Sahara Race Namibia 2016
ステージ6, 10.0km, 57分22秒, 19位(区間)/5位(合計)
朝はいつも通りに準備。残った食料カロリーメイト600Kcalを廃棄し、水も500mlのみ。テントから出て最後にテントのメンバーと写真を撮った。テントでは日本人(若岡さん、中田さん)で固まってしまっていたけど、南アフリカの選手は毎日順位を聞いてくれて明日の順位を予想するという謎の関係だった。前日よりも必ず上の順位予想を出してくるのだが、自分は3日目の撃沈以外は毎日順位を上げていたので、毎日「オレの言ったとおりだろ」と言われていた。ロングの前日なんて「明日は2位だ」とか言われていたし・・・(3位だったのでいい線行ってる!)。そんなやりとりも今日で終了。今日は順位予想なかったけど。
あと10km走ったら終わりというのが嬉しい。最後は上位を狙う若岡さんを煽って最後の祭りを楽しみたい。スタートして全力で飛び出す。わたるさん、台湾の選手、若岡さんと勢いよく飛び出すがあっという間に置いていかれた・・・。最終日10kmしかないわりに今までのコースと違い地形が岩場、砂丘、ソルトフラットとどんどん変わる。そして体が疲れきっているのか先頭を追うどころか次々と抜かされていき通常ステージでは体調を崩さない限りありえない順位に落ちていく。
距離が短いだけにけっこう苦しんでフィニッシュへ。やっと終わったー!とフィニッシュ!2007年のモロッコから始まった砂漠レースチャレンジは全て終了。2009年サハラレース(エジプト)のリタイアのリベンジも完了。これまでの砂漠レース中でも最も気分的にすがすがしい感じ。全てが終わったってすごく気持ちがいい!思わず涙を流して喜んでしまった!若岡さんとコースを少し戻ってフィニッシュに向かう選手を応援する。海沿いはいつも霧で曇っていたけれど今日は青空で気持ちよくフィニッシュ日和。
フィニッシュに戻ると撮影班のメイに会ったので「やっと終わったよー」と雑談する。以前、砂漠に行っていた日本人参加者が少なかったころに、レースで一緒だった友人に最後のフィニッシュを見届けてもらってよかった。そのころのメンバーはみんな砂漠を卒業して自分が最後の生き残りみたいになってしまっていたので。学校で留年して今回のレースは下の学年の人とレースに出ていた感じだろうか。もう砂漠は走らないぞ!
選手が全員フィニッシュしたあと撤収作業がおこなわれバスで4時間ほどかけてスワコプムントに戻る。途中で1日目に走ったコースと交錯したりしてちょっと懐かしかった。スワコプムントホテルに戻ったあと夜はパーティがあるのだが、その前においしいものを食べに行こう!と何人か(若岡さん、中田さん、キンさん)で集まってストランドホテルのそばの海沿いのカフェ・レストランに行く。ナミビアはカキが名産とのことなのでカキを注文。生カキに醤油をかけて食べるのがこんなにおいしいとは!キャンプ地での食事との格差がすごい。ちょっと寒かったけれど夕焼けに染まる海辺でカキを食べながら、それぞれのこれからやりたいこと、普段の仕事などの話をする時間が平和で素敵だった。
19時からパーティ。パーティ会場がホテルから遠く(大会で使っているどちらのホテルからも遠い)道に迷ったりしながらやっと到着。レース結果はわたるさんは完全優勝、若岡さんはトーマスに23秒届かず(おしい!)4位だけど年代別優勝(30歳代)、そして自分は5位で年代別優勝(40歳代)だった。ちなみにトーマスは20歳代だったので、3位までの総合入賞者を含めても自分は40歳代の1位ということで気持ちよく満足(自分をおじさんと認めた瞬間!)。女子部門では、まきちゃんが総合入賞には届かなかったが年代別優勝だった。まきちゃんが年代別優勝を指して(総合入賞の人を除いた1位なので)「残念賞の人たち」とか言う。
パーティからの戻りで駒場さんに「樺澤さんがいて、宍戸さんと佐藤さん(ひろっち)が一緒にいないのが不思議な感じがする」と言われた。ほんとにその通りで、今は一緒に砂漠に行っていたメンバーの卒業後の世界なので「やっと終わりにすることができた」という気分なのだ。その代わりに自分の砂漠報告会や講習会に参加して砂漠を目指した人たちと一緒にレースを走るという経験も留年したからこそなんだけれど。
ホテルに戻ってネットでレース報告など。明日はもうナミビアを出発して帰国する(ヨハネスブルクに1泊するけど)。忙しい旅だけど早く帰って家族で過ごす時間に戻りたかった。そしてやっぱり脚が熱を持っているので寝る前にロキソニンを飲む。この薬くせになるんじゃないだろうか?今日限りでもう使わないことを心に誓う。