6633 Arctic Ultra 2017
装備チェック・ブリーフィング・前日トレーニング
朝8時30分に起床。9時30分ごろからホテル移動のため荷物運び。ハイカントリーインのチェックイン時間は15時なので、先日からハイカントリーインに泊まっている松村さんの部屋に荷物を運びこませてもらう。1回目の荷物を運んでからモーテルに戻ってチェックアウト。れなっちとすべての荷物を運んで移動。荷物が重くてたった徒歩10分程度の移動中に何度か足をとめて休憩し、ハイカントリーインについたらロビーのソファーでぐったり。
主催者マーティンが通りかかり私と松村さんが揃っているのを見て「キットチェック(必須装備チェック)できるか?」とのことで11時から松村さんの部屋で装備チェックを受けることになった。装備チェック各個人の部屋でおこなうので、普通なら私の場合は夕方チェックインしてからになるので、午後にブリーフィング、装備チェック、練習会?(初参加の人は必須)と休む間もなく連続かと思っていたので助かった。私の荷物は松村さんの部屋に揃っているため主催者の手間も省ける。当たり前の装備はユーコンアークティックウルトラの装備チェックを通っているため心配なかったが「ミラー」と言われ「思わず松村さんに義務装備リストにミラーなんてありましたっけ?」と聞く。やっぱりないとのこと。でも2人とも自己判断で凍傷チェックの鏡(主催者の意図もそれ)を持って来ていたので通過。
ハイカントリーインのレストランで昼食にして14時からブリーフィング。去年までのユーコンアークティックウルトラも集合・ブリーフィングはこのホテルなので同じ場所(大部屋)でブリーフィングかなと思ったら、なんと普通の会議室だった。ユーコンアークティックウルトラの参加者も少なかったが、こちらはもっと少ない。早口英語のブリーフィングは聞き取れず眠くてくらくらしていたが、一つだけ重要なことが聞き取れた「レース中はヘッドホンで音楽禁止」これはすぐに眠くなる自分にとっては死活問題。続いて「昼間は車がよく来るから」と言ってた気がしたので、松村さんに「時間帯によりだったりしませんか?(夜ならOKとか)」と聞いたが「ヘッドホンじゃなく片耳ならいいんじゃない?」とか言っている。
ブリーフィングが終わってからチェックインし荷物を自分の部屋へ運ぶ。そういえはハイカントリーインはアパホテル系列だとか?部屋にアパホテルの本はありませが。マウンテンスポーツにちょっと買い物に行って戻るともう練習会?の時間。17時30分にクロンダイク号の前の広場に集合なのでソリを引いて向かう。集合してからみんなでソリを引いてユーコン川沿いを上流へ進む。広くなっているところでビバーク態勢を作り、ストーブに火を付けるというのが課題。ビバーク態勢は誰もポールを使ってテントを立ち上げずごろ寝なんですが大丈夫なのかな?自分も今回は時間節約でできるだけごろ寝にしようと思っているので、なんかみんなが吹きっさらしでごろ寝で主催者もNGを出さないことにほっとした。ストーブに火を付けると円形に炎が出るところ半円にしか出ない。なんかやばいぞと思ったらマーティンが来てOKか?と聞くので「OKだ」と返す(OKじゃないけど)。日本出発前にテストしてOKで、でも念のため掃除してまたテストしてOKだったのにここでおかしくなるとは。
ホテルに戻ってソリをチェックすると車輪を固定するナットが取れて紛失していた。輸送するときにばらしたり組み立てたりする部分なので念のため予備のボルトとナットをいくつも購入してあるので問題はないがたかが数キロで紛失してしまうのはちょっとまずい。新しいナットを力を込めて占める。夕食は昨日まで宿泊していたモーテルのそばにある「パンダパンダ」というヌードル屋へ。怪しいたたずまいでいままではパンダパンダに行くくらいならマクドナルドへという感じだった。閉店40分前(21:30終了のところ20:50)で店員さんはお店のかたずけをしながらめんどくさそうな対応。でもOKだというのでメニューを見せてもらい店員さんお勧めのワンタンメンを注文。お料理が出てくるのを待つ間にもお店の閉店準備が進み、周りのテーブルの上に椅子が積み上げられていきます。しばらくして麺登場。すごくおいしい!(特に麺よりも具が)れなっちは別のメニューを頼んだので少し交換して食べてみたがどちらもうまい。パンダパンダなかなかやるな!れなっちは明日もパンダパンダに行くことにしたらしい。
ホテルに戻ってからうまく燃焼しなかったストーブの対応。分解しもう一度組み立てる。出発前に分解したときにこれはなんだ?と思ったシェーカーニードルという部品を説明書をきちんと見ながらセット。外に出て火をつけるとうまくいった。部屋で明日の出発に持っていく荷物を整理。けっきょくほとんどの荷物を持っていくことになり、ハイカントリーインに預けるのはがらがらのスーツケースのみ。主催者はこの大量の荷物と参加者全員をどんな車で運ぶのか気になる。たぶんブリーフィングで説明していると思うけど聞き取れていないからよくわからない。
これでホワイトホースを離れ北に向かいパソコンは持っていかないのでもしかしたらスタート前最後の更新の可能性あり。たぶんあと2泊ドーソンとイーグルプレインズでもwifi使えると思うけど。まあ一応いまのところの作戦を書いておくと、基本的には「がんがん行こうぜ!」体力面の不安はないのでペースメイクはあまり神経質にならなくていいかもしれない。怖いのは風で場合によっては進めなくなってゲームオーバーの可能性もある。バラクラバのテスト結果が微妙なので強風を正面から受けたときの顔の凍傷も要注意。最初の3日が難しくて特に強風なところ(マヒャド地帯。そこの景色が素晴らしいらしいのだが)に1日目の夜に差し掛かる。そこでもっとも厳しい峠で力尽きないように、その手前で早めでも行動を打ち切って一度寝るつもり。それによりフレッシュな状態で強風に突っ込み、かつ明るい時間い素晴らしい景色を楽しむというように持って行ければと思っている。まずはそこを超えてから後の流れを考えます。基本は明るい時間帯を有効に使うため夜ひっぱり過ぎずにきちんと寝たい。