親不知から松本に行こうぜ!2019

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はじめに

1年前、2018年8月6日にアドベンチャーレーサーたけぷーから「親不知から松本に行く高速縦走のイベントをします」とお誘いがあった。 私の反応第一声は「まったく完走できる気がしない(笑)」たけぷー、ハニくん、私でコースの検討が始まり3つの候補から1つを選んだ。 実際に実施した際には各自好きなコースをたどって4日と12時間後に松本(信州健康ランド)に集合ということになったのだけど。 その後、月日は流れ・・・念のため予定は空けてあったけど、2018年秋以降あまり走らなくなり山にも行っていなかったので 「誰も何も言わないけど、体力も準備できていないし、なしでもいいかな」と思っていた。 すると2019年7月18日に「忘れてません。やります!」とのメッセージ。やるのか(笑) 予定は空けてあったので「白馬あたりから電車で松本に行くかもしれないけど参加します」と回答。 最終的な参加者は、たけぷー、よこちん、私の3人になった。

私の行動方針は「楽しい時間を過ごして松本に集合する」。 レースや何かのためのトレーニングとして考えるとどうしても無理をしてしまったり、 最終目標を達成できないと(今回だと松本まで自分の脚で行けないと)「失敗しました」ということになってネガティブなイメージ、またはなかったことのようになってしまう。 ここ数年のユーコンやPTL出場で感じていたことだが、完走していなくても1回1回充実した経験だし何かと比べてだめだったというより、 そういうものを完全に取り払ったら違う面白さが見えるのではないかと思った。もちろんレース、レースするのもそういう方向の面白さがあり否定するものではないし自分もそのうちまたレースすると思う。 そんなことを思っていたので、2018年のPTLが終わって以降はレースの予定はなく走る時間を少なくしていた。 時々「次は何をするの?」と聞かれることもあり「特に何も・・・」と応えているが、裏はなく本当に何も考えていない。 それを踏まえての今回のトレッキングとなります。

8/9(金)

東京駅20時12分発の新幹線で糸魚川へ。お盆休み始まりの日で新幹線のチケット売り場はとても混んでいた。事前に指定席を取っておいてよかった。指定席はいっぱいで自由席は立ち乗りでいっぱいのようで、 車内放送で指定席車両の立ち乗りもしてよいと言っていた。22時30分糸魚川到着。経路を調べたときは日本海ひすいラインに乗り換えとなっていたので改札を出てローカル線に乗り換え。 日本海ひすいラインという表示はなかったが、えちごトキめき鉄道という恥ずかしい名前の改札があったので親不知までの切符を買って入る。 ザックを背負った人がけっこういてまさか行き先(やること)は一緒か?と思う。ホームへの階段を下りたところで、たけぷー、よこちんに会った。 電車に乗ると明らかに同類っぽい人たちと一緒になる。22時55分に同類っぽい人たちと一緒に親不知駅到着。

親不知駅は無人駅でコンビニや店などまったくなかった。駅舎も木造の小さな小屋という雰囲気。ただ自販機が1台あったので水やコーラを買い込み出発の準備。 登山道である栂海新道の始まりは海沿いに駅から5kmほど西に進んだところにあり、海を0時にスタートすると思っていたが準備の時間を入れるとどう考えても間に合わなかった。 ここで降りた同類の人たちは単独行と3人組。どちらもTJARを目指しているらしい(最近多いな)。特に単独行のほうは装備が小さくさっさと走って出発していった。 3人組のほうはタクシーを呼んであって栂海新道の起点までのロード5kmをスキップする(これが正解だな)。 我々は彼らをがんばれよーと見送ったあと23時45分に親不知駅を出発した。

8/10(土)

最初は5kmほどのロードを速歩き。海が近いためときどき波の音が聞こえる。途中から国道沿いの歩道はなくなり、山が終わってすぐ海になっているためトンネルも多く、さらにトラックがたくさん走ってくるので怖い。 さらに意外とアップダウンもあった。最初はおしゃべりしながら歩いていたが早く山に入りたいので少し気が焦ってだんだんしゃべらなくなる。やっぱりタクシーにしたほうがよかったなーと思い始めたころ栂海新道の入口に到着。 国道(標高80m)からトレイルを下って一度海に下りて標高0mからのスタートにする。ヘッドライトを消すとほんとうに何も見えない真っ暗で星空がきれいだった。 親不知観光ホテルまで標高80mを登り返す。普通に歩いて登っただけなのに息は上がり脚がだるい。思った以上に体力がなさそう。 たけぷー、よこちんに自分は思った以上にだめそうだから遠慮なく置いていってくれと伝える。暑くて汗だくになってしまったので親不知観光ホテル前の自販機でジュースを買ってがぶ飲み。 ここから登山道に入ると朝日岳までは完全に無人で物を買えるところはない。1時に栂海新道登山開始。

