Everest Trekking 2019

ディンボチェ(4375m)〜5083mピーク〜ディンボチェ(4375m)

今日はディンボチェでレストで散歩。9時に出発し近くの山に登る。できるだけ上まで行きましょうと言われ急な斜面を登る。

今日はビピンさんと話したいことがあり、歩きながら「このトレッキングで悩んでいたことで、聞いてほしいことがある」と切り出した。80%は楽しく感じているが20%はつまらなく感じていること。その理由は「休憩しましょう」「水飲みましょう」「帽子かぶりましょう」「マスクしましょう」「シュラフに湯たんぽ入れてください」などあらゆる場面で指示をされて、自分の考えや意志で決定することがまったくなく(自分で決めれるのは食事のメニューくらい)とてもつまらない、ビピンさんは正しいしこんなことを思うのは自分が間違えていると思うが、常に正解を用意されて指示通りに目的地まで連れて行かれたところで自分にとってなんの意味があるのかと。自分で考えて判断することを取り上げられて山で自分にとって何が大切なのかわかったと。

ただそこは悩んで消化済で、今日から自分は連れて行かれることに徹すると、装備もガイド会社が用意したものと自分が用意したものが被る場合はガイド会社のものを使うと宣言した。それで、正しいやり方を経験した上でチャレンジしたければ自分でやればいい。なぜならビピンさんは正しいから。例えば一生に一度のチャンスでここに来た人には、その人が指示されるのが嫌でも正しいことをさせて目的地に立たせることがガイドの仕事だと思うし。と、伝えた。自分の意識を変えるだけでビピンさんはそのままでよいのだが、感じたこと考えたことを知ってもらわないと、この先よいトレッキングにはならないと思った。

そして「僕たちはいいチームになれる。このトレッキングを成功させよう」と意識を共有できたと思う。これで明日から100%楽しめる。そして標高5000m超え。途中から心臓ばくばくで超ゆっくりしか動けず、話しかけられても「はい」しか言えなくなったので自分のザックを背負ってもらう。アスリート的な小さなプライドは捨てて思い切り頼って連れて行ってもらいます(笑)でも心臓ばくばくで歩くのが辛くなっても少し止まるとすぐ動けるようになるので大きな問題なく順応できるのかなという感じはある。富士登山駅伝とか役にたっているかな?

下りながら「樺澤さんと歩くの楽ですよ。問題起きないし、でもきちんと言ってくれるし」と言われた。心の中で「そりゃあ(自分で言うのもなんだが)日本人の中ではかなり強い部類だから」と思った。そんな無用なアピールはしないけど(笑) いやー、しかし標高5000mの急斜面はマジきつかった。

夜、20時ごろ。ビピンさんが星がきれいですと声をかけてくれたので、外に出てアマダブラムと星空を撮る。2枚目撮っているときにロッジの入口でガチャっと音がして鍵を閉められてしまった。慌ててロッジに戻りドアを叩いて開けてもらった。