Everest Trekking 2019

ナムチェ(3550m)~ホテル・エベレスト・ビュー(3880m)~クムジュン村(3790m)~ナムチェ(3550m)

朝7時に朝食。今日はエベレストビューポイントとクムジュン村を周遊してまた同じロッジに帰って来るので荷物は最小限。といっても自分はもともと最小限しか持っていないのでノートパソコンを置いてきたくらい。ナムチェの最上部にある宿泊しているロッジからさらに上に登って行く。傾斜はけっこうきつくゆっくり登る。気温は10度ないが日が当たると暑くてすぐにジェケット(レインウェア)を脱いで長袖1枚になる。

歩きながらビピンさんの日本語のおかしいところを指摘する(上達したいと言っているので)。どう指摘したらいいのか昨日から悩んでいたのが「気持ち」と「気分」の使い分け。朝食のときなどにトーストにバターかジャムみたいなときに、「(どちらかをあなたの)気持ちでどうぞ~」と言うのだが、何回か言われているとわかるけど、日本人はそうは言わないしとっさに反応できない。しかし「気持ち」と「気分」の説明ができない。だけどおかしいのはおかしいので、「気持ち」は思っていること、「気分」は感じていることかなーと伝えた。ビピンさんが習った先生は「気持ち」のほうがベターだと言っていたそう。辞書に書いてある意味と違った言葉の使われ方をしていることもあるし、年代によって言葉が変化している場合もあるけど、少なくとも自分の周りではどちらか好きなほうを選んでもらうときに「気持ち」は使わないと伝えた。

標高差300mほど登ると平らなトレイルになり、エベレスト、ローツェ、アマダブラムがきれいに見えた。気持ち良すぎるトレイルを歩いてホテル・エベレスト・ビューに到着。ホテルのフロントを通り抜けてカフェのテラス席のようなところがエベレストがよく見えるポイントになっていた。 エベレストとローツェの山頂にかかっている雲が取れるのを待ちながらお茶する。サイズがスモール/ミディアム/ラージポットとあり、前日のミルクコーヒーミディアムポットが魔法瓶に満タンというものだったので(朝までかかって10杯飲めた)スモールでよいかなと思ったがビピンさんが「ここは日本サイズだと思うから大丈夫」というのでミディアムの紅茶にした。今度はカップ3~4杯とちょうどいいサイズだった。

写真を撮ってだらだらしていると、日本人旅行者(1人旅)に声をかけられた。2日前にルクラに到着してここから下山するという。もう少し先に行ける予定だったが飛行機が飛べなかったりして日数がなくなってしまったらしい。自分が飛んだタイミングが最後だったのかなと思う。このホテルは日本人が建てたもので三浦家3代(スキーや登山で有名なお家)のサインが壁に埋め込まれていたり、数日前に創設者が亡くなったそうで遺影と花が飾ってあった。

お昼ご飯予定のクムジュン村へは軽い下り。すぐに到着してしまいまた休憩?という感じだった。お昼は控えめにスパゲティとレモンティーのポット。ここでもレモンティーのサイズに悩む。カップ/スモール/ミディアム/ラージとあり水分補給も兼ねることを考えればカップは少ない。なのでスモールにした。そうしたらまたも魔法瓶満タンで来た。無理せずに残りは自分のサーモスに入れてロッジに持ち帰ることにした。スパゲティも単品で十分な量だった。

12時30分にレストランを出たがクムジュン村の有料で中に入れるお寺が12時から13時まで昼休みだったので13時まで待って係の人が来てから中に入った。このあたりにはイエティの伝説みたいなものがあり、ここには頭部のはく製?が祭られていた。別の集落の寺には手とかあるらしい。

クムジュンには畑がありイモを作るそう。しかし「ここの人は何で生計を立てているのか」聞くと、男性は山のガイドでガイドのない冬季と雨季(合計半年くらい)はアメリカやドイツに働きに行っているそう。昨日もっと下の集落で聞いた答えと同じでエベレスト街道は観光業が主体でそれ以外は出稼ぎのようだった。自宅にいるときでもガイドだと外に出ていることになるので、あまり自宅で過ごす時間がないのは大変だなと思った(家族とはほぼ別居状態)。つまり昔ながらのこの地域の生活はエベレスト街道では見れないということになるかな。

小さな尾根を乗り越えてナムチェに戻り始める。小学生くらいの子供1人の通学(帰宅)と一緒になりビピンさんが手をつないでおしゃべりしながら歩く。ビピンさんが子供の話を通訳してくれながら歩く。1クラス20人くらいで4クラスあるとか、大人になったら先生になりたいとか、日本よりも韓国のほうが少し好きとか、一番興味があるのはロシアとか、カトマンズに行きたいとか(都会へのあこがれ)。

ナムチェへの下りは走りやすそうなトレイルでトレランしたかったが(景色もいいし!)走ったら絶対怒られるので、もしそういうのしたかったら別の機会に友達と来るしかないなと思った。高山病になっても降りればいいやくらいの状況にすればOK。

ナムチェに着いてからビピンさんと別れてお店がたくさんあるエリアへ行く。ビピンさんにウールの帽子があったほうが風が強い時に便利だと言われたので、昨日買ったソックスの帽子版を買いに。正直、BUFFとジャケットとインサレーションのフードもあるので大丈夫だとは思ったがお土産にもなるし便利なのは確かなので地元のものを使ってみる。ちなみにこういったウール製品はこの近くで作られているのか運ばれてきているのか聞いたら運ばれてきているとのこと。値段はソックスと同じ500ルピー(円)でした。