登山道は最初から急登で短い時間で一気に標高400mくらいまで登った。真夜中なのに汗びっしょりで先が心配。登山地図には何ヶ所か水場の情報があるが有人の山小屋があるわけでもなく、どの程度人が入っているかも知らないので、 水場が枯れることなく出ているかも確実とは言えない。そのため夜の間にできるだけ標高の高いところに上がり日中の暑さを少しでも避けたいと考えていた。 標高400mほどまで上がった後は下ったり登ったりの繰り返しでなかなか標高が上がらなくなる。せっかく登ったのにまた下るのかというのは急登だけに精神的なダメージも大きい。 左手を見ると下の方に明かりがたくさん見えていて糸魚川かな?と思ったが糸魚川まではかなりの距離があり下に見えるはずはなかった。かといって地図で左手は何もない山なのだが。 2時間ほどで尻高山(標高677m)に到着。まだ地図上ではほんのちょっとしか進んでいない。しかし登山地図のコースタイムでは4時間となっているところを2時間で来たので標準比50%とかなり速い。 3人とも50%どころかゆっくり入ったという感覚だったので、このコースは補給できる場所がなくみんな荷物が重いので、荷物が重い人のタイムで見積もられているのだろうと意見が一致した。

坂田峠あたりから2人に少し遅れるようになった。坂田峠を過ぎ金時坂という急斜面を登った先に細く水場があった(金属のコップが置いてある)。水を補給した後は一気にペースダウン。ここで夜が明けて明るくなった。 2人はとっくに行ってしまい姿は見えないので1度だけ荷物を降ろして休憩。落ち着いて粉飴を溶かしたハイカロリーの水を飲んで今後に備える。明るくなったがまだ樹林帯なので直射日光は受けていない。 しかし夜中から引き続き暑い。時々風が通る場所があると少しストックに体重を預けて休み休み登って行く。6時過ぎくらいか、ようなく建物が見えた、白鳥小屋(無人の避難小屋、標高1286m)だ。 2人はとっくに行ってしまったと思っていたが白鳥小屋で待っていてくれた。相当待ったでしょ?と聞いたら「そんなでもないですよ」と言ってくれたが、何度も足を止めたし、荷物を下して休んだりもしたので相当待ったはず。 なるべく長い間3人で進もうという意図を感じたので、自分はここで少し寝て行くから先に行ってほしいと伝える。握手をして「信州健康ランドで!」と別れた。 私は白馬で下山するつもりなのでゆっくりでかまわないが(最悪4日で白馬村まで行けばよいので、そこまで割り切ってしまえば楽勝だ)2人は松本まで行ける可能性があるのだから、ここで時間の無駄使いはさせられない。

小屋に入る前に来た道を振り返ると景色が開けていて海が見える。登山道に入ってから5時間も歩いて(登って)きたのにまだ海はすぐそこに見えた。小屋に入って(高カロリーの)水を飲んでカロリーメイトを食べてマットに横になる。 横になるときに脚が吊って悶絶した。軽い熱中症になっている感じがする。少し眠って目が覚めると1時間くらいしか経っていなかった。気分もよくなったので7時30分に出発。 もし戻るなら今が最終チャンスと思ったが進むことにする。ここから先は行ったらもうエスケープはできず朝日岳までは行かなければいけない。 しばらく進むと大きなザックを背負った登山者に追いついた。どこから登ってきたのだろうか。登り始めから誰にも会っていないので、同じ場所から登山を始めた人はランナー系でなければこの時間にここまで来るとは思えない。 白鳥小屋に宿泊したのだろうか?ふうふう言いながら登っているその人に暑いですねと声をかけて荷物の重さが辛そうなので「荷物何キロあるんですか?」と聞いたら「25キロくらい」と言う。 「水はどのくらい持ってきましたか?」と聞くと「4リットルくらい」と私より少し多いくらい。残りの約20キロは何を背負っているんだろうと思った。

