SWISS PEAKS 2024
モントルーへ
朝目を覚ますと、ヤマキーからメッセージ。10時ごろツェルマットに到着するのでお茶しませんか?とのこと。 急いで荷物をまとめて、ホテルの朝食を食べながら今日のホテルをどこにしようか検討。今日はジュネーブへと思っていたのだが、直前まで手配せずに引っ張りすぎたせいか安めのホテル(またはドミトリー)はあまり選択肢がない。できれば駅の近くでチェックアウト時間が11時とか12時にできるところがよかった。飛行機が15:55なのであまり早くチェックアウトすると居場所がなくなる。大きなスーツケースを転がして都会を長い距離歩くのも嫌だし。
悩んだ末、ジュネーブより手前でもよいのではと思った。ジュネーブ中心部に行かずに列車で空港に直行できるようにしたほうが楽かもしれない。モントルーで手頃なホテルがあったのでそこを予約(円安+スイス物価高いので日本感覚だと高いけど)。モントルーまで行っておけばジュネーブ空港までは列車で1時間ちょっとである。
10時にホテルをチェックアウトしてヤマキーとお茶。ヤマキーは出張のついでにトレッキングルートを歩いていて、今日はツェルマット滞在、明日は氷河を超えてイタリア側に降りるそうだ。地図を見せてもらったらたどる氷河上にはルートが描かれていないのだが、メジャールートの一部であることは調べてあって踏み後はしっかりついているはずとのこと。ただアイゼンなどは持って来ていないとのことで、念のため私のチェーンスパイクを貸すことにした。昨日改めて自分はレース参加はもう終わり(卒業)だなと結論付けた次の日にこういうことをしているヤマキーに会えるというのは、何かに自分の考えていることを後押しされているような気がして嬉しかった。
ヤマキーと別れたあと目星をつけてあった土産物を買う。自分で使うものだけど恒例のマグカップとモンベルツェルマット店の限定Tシャツ。その後列車に乗ってモントルーへ。昨日FBのコメントで坪井さんから「シヨン城がおすすめ」といただき、しかしそのときはジュネーブ直行の予定だったので立ち寄ることはないかと思っていたが、モントルー宿泊だとシヨン城は徒歩圏内(ジョグ圏内)なので明日の朝行ってみようと思った。モントルーはしっかり雨になっていて駅からホテルへは石畳の登りで距離も1kmほどありスーツケースを引っ張って行くのは少々苦労した。ただ明日は下りだし、石畳を通らない道もあるのでそんなに大変ではないかな。
16時ごろホテルに入り少し休んでから街へ散策へ。土産にちょうどいいものがないか探す。自宅にはお皿を買って帰りたいと思っていたのだが見つからない。ホームセンターのような場所でお皿はあったがあまりにも普段使いのお皿過ぎておもしろくない。モントルーはあまり観光客向けではないのか、いかにもなお店はほとんど見当たらなかった。ツェルマットは逆にいかにもお土産というものばかりすぎて買いたいと思えるものがなかったのだけど(I LOVE ZERMATT的なのはいらない)。お土産、特にいろんな人にばらまき系のものは自分が撮影した写真でオリジナルグッズでも作ったほうがうけるだろうな。物価が高くて、ばらまき系のとりあえずたくさん買っておくというのができない。
特に収穫なくホテルへ帰る。高い滞在費を払って特に何もなかったとか、部屋でのんびりしているとかもったいない気もするが、滞在費を安くするためにドミトリーにすると数千円から1万円の節約はできるが余計な気を使うし、それよりはシングルルームにしてのびのびとくつろいだり旅の記録を書いたりしていたほうが、結果的に帰ってからの時間も浮くしこなせる作業が多くなるので、目先のお金は使うが時間を買っていると言い聞かせることにする。ゆったり過ごしてこれからどうしようと考えているこの時間が5年後、10年後に、あれがターニングポイントだったなと思える時間になれば・・・なんて。