Sahara Race Namibia 2016
ステージ5(2日目:休養日)
ロングステージの翌日は休養日。レースとしてはロングステージの制限時間が30時間ほど(今回は27時間だったかな?)なので、2日目の日中が制限時間になっている。しかし今回は気温があまり高くないのと、コースも少し楽だったか、朝起きた時点で大部分の選手は帰ってきている状態だった(むしろ前日深夜にほとんど帰ってきていた印象)。キャンプ地はTorra Bayというメジャーなキャンプ場っぽく水道の備え付けられたトイレ・更衣室?のようなものが立ち並んでいる場所。ただシーズンオフのようでレース関係者以外はいなさそう(寒いし!)。それでも砂漠で水道が出て水洗トイレが稼動しているのがすごい。
体の調子はさすがに一晩休んで体中痛いということはなくなったが脚は痛く明日きちんと走れるように早く回復させなければいけない。昨夜は脚が熱を持っていて眠れなかったのでロキソニンを飲んでみたら楽に眠れた。ロキソニンを飲んだのは初めてだが確かにこの効果を実感してしまうとまた使いたくなるかも。個人的にはサプリメントのようにロキソニンを飲んでいるランナーを軽蔑しているが「ああ、こういうことか」とちょっと理解した(笑)
今日はやることがなく暇人。砂漠レースのロング2日目はだいたいキャンプ地のテーブルに集まって終わったら食べたいものなどの話をするのが定番だが、そういう話もしたけれど海沿いで風が強いのであまり外でのんびりできる感じではない。11時ごろブラインドランナーの伴走をしている三州さんのチームがフィニッシュしてロングステージは終了した。
サイバーテントでメッセージや成績の確認。今回のレースではここにきて初めて成績を確認した。ここまでは同じテントの若岡さんと毎日会話していたので若岡さんとのタイム差でなんとなくの戦況を感じ取っていた。順位は総合5位。3位はWATSON Thomas(毎日最初はスロースタートで後半上がってくる安定感のあるランナー)、4位は若岡さんで3位から5分遅れ、5位の自分は若岡さんから12分遅れ(3位から17分遅れ)。予想よりもずいぶん前との差を詰めれた感じ。意外だったのは6位が女子1位のMARIASH KOUDELE, Jaxで自分よりも30分後ろということ。上位のほうで走っていた男性ランナーがあと3名はいたはずだけどいつの間に消えたんだろう?よく見ると速い人もそれぞれにどこかのステージで撃沈していて、撃沈具合の少ない人が上位に残ったという感じだった。自分の場合は3日目の撃沈はかなり大きかったけどロングで挽回して上位に出てこれた。しかし3日目の撃沈で上位メンバーに1時間近く遅れていて、ここにきて3位との差が17分しかないので3日目をプチ撃沈くらいに留められていれば3位いけたじゃんと考えるともったいない!たらればは誰にでもあるので言わない約束だが。
ロングステージで自分の25分後にフィニッシュしたのは若岡さんではなくトーマスで、若岡さんは自分から40分遅れになっていた。CP4で後ろに見えていた若岡さんに30kmで30分ほど差を広げられたのはとても満足。しかしその時点でまったく姿が見えていなかったトーマスが若岡さんを逆転して15分差つけているのもすごい。明日の距離が10kmで1時間程度なので自分の順位は5位で確定な感じ。脚が痛いけど後ろが30分離れているので落ちることはないし、若岡さんとの12分差を追いつくのも不可能。ただ3位トーマスと4位若岡さんの差が5分しかなく、かなり難しいが若岡さんは最終日に3位を目指して走ることになる。
自分のことで重要なのは自分よりも上位に40歳代がいなければ40歳代優勝が確定するということ。年代別優勝は総合3位までを除いた年代別1位なので4位が40歳代にならない限り確定。わたるさん30代、台湾20代、トーマス不明(後からの調べ20代)、若岡さん30代なので、この時点ではトーマス若そうだけど実は40歳代で若岡さんが5分差をひっくり返して3位になると自分の年代別優勝は消えるという認識。なんとなくお土産を持って帰れそうな雰囲気になってきた。
午後になってタイミングチップを回収しデポジットの20ドルを返却するというアナウンスあり。タイミングチップを返すということは最終日はタイム計測がなく順位は今日で確定?という噂が流れる。確かに過去のレースでは最終日はタイム計測しないということもあったようなのでありえる話だが、3位を5分差で追っている若岡さんにとっては大問題だった。けっきょく噂は間違いで最終日は手動計測とのこと。
夜はやることもなく時間もたっぷりあったのでお湯当番しているナミビア人が歌を歌い始めたら聴きに行こうと思っていたが、昼に最終ランナーが到着し早い時間にみんな食事を済ませているからか、お湯を作っている感じもなくキャンプ地は静まり返っていた。駒場さんに夜晴れたら星の説明をしてほしいと言われていたが夕方は曇っていて今日は無理かなと思っていたが、寝る前20時ごろトイレに行くときには晴れていて南十字座がよく見えていた。キャンプ地は静かになっていて真っ暗だし駒場さんがいるテントもわからないのでテントに戻って寝た。深夜にもう一度トイレに行ったときも晴れていたが、明るい星は沈んでしまっていてどの星が何かとかはよくわからなかった。