10時20分に栂海山荘(ほぼ犬が岳)に到着。ゆっくり歩いていたのにこの区間も標準比80%とまあまあ。他だったら100%くらいの感覚だけど。 あまりに暑く、水もすごい勢いで消費している。この状態でこの後ずっと最低でも朝日岳まで行動し続けられると思えなかったので、 涼しくなるであろう夕方まで小屋で休んで夜通し歩いて予定通りの進行に戻そうと思った。小屋に入ってマットを敷いて寝る。大きな荷物でふうふう言っている人も到着して小屋に入り休んでいくようだった。 昼近くになると上から降りてきた登山者も小屋に入ってきてマットを敷いたり休む準備に入る。ここに泊まって明日下山する人がほとんどのようだった。 私が横になっているのを見て「ここに泊まっていきますか?」と聞かれたので「夕方出ます」と言う(えっ?っという顔をされる)。 少し寝て午後小屋から出ると雲がかかっていた。空気は暑いが直射日光がなくなったのでだいぶましな気がする。上から降りてきた人に水場に水が出ていたか聞くと黒岩平にばっちり水は出ていてベンチがある20m先くらいと 詳細な場所も教えてもらったので進むことにする。14時栂海山荘出発。

犬が岳(標高1593m)からは樹林帯に入ることがほとんどなくなり景色がいい。アップダウンも緩やかで標高は全然上がらないが快適に歩けた。途中でふうふう言っている大きな荷物の人を抜かした。涼しくなったのでもうふうふうしていなかった。 この人はこのペースで今日どこまで行くんだろうと思った。朝日岳の先の朝日小屋までは何もないし、このペースだと朝日小屋に着くのは真夜中になる。このあたりの登山道はテント泊も禁止だ。 夕方になると少し眠くなった。ちょっと横になれるスペースを探しながら進んでいると黒岩平に到着。下ってきた登山者に聞いた水場がこの辺にあるはず。 話に聞いたベンチがあったのでベンチに横になり15分くらい寝て、すぐ先の水場で水をたっぷり汲んで出発。太陽が沈んでいくところで19時前くらい。 そこから少し上がって後方の見通しが効くところで大きな荷物の人が上がってきていないか見たが姿は見えなかった。あの人は今夜どう過ごすのだろうか。

日が落ちるとさすがに寒くなるのでレインウエアの上だけ着る。ヘッドライトも点灯して暗い中を歩く。朝日岳の手前くらいでまた激しく睡魔に襲われまた少し眠ることにした。 適当なスペースがないので登山道が微妙に広がったところで休むことにした。マットを敷いてレインウェアの下を履いてレインウエア上下を着ている状態でシュラフカバーに入る。 動いていて体が温まっているのと短時間睡眠なのでシュラフは使わずシュラフカバーのみで。夜に通る人がいるとも思えなかったが念のためヘッドライトを赤色灯にしてザックに付けておいた。 これで誰か来たらそこに人がいると認識できる。横になるとすごい星空。一瞬で眠りに入り、すぐに目を覚ました(次の瞬間という感覚)。素早くシュラフカバーをしまって出発。 体が冷えると動き出しが辛いが今日は全然そんなことはなく快適。標高も軽く2000mは越えているのにこれだけ快適だと、やっぱり今回は危険箇所以外は昼間より夜動くほうが楽だと思った。 21時30分、朝日岳到着(標高2418m)。栂海新道はここまで。なんとなくのイメージで人が少なそうだから荒れた登山道だと思っていたがきれいに整備されて歩きやすい道だった。 補給できない、エスケープできないということだけ注意すれば楽しい登山道だと思う。

夜遅くなったので朝日小屋には寄らずに雪倉岳に向かうコースにした。ここからの登山道は稜線で登山者も多いはずだし道の心配はないだろうと思っていたが、 水平道に出るまでの標高差400mくらいの下りは道が悪く不明瞭だったり石がごろごろしたりしていた。これまでが想像していたよりも歩きやすかったので、なおさら不安になる。 道が尾根ではなく右手に尾根を見ながら下っていくので、間違えて沢に下ってしまわないか注意(暗いので余計に)。最終的には右手の尾根を乗り越えて向こう側に行くはずと意識してコンパスで方向を見ながら下る。 途中で転んで激しく脚を吊った。しばらく膝に手を当てて動けなかった。水平道に出ると木道になっていて安心することができた。 平らな木道を歩いていると眠くなってしまい雪倉岳に登り始める前に平らなところで寝ておいたほうがいいかもしれないと思う。 燕岩を過ぎて目の前に登り斜面が見えたところでシュラフカバーだけ出して登山道にごろ寝するが、眠れなかった(もしかしたら一瞬だけ寝たかも)。 急斜面を登って行くとやっぱり眠い、登山道は見通しのいいガレガレの斜面だったが、ここなら落石もこなさそうという踊り場みたいなところを見つけたのでもう一度横になる。 吹きっさらしだったがしっかり睡眠を取ることができた。

