SWISS PEAKS 2024
オーバーヴァルト到着
8時に起きてすぐに出発できるように準備をしてから9時にホテルの朝食(ビュッフェ)へ。朝食会場(レストラン)は2階にありテラス席があったので外で食べることにした。駅前なので駅舎と電車と山も見えて気持ちがいい。昼食は抜くつもりでフルーツを中心にたっぷり食べた。スーツケースはホテルで預かってもらい10時に出発。まずアウトドアショップに行ってガス缶があるか聞いてみたらないとのこと。ウエアやシューズがほとんどのお店だった。ネットでスポーツ店を検索して行ってみると、こちらは球技、ランニング、自転車などの道具だけしかなかった。キャンプや登山のお店はネットで探しても歩き回っても見つけることができなかった。ブリークは電車の乗り換え駅で人は多いがお店は狭い範囲に集中していて少なくとも歩いて行ける範囲にはガス缶は売っていなかったと思う。
13時23分の電車で次の宿泊地のオーバーヴァルトに行くことにした。朝食をたくさん食べたこともあってトイレ(小)に行きたくなった。公衆トイレはないか調べたり歩き回ったりしてみたが見つからない。駅には無骨な扉にトイレのマークがあり、1スイスフランコインを入れると扉のロックが外れるようだ(その使い方を知るまでに扉の前を行ったり来たりしてかなり悩んだw)自分は10フラン札を5枚しか持っていないので、クレジットカードで入れるタイプなら迷わず入るのだが(最近はクレジットカード対応が増えているらしい)両替もしなければいけないと少々面倒だ。何も買わずに両替だけお店の人にお願いするのも気が引けるなと思い、オーバーヴァルトまで我慢できればホテルにチェックインしてトイレを使えると思った。しかし我慢していると旅が楽しくなさそう。スーパーに行ってみるとコーラが1.5スイスフランだったのでコーラを現金で買ってコインを手に入れた。無事にトイレを使うことができた。
オーバーヴァルトへの移動はタブレットで小説を読んでいたが、時々レースのコース図を見て「あの山の上を通るのかな」と景色を眺めていた。途中レースのライフベースがある街でレースのコースフラッグ(マーカー)があるのが電車の窓から見えた。電車はローヌ側沿いを走っていて、レースも並行する山脈を通っているので電車の窓から見えている山はだいたいレースで通る山ということになる。壁のような岩山が多く景色は素晴らしいが、かなりタフなレースになることは間違いない。
15時にオーバーヴァルトに到着し駅から出ると、そこはかなりの田舎だった。小さな集落といった雰囲気で明らかにお店ないでしょという感じ。少なくとも駅前には何もない。ホテルまでは1kmほどあるのでスーツケースを引いて徒歩でホテルへ。ホテルのあたりは宿泊施設やレストランがあって普通に過ごす分には困ることはなさそう。ホテルにチェックインしたが昨日と違って、部屋に電気ポットがない。ポットがないとインスタントラーメンも作れないし温かい飲み物も飲めない。こうなるとますますガス缶の入手が大事になるので荷物を置いてすぐにお店を探しに出かける。
アウトドアショップっぽいお店があったので入っているとここにもやはりガス缶はなかった。ウエアやボトルはある。ガス缶を売っているお店がこの近くにないか聞くと5km先にあるという。5kmなら明日ジョグで探しに行くかおそらく電車の隣の駅なので電車で行ってみるかと思った。このときお店の正確な場所を聞いておけばよかった。Swiss Peaksに出る他の日本人メンバーたちもガス缶をどこかで買おうとしていたのでメッセンジャーで誰かガス缶を見つけたら自分の分も買ってスタートに持って来てもらえないか聞いた。吉田さんがちょうどフィエッシュに到着してお店を探しにいくところと返信があったので、もし見つけたら私の分も購入していただけるように頼んでおいた。その後すぐにガス缶を見つけたと連絡があり購入してもらった(7スイスフラン)
次にレースのスタート地点からコースを少したどってみることにした。主に新しく買った時計(COROS)のナビゲーション機能の確認。時計に入れてあるレースのコース図を使ってナビゲーション機能をONにする。疲れないようにゆっくり歩いてコースをたどり標高差400mほど登って(歩行距離は往復8kmほどで2時間)、なんとなく山の見た目とサイズ感(標高差)がわかった気がする。スタート地点の正面にあるスーパーに寄ってからホテルへ戻る。ホテルからスタート地点(受付会場も)へは数分の距離である(5分もかからない)。今日はホテルに電気ポットもなくガス缶の調達にも失敗したので温かいものを食べることはできない。明日はレース前日なのでお金は気にせず外食しようと思う。
今回のレースでは、PTL2017, 2018のときに通ったChampex-Lacを約270kmあたりで通る。もしかして前後ある程度コースが重なっているのではと調べると、今回のChampex-Lackから登っていくFenetre d'Arpette(標高2665m)は、PTL2017, 2018と2018リタイア後の一人PTLの3回登った峠だった。あのきつい峠にまた登るのか!と過去の辛い思い出が蘇り涙が出てきた。今回は過去3回とは反対側から登るが「またかよ!」と思いながらも4回目をどんな気持ちで登るのか楽しみでもある。なんとしてもその峠までは行きたい。ちなみにコース高低図でこれまで3回登った反対側はすごい傾斜で書かれていて、その他にそれに相当する傾斜はそうそうなさそうだった。あれが最高レベルというのを想像できるのはよいことだろうか。(ほんとうに厳しい、休み休み登ったけど)
今日の散策でバス停と時刻表も確認してきたので、明日はバスでグリムゼル峠に行ってみようと思う。 疲れないことが最優先なので気が向かなかったら行かずにホテルでごろごろしていてもいいけど。 やたらとバーンホフ(bahnhof)という名称を見るので調べたらドイツ語で駅前の意味らしい。(例、バーンホフ通り、ホテルバーンホフなど)