で)。すぐに逃げ帰るかもしれないけど。 ジャケットのフードにつけたフェイクファーは凍るらしい。本物の毛皮なら凍らないとのこと。
最低気温がマイナス35度になると聞きテント泊決行。 口鼻がシュラフから出ていると寒い。ウェアの襟で覆ったりBUFFで覆ったりして解決したが長くその状態にしていると頬の方まで湿ってきて不快感がある。 上半身はシェルを脱ぎ、ダウンのグローブをしてOK 下半身は足先だけ問題あり。ウールとダウンのテントシューズで寒くて熟睡できない。眠って体温が落ちたら凍傷になったりしない?と不安。 足先はウール+ダウン、素足にダウン、ウール+sealskinz+ダウンとどの組み合わせでも寒さは変わらなかった。これの意味するものは?ウールは日中も履いていてわずかに水分を含んでいると思われるため素足にダウンを試したのだが。対策が必要。 外はずっとマイナス35度だったが温度計をツェルトの中に入れるとマイナス20度ちょっとになる。ペラペラな1枚でも意外と効果あり。
ツェルトの中にきらきらとダイアモンドダストが舞っている。 トイレにツェルトから這い出したら、ご褒美にオーロラあり。最初は変な雲だなとしか思わなかった。 コンパクトデジカメをストックにつけて夜景モードで十分に撮影できた。テントシューズと薄い手袋で撮影に走り回っていたら手足の感覚がなくなった。 シュラフの中で冷えて痛い手足をこすり続けてなんとか復活。これもよい練習か。 翌日昼の部で初めてフィールドに出るので夜明けを待たずに部屋に撤収。暖かいところで少し休む。