8/11(日)

目を覚まして意外にも快適に寝れていたので、出発するか、もうしばらくごろごろしていようか考えていると雪倉岳のほうからヘッドライトが下ってくるのが見えた。かなり速く動いているように見えたが、 登山道(吹きっさらしのガレ場)に人が寝ていたらびっくりすると思い急いで出発の準備を始める。かなり遠かったはずなのにシュラフカバーを袋に押し込んでいるときにヘッドライトが走ってきた。 「こんばんわー」と挨拶をして止まらずに走り去っていった。実はそんなに離れていなかったのかなと思ったが、登り始めたらやっぱりそこそこ距離もあるし斜面も走りにくい程度に急で、 ここをあの短時間で到達するのはしっかり走っていないと無理だと思った。何者だったんだろう。雪倉岳を超えて、4時15分に雪倉岳避難小屋到着。

股関節が痛くなっていたので時間は気にせず、雪倉岳避難小屋でしっかり休んでいくことにした。(後から振り返ると、それほど眠くはなかったし、なぜここでしっかり休もうと思ったのかわからない) 脚はとても疲れていて、歩く以外の動作(寝返りしたり)すると吊って悶絶。水分やミネラルが足りなかったりするのでミネラルのカプセルを飲んで休む。 睡眠を取って起きると8時30分。4時間近く寝ていた。まだ残っていたカロリーメイトとコーラを全部食べる。これでこの後エネルギーが取れるものは水に溶かして飲む粉飴だけになった。 白馬山荘まであとせいぜい3時間なので後は水だけあれば大丈夫だと思った。白馬岳以降は山小屋も多いし、どこでも下山できるので。9時10分に雪倉岳避難小屋出発。

白馬岳への登りは標高差500mくらいのなかなかの登りだったが、景色もいいし、白馬山荘に着いたらラーメンを食べようと思いながら進み苦にならなかった。 白馬山荘に11時25分着。久しぶりにまともな固形物ラーメンを食べて、もっといろいろ食べようと想像していたが思ったより食欲が出なくて、コーラとポテトチップを買って12時10分に白馬山荘出発。 杓子岳、白馬槍ヶ岳と白馬三山を通過。意外と地味な山だった。杓子岳は巻き道があったが、もう来ないかもしれないので杓子岳の山頂も踏んでおいた。 天狗山荘に15時到着。カップラーメンを食べてCCレモンを飲む。この先はちょっと危ない不帰キレットで唐松岳までのコースタイムは5時間。今日はけっこう雲が上がってきていて視界が白くなっているし、 15時30分に出発したとしても、もしコースタイム通りに進んだ場合は、19時くらいに暗くなるのでキレット真っ最中に夜になる可能性があった(急げば暗くなる前に危険マークが書いてある場所を抜けれるか微妙なくらい)。 どちらにしろ明日は唐松岳から八方尾根に下山しようと思っていたので、がんばる意味もなく天狗山荘に泊まって明日の朝早く出発しようと思った。

テントを張ってのんびり過ごし天狗山荘の売店閉店間際におでんを買って食べた。21時過ぎに眠ろうとしていると雷の音が聞こえてきた。どこで雷が起きているのかGPSトラッキングの雨雲重ね合わせ画面を見ると五竜岳あたりに雷雲がある。 そのすぐ南側の鹿島槍ヶ岳にたけぷーのアイコンが居た。たけぷーは夕方に鹿島槍ヶ岳で睡眠を取りますとメッセージがあった後、熊を目撃したので場所を変えましたと移動して、それ以降動いていなかった。 そろそろ動き出すはずだし、近くで雷が起きたら南に向かって下りなので急いで標高を下げるのではないかとGPSトラッキング画面を見守るがまったく動かない。 22時ごろ雷雲は五竜岳から離れて北のほうに移ってきた。つまり私がいるところにやってきた。雨は降らなかったが光と音がペラペラのテントのすぐ外で発生しているので冷や冷や。 ただテント場は登山者でいっぱいだし、山荘の建物も目の前にあるので心強い(気分の問題)。しばらくすると雷雲は離れて静かになった。

