Everest Trekking 2019

カトマンズ観光

朝7時30分ごろ起きて8時過ぎからホテルで朝食。10時近くにのんびりと行動開始。サグンさんから電話があって13時ごろホテル待ち合わせでどうかと言われて午前中時間ができたので、ダルバール広場に向かう。

途中で2ヶ所にストゥーパという仏塔を見つけて写真を撮りまくっているうちに時間が経ってしまう(タヒティ・チョークとカテシンブー・ストゥーパ)。まあ午後サグンさんに連れて行ってもらうボダナートがそれらの大親分みたいなものなので、そんなにじっくり見なくても良かったのかもしれないが。 カテシンブー・ストゥーパにいるときにサグンさんから電話があり12時ごろホテルに行けそうだと言うのでダルバール広場まで行くのはやめてホテルに戻る。

12時に車に乗ってボダナートへ。昨日の日記で「日本語ばかりでなんかなー」ということを書いたけれど、今日はせっかく日本語OKなので昨日散策して不思議に思ったことなどを聞いてみることにした。その前に車で走りながらサグンさんが車のナンバープレートの話をしてくれた。赤いプレートで白文字が個人所有の車、黒が営業車、白地に赤文字が政府関係者(偉い人)、緑が・・・なんだっけ?(たぶん政府関係車両)4種類あった。

昨日、散策しているときに信号が消えていておじさんが交通整理をしていることについて聞いてみた。信号は日本など海外の援助で何ヶ所かに設置されたらしいが1年くらいで壊れてそれっきりだという。車はおじさんの誘導に従って動いていたのでまあいいとして歩行者はどうするのか聞いたら、それは非常に問題だという。やっぱりよく車対人の事故は起きるらしい。街の中は小さい車が多く混んでいるので死亡事故はあまり起きないらしいが、中心部から離れると車のスピードも上がるので死亡事故になるという。

死なせてしまったドライバーはどのような罪になるのか聞くと死んでしまった家族に500万ルピー(500万円くらい)支払うことになるという。前はもう少し安かったらしいが、今後は700万ルピーくらいに上がることになるらしい。政府から遺族に500万ルピー支払われることもあるらしい。また自動車保険も存在していて、だいたい政府とドライバーと保険で合計500万から700万ルピーが支払われる(遺族が500万ルピーでは足りないと言ったときに上乗せされることがあるらしい)。

道路がでこぼこしていたり穴が開いていたりするのは、ちゃんと税金は取られているので本当は政府の仕事のはずだが全然やってくれないらしい。何かイベントがあって海外からお客さんが来るときに通るところだけ直されるということだった。

ボダナートの前で車から降りて(車はドライバーが乗っていって後で迎えに来る)入場料400ルピーを払って中に入る。ボダナートは要約すると4世紀から5世紀に建てられたもので、なぜ立てたかというと雨が少ないので王様が占い師に相談して雨乞いのために建てられたらしい。サグンさんはとても長く物語を語ってくれたが(動物を殺して供えるのはビンドゥー教の関係でよくないとか?)日常会話の自在さに比べると、難しい説明になると時々わかりにくかった(爆)サグンさんは「王様さん」というので「様」に「さん」は付けなくていいと教えてあげればよかった。

ボダナートはお願いごとを祈って、マニ車というお経を暗号化したようなものが書いてある筒を回転させて右回りに(仏塔の側が右手になるように)3周すると願いが叶うという。マニ車を回すときには「オン、マニ、ペネ、オン」みたいな歌を歌いながら回すとのことでボダナートの何ヶ所かでその歌が流れていた。写真を撮りながらストゥーパ(仏塔)の周りを回る。

カラフルなお経が書かれたタルチョ(旗)がストゥーパの先端から地上に張られたロープについていて「色の順番にも意味とかあるんですか?」と聞いたら、その旗は風が吹いて旗を揺らすとその風下に幸せが訪れるというものらしい。またストゥーパや各建物(一般家庭にも)に垂直に立っているポールに5色の旗がついているのも悪いものが家に入らないようにするものだという。土産物屋を見るとその旗も売っていたのでいくつか買った。帰ったらデッキに張ってみようと思う。

ボダナートは世界遺産に登録されているのに数年前のネパールの大地震でストゥーパの先端部分が落ちたときに政府は予算を出さず、市民が寄付で直したらしい。それ以外もたびたびみんなの寄付で公共のものを直すらしくサグンさんは不満そうだった。

ただ政府があまりしない分、あらゆる点で規制も緩くいろいろやりやすいらしい。道路が直されないとか交通事故が多いとか問題もたくさんあるが。いいところも悪いところもあるけど、日本は安全だけど規則にうるさすぎて大変だ、規則で縛られている分、何かあったときに人のせいにする人が多いしと話した。その点ネパールは全部自己責任って感じなのかなと思った。

ストゥーパの周りにはお祈りする場所もあって何人かの人が繰り返しお祈りをしていた。サグンさんの説明ではしゃがんで頭を地面につけて立ち上がるを108回繰り返すお祈りだという。若い僧侶はその10倍の1080回おこなう人もいる(それで信仰の深さを表すとのこと)。体力的にけっこう大変そうでなんとなくサーキットトレーニングを思い出した。

今日はボダナート空いていますねとサグンさんが言う。ネパールは土曜日が基本的に休みで日曜日は平日なので空いているそうだ。昨日来たらもっと混んでいると言っていた。逆に道は平日だから特に通勤時間帯は車が混雑しているらしい。

タメルへ戻るためにサグンさんが迎えの車に連絡を入れて大通りで待つ。乗り合いバスが走ってきてサグンさんが「バス停がなくて行き先をバスの人が大声で言っているから捕まえて乗るんです」と説明してくれた。10年前にエジプトに行ったときに「ギザ!ピラミッド!」と叫んでいるバスに飛び乗った話をした。ほんとに道の雰囲気はエジプトによく似ている。

ホテルに戻ると15時過ぎ。ここでサグンさんとはお別れ。少し休んでから午前中に到達できなかったダルバール広場に行ってみる。道の混雑がすごかったが狭いところで混んでいる場合は、車、人、自転車、バイク、人力車が全部同じ車線に入って動く感じになるので車と同じ向きに進む側を歩くと楽だった。ネパールは車は日本と同じ左側通行なので歩行者も左側を歩いたほうが速く進める。右側のお店や道の分岐に入るのは少し大変になるけど。ダルバール広場は大混雑だったが特に何を見るでもなく雰囲気だけ確認して撤収。

夕食は桃太郎という日本食のお店にした。ラーメンと餃子とレモンティーで770ルピー。それに13%の消費税。支払うときにサービス料はレシートに入っていなかったのでチップで100ルピー渡したら、お姉さんがめちゃめちゃ嬉しそうな顔をしたので渡し過ぎか?と思った。しかし880ルピーくらいに対し100ルピーだから特別多いとも思わないけど(10%目安なので多めではある)。ホテルに戻ってシャワーを浴びて、記録を書いて(これ)明日は5時にチェックアウトして飛行機でルクラへ。