ゴビ(タクラマカン)砂漠へ
成田から北京、さらにウルムチへ向かう長い移動日。北京では大雨による遅延、ウルムチではタクシー料金のトラブルなど、いきなり海外らしい洗礼を受ける。それでもようやくホテルに落ち着き、ゴビへの遠征が現実になる。
Gobi March 2011 Report
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成田から北京、ウルムチを経てゴビ(タクラマカン)砂漠へ。レース前のウルムチ滞在、6日間の本戦、そして帰国まで。Gobi March 2011 の各日の記録を、旧サイトの日記へつなぐ形でまとめています。
中国入りからウルムチ観光、装備チェックまで。レース前の移動と準備の時間。
成田から北京、さらにウルムチへ向かう長い移動日。北京では大雨による遅延、ウルムチではタクシー料金のトラブルなど、いきなり海外らしい洗礼を受ける。それでもようやくホテルに落ち着き、ゴビへの遠征が現実になる。
紅山公園から市街地を眺め、繁華街からウイグル色の濃い地区まで歩き回る。観光というより、レース前に土地の空気を足で確かめる一日。日本人選手もそろい始め、ようやく大会前らしい雰囲気が出てくる。
朝のブリーフィングと厳しめの装備チェックをこなし、ぎりぎりでスタートラインに立つ資格を得る。食料不足判定を小野さんのフォローで切り抜け、ホテルからバスでキャンプ地へ。いよいよ明日から本戦という緊張がはっきり形になる前日。
山岳地帯、雨の短縮ステージ、砂丘、高熱地獄のロング。景色も条件も激しく変わる6日間。
初日は天山山脈の荒々しいアップダウンを進む34.6km。スタート直後は体が重く苦しむが、徐々に持ち直して順位を上げ、14位でゴールする。山岳地帯の景色に励まされながら、本戦の流れにようやく乗り始める初日。
霧と雨と低温でスタートが大きく遅れ、コースも19kmに短縮される異例の一日。小雨と涼しさを味方に高速展開で進み、11位でゴール。砂漠レースなのに寒さと雨に振り回される、印象の強いステージになる。
川を何度も渡り、登り基調から後半の平地でロングスパートに切り替える44.5km。計画通り後半に順位を上げ、10位でまとめる。山岳から一転して水辺と草地の混ざる、不思議なゴビの表情が出る一日。
大砂丘から始まり、塩タブレット紛失、猛烈な暑さ、コース迂回の理不尽さまで詰め込まれた37.3km。小野さんに救われながら塩を確保し、最後はメディカルに倒れ込むようにフィニッシュする。順位以上に「生きてゴールした」感覚の強い一日。
大会最大の山場である80.8kmのロングステージ。序盤から胃の不快感と暑さに苦しみながらも、CPごとに休憩を挟み、日没後まで進み続ける。順位争いより完走優先へ意識を切り替え、長い一日を生き延びることに集中する山場の日。
ロング翌日は待機日だが、気温45℃近いキャンプ地は休息どころか灼熱地獄になる。テントの中で人が壊れていくような暑さの中、タイム修正の件を解決し、ユーさんから装備とレース観の厳しい助言も受ける。レース中なのに人生の方向まで考えさせられる一日。
夜中の砂嵐で全装備が砂まみれになったまま、最終14kmへ。順位変動は少ないが、前を追って全力で走り、ミスコースも挟みながら10位でフィニッシュする。ついに南極レースへの扉が開き、全員完走の喜びも大きく残る最終日。
レースを終えてウルムチから北京経由で日本へ。砂漠の日々が一気に日常へ戻っていく。
早朝にホテルを出てウルムチ空港へ向かい、北京での乗り継ぎを経て成田へ。空港や機内で砂漠レースを振り返りつつも、到着すればもう翌日から仕事という現実が待っている。総合13位、36時間15分05秒という結果を持ち帰る帰路。