8/12(月)

4時に出発しようと思っていたが、少しだらだらして準備をし5時に天狗山荘出発。6時30分から天狗山荘の売店営業すると聞いていたので朝食を食べてから出発するか少し悩んだ分遅れた。 前日の8時くらいに唐松岳に到達したたけぷーがカレー食べたとメッセージしていたので、自分も早く唐松岳に行ってカレーを食べようと思った。朝メシ前の不帰キレット。 天狗の大下りを下って不帰を見上げるコルで取っておいたポテトチップとコーラで補給。ここでまた手持ちの飲食物が水と粉飴のみになる。 遅くとも3時間後には唐松岳でカレーを食べていることだろう。ヘルメットをかぶりストックをしまって不帰キレットへ。

不帰キレットは慎重にゆっくり進んだが、特別大変ということはなかった。二峰の北斜面だけ間違えると死ぬけど鎖もばっちりあるし、手で掴める岩や、足場も豊富で特に問題なかった。 特に危なくないとされている登山道でも手で掴むところにちょっと届きにくいとか、つま先で足場を探らないといけないとか、たまにあるのでそういうのに比べれば注意していれば問題ない。 逆向きで南から来たら絶壁を降りなければいけないので怖いかも。 8時ごろ唐松岳山頂到着。結果的には前日に一気に来ても問題なかった(疲労から集中力がなくなっていたりすると危ないからこれでよかったとは思うけど)。 これで前から気になっていた親不知から唐松岳を歩くことができ、ここから南の山は歩いたことがあるので、とりあえず満足だった。

唐松岳頂上山荘でさっそく食事ができるか建物を覗いたがレストランは営業していなかった。雰囲気的に朝は空けていなくて昼に営業するような? 食事できる雰囲気はなかったので売店でカップラーメンを食べる。予定通り下山開始。唐松岳から八方尾根の下りは観光ルートで登ってくる人も多くすれ違いで時間がかかったりしてゆっくりとした進行。 特に八方池の混雑はすごかった。八方尾根スキー場はリフト2本とゴンドラを乗り継いで下山。12時ごろ下山完了。 八方の湯で温泉に入ってから、着替えを1着しか持っていないので、モンベル、パタゴニア、好日山荘をまわるが気にいるものがなかった。 今夜の宿をどうしようか考え、昔何度か宿泊した「風の子」に電話してみる。1名宿泊に空があったので予約した。着替えを買わなかったので風の子で洗濯できるか聞いたら洗濯機を使えるらしい。 チェックイン可能な時間までガストで時間をつぶした。

夕食のとき同じテーブルで、登山しているおじさん(自分よりそれなりに年配)と、一人ランニング合宿中の女性(ロードよりは山寄り)が登ったり走ったりする話をしていたので混ぜてもらった。 女性の方は栂海新道も登ったことがあり「一泊めは2つめの避難小屋ですよね?(栂海山荘)」と聞かれたので「いえ、雪倉岳避難小屋です」と言ったら「はい?」ってなっていた。 スタートから24時間くらい歩くこと、0時スタートなこと、1日目の昼間暑すぎて動けなくなったので避難小屋で少し寝て夜メインに気持ちを切り替えたことなど話したら衝撃的だったようで、とても楽しんでもらえた。

8/13(火)

風の子をチェックアウトし、八方尾根のパラグライダースクールでタンデム飛行し、白馬グリーンスポーツの森でテント泊した。 白馬グリーンスポーツの森では、白馬の夏祭りがおこなわれていて夜は花火が打ち上げられた。

8/14(水)

大糸線で松本に行き、たけぷー、よこちんと合流。木村さん宅におじゃましお風呂を使わせていただき、トップテン(日本の標高上位10座を徒歩のみで連続して登る)チャレンジ中の吉藤さんとご飯を食べた。

たけぷー到達地点は、双六小屋→新穂高温泉→バス。
よこちん到達地点は、大天井岳→中房温泉→穂高駅→大糸線。

親不知から松本に行こうぜ!2019まとめ動画