第38回 富士登山駅伝

8/4(日)レース当日

5時過ぎに起床して朝食を食べながら準備して5時50分にホテル出発。陸上競技場で公男さんとサポーターをしてくれる公男さんのお友達(滝沢さん)と合流。 さっそく1区の黒澤さんを競技場に残して移動開始。2区の私は青年の家中継所へ。建物の奥にあるベンチに場所を取る。寝転がるようなスペースは確保できなかった。 敷くものを持ってくるのをすっかり忘れていた。ゆっくり準備してコールの後アップへ。中継所の手前1区のコースの反対側の歩道でアップをする。 自衛隊の敷地に設けられた駐車場の入口までの往復を2本。下りはゆっくり登りは少し呼吸がきつくなる程度までペースを上げる。 8時を過ぎると係員の誘導に従って道路を渡り中継エリアへ移動する。

今回のチームの目標はタスキを繋ぐこと、5時間以内で完走することである。タスキが繋がればタイムも5時間以内になるはず。 ランニング人口の増加により今まで出場していたチームがほぼ翌年も参加できるという状況ではなくなってきているようで出場許可が出なかったチームもあるため、 来年の出場権を確実にするために少しでもタイムを縮めておく必要がある。 また個人的に2区を走ることを希望した理由もあった。私はすでに8回目の出場で全区間を経験している。しかし2年ほど顕著に貧血でパフォーマンスが落ちていた時期があり、 そのときに走った山頂区と2区を走り直したいという希望があった。山頂区は去年走り直し(タイムはぱっとしなかったが)今回は最後に残った2区である。 自分の予想タイムは24分~24分30でなるべく24分に近づけていきたいと考えている。

先頭集団の選手が次々と中継所に到着する。先頭の数チーム以降は集団でどんどんタスキリレーがおこなわれ待機している2区の走者もどんどん減っていく。 しかし私のチームの走者は来ない。この駅伝はとにかくレベルが高い。1区の黒澤さんはマラソンを3時間ちょうどで走る猛者だが、それでもここに来ると最後尾から10人程度の位置になってしまう。 チームのナンバーが呼ばれた。予定よりも2分ほど速い!?必死の形相で走って来る黒澤さんを確認。無事にタスキを受け取る。

走り出すと体が軽い。2区の出だしは割と平坦というイメージがあるが実はいきなりけっこう登っている。1週間前の試走と前日の試走ではこの序盤で「うわっ!」という感じの負荷が 一気に体に来ていたのだが今日は本当に軽い。本番のテンションのなせる技なのか?少し前に中継所を通過したチームの背中があっという間に近づいてくる。 まず1チーム!続いて前方にも集団あり。少しだけ自重して一気に追いつかず落ち着いてじわじわと詰めていく。あと3km(中継所から1.6kmほど)の表示のところでちらっと時計を見ると 試走の時よりもすでに1分ほど速い気がする。この調子からチャレンジ目標の24分行けるか?さすがに中盤以降の急傾斜はかなり苦しくなるが前の走者に追いついたらすぐに追い抜くことを心がける。 距離が短いため後ろについて休んでいる暇はない。途中で明らかに格の違うランナーに抜かされていくが全体としては次々と追いついて抜かしている印象。 最後のつづら折り部分に入りさてスパートというところで吐き気が来た。何度か激しい嘔吐感があり少しペースが落ちるが残りの距離も500mほどになり、 そのまま馬返し上中継所に駆け込む。時計を止めると24分20秒をいくらか過ぎたところ。期待値通りといえばそれまでだがチャレンジの24分に届かなかった部分が悔しい。

中継所にはれなっちがクーラーボックスに冷たい飲み物を用意しておいてくれ快適に過ごすことができた。休憩している間も上の中継所からメールで進行状況が送られてくる。 荒井くんは目標タイムを短縮し繰り上げスタート回避のための貯金をさらに増やすことができたようだ。これにより今回はロード3人が平均的に良いタイムを出し、 山岳区間に弾みをつけた形になった。公男さんも急な代走にも関わらず順調に走り航さんに繋がる(厳しいタイム設定を押しつけてしまってすみません)。 そしてその後の航さんがすごかった。7.5合通過タイムが入ってくると予定よりも5分くらい速い!?

