The Last Desert 2012 レポート一覧
Adventure Runner

The Last Desert 2012 Report

レポート一覧

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成田出発からブエノスアイレス、ウシュアイア、南極レース本編、パタゴニア観光、そして帰国まで。The Last Desert 2012 の長い旅全体を、旧サイトの日記へつなぐ形でまとめています。

出発とウシュアイアへ

日本を出て、ダラス、ブエノスアイレスを経由し、世界最南端の町ウシュアイアへ。長い移動そのものが旅の最初の試練になる。

11/17

旅立ち

成田を出発し、ダラス、さらにブエノスアイレスへ向かう長い空の旅。初めての一人出国と南米での乗り継ぎに不安を抱えながらも、南極レースへ向かう旅の意味をあらためて考え続ける移動日になる。

11/18

ブエノスアイレス / ウシュアイア

エセイサ空港に着いてからアエロパルケへの移動をこなし、さらに国内線でウシュアイアへ。南米の都会の混雑と南端の町の静けさを一日で横断し、ようやく「南極前線基地」に到着した実感が湧いてくる。

ウシュアイア滞在とレース前

南極に渡る前の数日をウシュアイアで過ごし、街歩き、氷河、買い物、合流を重ねながら本番へ近づいていく。

11/19

マルティアル氷河

セントロを歩き回ったあと、思い立ってマルティアル氷河へ向かう。海辺の町から数時間で高山の雰囲気に入れる地形に驚きつつ、氷河とビーグル水道を見渡す景色を楽しむ。旅が一気に「世界の果て」らしくなる日。

11/20

ウシュアイア休養日

前日の疲れを受けて、少しゆるめに街で過ごす休養日。食事や買い物をしながら、観光と生活の間のような時間が流れる。南極前の焦りよりも、いまいる場所を楽しむ余裕が少しずつ出てくる。

11/21

カメラを買いに行く

壊れてしまった一眼レフの代わりを探しに、ウシュアイアで一番大きいカメラ店へ。南極に行く前に撮影手段を確保したいという切実さの中で、新しい機材をどうするか判断を迫られる。旅先らしいトラブル対応の日。

11/22

ウシュアイア レース集合

南極レース参加者が集まり始め、集合と説明を経ていよいよ遠征が「個人の旅」から「大会本番」へ切り替わる。世界各国の選手たちと顔を合わせ、ここから先は普通の観光ではないと実感する一日。

南極へ向かう船旅

ウシュアイアを離れ、ドレーク海峡を越えて南極へ。船酔いと待機の時間さえ、南極遠征の一部になっていく。

11/23

ドレーク海峡1日目

船はドレーク海峡に入り、大きな揺れと船酔いでほとんど身動きが取れなくなる。食事も行動も数分が限界という状態の中で、ようやく「南極は簡単には近づけない場所だ」と身体で思い知る。

11/24

ドレーク海峡2日目

少しずつキングジョージ島が近づく一方で、船酔いは簡単には抜けず、食事もままならない。南極上陸のルール説明や装備準備が進み、ようやく船の中にも本番前の緊張感が出てくる。南極上陸目前の我慢の一日。

南極本編:レースと上陸

キングジョージ島から南極半島沿いへ。レース、天候変更、ペンギン、氷河、キャンプまでが詰まった南極の核心部。

11/25 Peak

ステージ1 キングジョージ島

ついに南極へ上陸し、キングジョージ島で最初の100km近いステージに挑む。雪に覆われたコースを淡々と周回しながら、軽量装備と集中力を武器にレースへ入っていく。船旅の不調から一転し、競技モードがはっきり立ち上がる初日。

11/26

ミケルセン湾のペンギンコロニー

強風で予定していたデセプション島には上陸できず、行程変更でミケルセン湾へ。ペンギンの群れや氷山を間近に見ながら、観光とレースが同居する南極遠征ならではの一日になる。自然条件に完全に主導権を握られる感覚も強い。

11/27

ステージ2 ダモイポイント

体調は戻り、再び長時間のレースへ。船上生活の快適さと競技の厳しさが奇妙に同居する中、淡々と周回を重ねて順位争いも続く。南極でのレースそのものが、少しずつ自分のものになっていく段階。

11/28

ステージ3 ネコ湾

午前はシャチ観察でレースが流れ、午後にネコ湾で急斜面のショートレースを実施。短いながらも駆け引きの濃い2時間で、単独4位まで順位を押し上げる。夜は船でのバーベキューの後、再上陸して南極でのテント泊までこなす濃密な一日。

11/29

ステージ4 ダンコ島

最終日は吹雪の影響で実施自体が危ぶまれるが、最後まで状況を見ながらチャンスを待つ。3位との差、5位との差の両方を意識しつつ、結果と攻めの間で揺れる。レース終盤ならではの順位計算と気持ちのせめぎ合いが表に出る日。

11/30

南極最終日

レースを終え、最後の氷山ツアーに参加してから船は南極半島を離れる。何日も氷とペンギンを見続けたあとでは、最初の感動とは違う「見飽きるほど見た」充足感もある。旅の前半がここで静かに閉じる。

