SWISS PEAKS 2024

スタート~LB1(9/1 10:00~9/1 23:00)GPS距離:51.38km, 獲得標高:3127m

7時前に起きて日焼け止めを塗り、足首にテーピングし(捻挫予防)、ガーニーグー(足のマメ防止)を塗る。 荷物はスーツケースの片側にフォロワーバッグに入れてライフベースに輸送してもらうもの、もう片側はスーツケースと一緒にフィニッシュ地点に直行する荷物を前日のうちに用意してある。8時からホテルの朝食。フルーツを中心に素早く食べて、チェックアウトして会場に8時30分に到着。前日受付のフィエッシュ(Fiesch)には行かずにオーバーヴァルト泊だと当日朝がのんびりでよい。

建物の中で受付をして荷物預けの準備をして外に出るとすぐにフィエッシュ泊の日本人グループに会った。360(380km)には私のほかに4人出場するがみんな長距離の山岳では私よりもはるかに実績のあるアスリートでついて行こうなどと思ってはいけない。 9時30分ごろには660(680km)の選手たちもスタートゲートに集まって来た。彼らはオーバーヴァルトの360のスタートに間に合うように1週間前にブブレをスタートしてすでに300kmを走っている。こちらには日本人は3人出場していた。朽見さんを見つけたので軽くご挨拶をした(初対面)

9時55分ごろ先に660の選手たちがスタート、10時に360がスタート。最初の数kmは2日前にオーバーヴァルトに到着した日に散歩で下見した場所なので、落ち着いて後方からスタートする。最後尾ではないが後ろから3分の1程度の場所だと思う。最初のうちは林道の登りで幅があるため好きなポジションで歩けるが、トレイルに入ると前の人についていくしかなくなる。参加人数は300人いないくらいだが意外とばらけず前も後ろも列が続いていて流れに乗って進むしかない。最初のうちは楽しく歩いていたが最初の登りを終えて平坦から緩やかな下りになるとみんな走り始める。自分はそんなに急ぎたくないのだが、前後挟まれているのである程度がんばらなければならず「おいおい、こんな普通のトレランペースで行くのかよ。トレランレース全然出てないからよくわからないけど」と思いながら集団に乗っかって行く。

エイドではコーラ2杯とバナナのような組み合わせで補給をしていた。なるべく自分の食べ物を使わずに済むくらい食べれればそれにこしたことはない。この日最後の高い山(Chummefurgge 2656m)を登り始めるところで写真を撮っていたら、660に参加している日本人(廣瀬さん)に声をかけられた。はじめましてだが知っていてくれたらしく世間話をしながら急な登りを登る。途中で苦しくなり先に行ってもらった。山を超えた後は辛くならない程度に小走りで下っていく・・・のだが「LB1 FIESCH」まで標高差1600mの下りでなかなか辛い。LB1到着は21時ごろ。距離51.4kmで11時間で獲得標高は3000mくらいなので「これだけで普通のトレランレース1本分だな」と思った。疲れないわけがない(他の人たちは疲れていないのかもしれないけど)。

LB1ではさすがにスタートから12時間も経っていないので睡眠を取るわけにもいかないと思ったが、脚はけっこう疲れているので。もし一瞬で眠れるなら寝てもよいと思い、フォロワーバッグに足を乗せて少し横になってみる。しかし眠れそうになかったので、バーナーでお湯を沸かしてカレーメシを作る。補給でお腹いっぱいなのか気持ち悪さ(内臓疲労)が出ているのか完食するのに時間がかかった。22時30分ごろLB1を出発したと思う。出発関門は翌1時だがもうLB1にはあまり選手は残っていなかった。

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