The Last Desert
ドレーク海峡1日目
目が覚めると船はドレーク海峡に入っていてゆらゆらと揺れている。7時ごろ暇なのでデッキに上がってみるが何も見えず、揺れていて疲れるので部屋に戻る。8時にウェイクアップコール。8時半から朝食ビュッフェ。食べ始めると早くも食欲が落ちているのがわかる。念のため昨日の夜から酔い止めの薬は飲んでいる。特にやることがないためベッドにごろごろしてから、本格的に荒れる前にシャワーを浴びておくことにする。立っているとゆらゆらするため床に座ってシャワー。それでも相当疲れた。がんばって体を拭いてベッドに倒れこむ。船はだいぶ大きく揺れるようになってきた。
12時にランチの放送が入るがシャワーを浴びて疲れてしまったので食事はせずに寝ている。吐くほどにはならないが体を起こしていると非常に疲れて一度に行動できるのは数分間。用事を済ますために急いで動いたらしばらくベッドに倒れて休む感じ。気合を入れて三脚にカメラを設置し窓の外の荒れ具合を動画撮影してみる。景色が空だけになったり海だけになったり大変だ。ただ動きはゆっくりなので物が滑ったり飛んでいったりということはない。午後はデッキで南極の生き物について講義が始まったが少し顔を出しただけでリタイア。
19時にディナーの放送。席に着くとウェイターが来てOption1, 2, ベジタリアンを聞いて行くのだが、その後食事が出てくるまで数十分を要するため席に座って待つのが辛い。おそらく料理の準備にもたもたしているのではなく優雅な船旅(世間一般的には南極クルーズは富裕層の娯楽であろう)なので、食べるだけではなく会話を楽しむとかそういう意味で流れがゆっくりなのだろう。
しかし数分起き上がっていると気持ち悪くなってしまう現在の状況でこれは致命傷。ようやく料理が出てきたが、ひろっちは大きな肉の塊を見て「無理」と部屋に帰ってしまった。自分は休み休みなんとか3分の2程度を食べてリタイア。かなり辛い状況ではあるが、話に聞く壁が床になる勢いで揺れたり、フォークやナイフが飛んでいって壁際に集まっていたりということはないのでドレーク海峡にしてはおとなしいほうなのかもしれない。
夕食の後はやることもないので寝る。やることがあったとしても気持ち悪くて起きていられない。