PTL 2018

1人PTL(1日目)

PTLを早々に離脱してしまったので、1人でPTLのコースを途中まで追ってきた。今回のレースはひどすぎてレポートを書く気にもならないので何かやればネタ作りにもなるし、せっかく旅行に来たのに何か自分の糧になるような経験をしないともったいないので。 出発時点での最大目標はクールマイユール(約100km)まで行きバスでシャモニーに帰るコース。

最大がクールマイユールなのは手元にはそこまでしか行けない装備しかないため。その先のものはドロップバッグに預けてありまだ返ってきていない。紙の地図もクールマイユールまでだけ手元にある。 またPTLのコースに設定されたオフトレイル(道がない場所をコースにしている)は近くのトレイルで迂回することにした。 レースではないし1人なので道のない場所で事故があったら誰にも見つけてもらえない。

スタートはPTLと同じ朝8時にしたかったが、準備が遅れて8時30分スタートになった。UTMBゲートに行くと朝ランイベント?のようなものが行われていて8時30分にスタートしたので同時スタートになってしまい巻き込まれる。 最初はレースと同じペースで入る。レースのとき問題になった登りの手前の時刻を比べると、レース11:30、今回12:00でレースのほうが30分スタートが速いため狙い通り。

この後の1300m登りは今回はうんと抑えた。さらに上部で天気が悪くなり風と雨が強くなった。天気予報に雷の予報も出ていたため戻るか進むかしばらく様子見。 しばらく雨が降った後天気が落ち着いてきたので進むことにしたが休憩が入った形になった。するとすでに本番時のダメージがある状態で登っているのに、むしろ本番のときよりも動きがいい。 レースの時にピストンで立ち寄った山小屋ALBERT IERには行かなかった(スタートで30分遅く出ているのと相殺という感じ)。

去年今年のPTLで買い物をした山小屋・売店で飲み物や食べ物を補充しようと考えていたが営業していなかった。レース中はもっと遅い時間でも営業していたので、レースのときに特別に開けている気がする。 fenetre d'arpetteに18時40分に到着。ここから(正確にはちょっと手前で分岐)今年のPTLのコースはオフトレイルだが、代替ルートでシャンペへ下る。去年も下ったトレイルで去年はシャンペまで下り切らずに別の山へ向かっている。 下りはじめてしばらくしたら雷が一度だけ鳴った。雷に巻き込まれたくないので急ぐが雷は一度しか鳴らず雨が少し降っただけ。

買い物・休憩なしで、時間のかかるオフトレイルにも入っていないため、シャンペ到着が本番は午前3時に対し、今回は20時50分に到着した。シャンペ到着がだいぶ早くなったのでお客さんが入っているレストランに行き食事ができるか聞くともう閉店(ラストオーダー終わり)だった。

シャンペからしばらくは里山トレイル。お店を探したのはシャンペ湖に隣接している通りだけだが、森の隙間から一段下がったところに街の明かりがたくさん見えている。 そこまで降りれば夜遅くまでやっているお店とかないだろうかと思ったが、それで何もないとダメージが大きいので自分の持っているものだけで進むことにする。 里山はトレイルだけでなく作業道や人の家につなげるための舗装路が入り組んでいる。紙地図だけではナビしきれないので(夜なのでなおさら)、スマホのGPSと地図で現在地確認することが多くなった。 スマホの電池がどんどん減っていくため画面を暗くしたり機内モードにしたり節約する。

GPSトラック通りに進むと、ときどき明らかに人の家の家畜を囲ってある敷地に入るのだがレースのとき以外で入ってはいけないんじゃないかと思う。 その先にトレイルも続いているので絶対だめではないかもしれないが、夜中に怪しい人が(イベントではないときに)自分の家の敷地に侵入していくのはたぶん嫌だと思う。 レース後にPTLのメンバーに人の家の庭みたいなところに入り馬がいなかったか聞いたら「ポニーがいた!」と言っていた。やはりそこが正規のコースらしい。

里山から小さな集落Praz de fortに下りて大きな道路の反対側の山に入って行く。ここは去年別の方向から降りてきて反対側の山に入っていったところ。山の入口が個人宅の裏に回り込むような道の先にあるのでわかりにくくて去年は迷ったが、もう知っているのですんなり通過。 急な登りを登っている間に眠くなってきた。去年もある程度登った小屋の横で少し寝たので、そこまで行こうと思ったが耐えられず。トレイルが少しだけ太くなっているところでごろ寝する。

時間は見ていなかったが経験的に30分ほど寝たと思う。上半身はあまり問題ないが雨で濡れた足(シューズ・ソックス)が冷たくて目を覚ました感じ。脚が冷えて固まってしまい動き出しが非常につらい。 さらに進んで小屋を通過し、牧場に入り薄い踏み跡で牧場をじぐざぐ登る。このじぐざぐ踏み跡も去年と同じ。牧場の小屋のところで去年と今年のコースは分かれた。

次の集落のLa foulyまではおおよそ巻き道で沢を渡るところで下がってまた登るという感じ。道も悪くないので、昼間か複数人いれば走れると思った。ただ1人だと1人ですべてのこと(安全やナビ)に気を付けないといけないので、 なかなか走り出せない。右手(西側)に大きな山の影が見えていて昼間だったら素晴らしい景色なんだろうなと思った。La foulyが近くなるとトレイルが広くなってMTBの標識が出てきた。

4時40分にLa foulyの道路に出る。また眠くなってきていたのと明るい時間にペースを上げたいと思ったため大きな駐車場の端で寝ていくことにする。 アスファルトなので濡れないのもいい(固いし冷たいけど)。明け方近くなりさすがに寒いので上半身にウエアを1枚追加(寝るとき用)。また時間は見なかったが30分くらいで足の冷えで目が覚めた。