12/1

ドレーク海峡

帰路のドレーク海峡は行きより穏やかで、ようやく読書や思考に使える時間が戻る。南極上陸証明書を受け取り、今回の到達点をあらためて実感する。大きな目標を一つ終えたあと特有の、ぽっかりした時間が流れる。

12/2

ホーン岬・表彰式

ホーン岬を眺めながら南米本土に近づき、夜は船上で表彰式。エマージェンシーシートで着飾る選手たちに混じって、自分もついに表彰される側に立つ。南極レースの結果が形になり、長く追ってきた夢が一度きちんと完結する日。

ウシュアイア帰還とパタゴニア

南極を終えて再びウシュアイアへ。そこからフエゴ国立公園、カラファテ、チャルテンへと旅は観光編に入っていく。

12/3

ウシュアイア帰還

船を下りて上野山荘へ戻り、ほっと一息つきながらレース後の町の空気を味わう。南極を終えた安心感の一方で、すでに「次」が決まっていない寂しさもある。れなっちも到着し、旅は再び二人の陸上移動編へ。

12/4

フエゴ国立公園

ウシュアイア最後の日はフエゴ国立公園へ。国道3号線の最南端、アラスカから続く道の終点に立ち、緑と雪山に囲まれたパタゴニアらしい風景を歩く。南極後の旅を締める、静かで象徴的なトレッキング日。

12/5

エル・カラファテ

ウシュアイアを離れ、次は氷河観光の拠点エル・カラファテへ。乾いた荒野、青緑の湖、整った宿とパン屋など、南極とまた違うパタゴニアの入口に入っていく。旅は競技後の観光パートへはっきり切り替わる。

12/6

ペリトモレノ氷河

朝からツアーでペリトモレノ氷河へ向かい、展望台と観光船の両方から巨大な氷河を眺める。南極で氷を見続けたあとでも、陸上から見るこの氷河はやはり別格の迫力。王道観光地なのに、しっかり旅の記憶に残る一日になる。

12/7

エル・チャルテン

バスの発券トラブルに少し焦りつつも、エル・チャルテンへ移動。荒野の中を走るバス旅の終わりに、フィッツロイの麓の町へ到着する。天気が良ければすぐにでも歩き出したい、そんな気持ちで山の町に入る日。

12/8

フィッツロイ

気合いを入れてログ・トレス湖へ向かい、雲の切れ間を待ちながらフィッツロイを目指す。歩きやすいトレイルを進むうちに、少しずつ山の輪郭が見えてくる過程そのものがドラマになる。パタゴニアで最も見たかった景色に向き合う本命の日。

12/9

トーレ湖

前日の満足感を抱えつつ、今日はトーレ湖方面へ。森の中の穏やかな道から、最後は猛烈な風の吹く湖畔まで歩き、厚い雲に隠れた鋭い山群を待つ。条件は完璧でなくても、歩くこと自体が気持ちいいパタゴニアらしい一日。

12/10

パタゴニア最終日

チャルテンを発つ朝、最後までフィッツロイを振り返りながらカラファテへ戻る。昼は町で土産を見て、パタゴニアらしいアイテムも手に入れる。南極とパタゴニアをつないだ旅の自然編が、ここで一区切りつく。

ブエノスアイレスと帰国

旅の最後は大都市ブエノスアイレスへ。街歩き、墓地、本屋、ボカ、サン・テルモを巡り、30日間の旅が閉じていく。

12/11

ブエノスアイレス1日目

上野山荘ブエノス別館に入り、中華の惣菜で久しぶりに南米ローテーションから解放される。まずは街の雰囲気をつかむため、オベリスコや5月広場を早足で一周。南極とパタゴニアの後に来る大都市の密度が新鮮に映る。

12/12

ブエノスアイレス2日目

レコレータ地区の「世界で2番目に美しい本屋」やレコレータ墓地を巡り、街の美しさと奇妙さを味わう。観光名所を歩きながらも、細かな街の文化や感覚の違いに目が向く。都市観光がようやく本格化する日。

12/13

ブエノスアイレス3日目

少し緊張しながらボカ地区カミニートへ向かい、色鮮やかな街並みとタンゴの空気を楽しむ。治安への警戒は必要でも、実際に行ってみると強い観光地の熱気があり、歩くだけでも十分に面白い。旅の終盤らしい観光充実日。

12/14

ブエノスアイレス4日目

旅の最終日はサン・テルモへ。石畳の街並み、広場の演奏、タンゴショーと、夏のクリスマスらしい雰囲気を味わう。夜の便で帰国する前に、最後まで街の空気を吸い込んで旅を畳んでいく一日。

12/15

帰国

ダラス乗り継ぎを急いで抜け、長いフライトを経て成田へ。カレーを食べ、バスで帰宅し、30日間に及ぶ旅がようやく終わる。南極完走という夢の達成と、その先が白紙になった感覚の両方を抱えた帰国日。