この時点でどう間違えてもタスキは繋がるなという雰囲気になる。そこでれなっちにお願いして全員にメール送信「太郎坊下りを12時に通過せよ」。 太郎坊の繰り上げスタートの時間は12時10分でそれを目標にし見積もった通過時間は12時6分だったが、山頂区に入るまでに見積もりに対して貯金がある状態ならばさらに上を目指したい。

私が富士登山駅伝に出場しはじめたころの繰り上げ時間は12時で、その後緩和されているのでおまけしてもらっているという印象がある。 そのため可能性があるなら旧繰り上げ時間を目指したい。下りに入ると7区は11分、8区は9分程で降りてくるため通過時間の連絡が正確に伝わってくるのが難しくなる。 けっきょく太郎坊の下りの通過は予定していた時間だったようだ。タスキは繋がったが安心せずすぐに気持ちを切り替え次の目標を追う。

T-shirts

私は2区登りで目標タイムを20秒オーバーしてしまったため、下りで目標を20秒短縮することを目指す。チームとしては4時間50分を目指そう。 12時20分ごろ荒井くんからタスキリレー。アップをしていない(アップする場所がない)ため出だしはやや控えめな走りから上げて行く。 しばらくして1人抜かす。さらに数百メートル前方に何人か見えているが少しずつしか近づいてこない。かなりの下り傾斜のため足をアスファルトにたたきつけている感じで痛くなってくる。 途中傾斜が緩くなると自分の力で推進力を出さなければいけないため、下り坂に変わりはないが平地を走っているような感じになりやはり体がきつい。 残り1km心が折れそうになり脚の力が緩みそうになりながらも維持。緩いカーブを曲がると青年の家が見えた。黒澤さんが手を振っている。 最後は加速してタスキを渡す。まだ4時間50分フィニッシュの可能性は残っているか?

青葉会で走っている上野くん(Team白樺オリエンテーリング部主将)がいたので話しかける。上野くんは下りが得意で下りのスタートが私よりも少し先だったため 追いつけないだろうとは思っていたが、かなり攻め込んだ私よりもさらに50秒ほど速く下っていた。登りは40秒ほど勝っているけどトータルで負けてしまったし チームとしても去年順位で1つ負け、今年は大幅にタイムを伸ばしたのに青葉会も大幅に速くなってまた少し負けてしまった。でもお互いにタスキが繋がってよかった!

レースが終了し車でピックアップしてもらって競技場に全員集合。いつものようにタスキにメッセージを書いてから勝利の焼き肉へ。 公男さん、滝沢さん、わたるさんは渋滞を避けて早く帰ることを選択し競技場でお別れ。仙台からサポートに来てくれた後藤くんは遠いため焼き肉の途中で退出。 後藤くんはタスキに「来年は走るぞ!」と書いてくれて来年はまた新たな楽しみが増えそうだ。

残った私、れなっち、ひろっち、黒澤さん、荒井くんはお腹いっぱい焼き肉してから「富士八景の湯」でのんびり温泉。 高速道路の渋滞はすでに40kmを越えているようだったが、温泉は空いていて露天風呂で富士山の夕景を見ながら砂漠談義をする。 風呂から出ると仮眠部屋があり、おそらくこのまま出発しても渋滞の中で眠くなりそうだったので少し寝ていくことにする。 ひろっちはここで別れて帰途へ。渋滞にはまっても少しでも距離を稼ぐという。1時間半ほど横になり21時に温泉出発。 帰りは多少の渋滞はあったがそれなりに流れていたのでストレスは少なめ。24時ごろ帰宅。

やっぱりタスキが繋がると気分が違う!と感じたアフターだった。 ランニングレースは当分出ないつもりだけど(意欲がわかない)富士登山駅伝は燃えるので来年も走れるようにがんばろう。

成績:4時間51分10秒 64位 / 90チーム中 (一般の部)

メンバーがほぼ同じなのに去年よりも9分5秒速いという素晴らしい結果。そのうち航さん1人で5分短縮している。 個人的には5年前の貧血時代のタイムを登り下り合計で4分45秒短縮した。(リベンジ完了!)

区間 スタート地点 距離(km) 標高差(m) 区間タイム(分:秒) 区間順位
1 陸上競技場 5.48 184 24'10 78
2 青年の家 4.64 345 24'23 61
3 馬返し上 4.38 371 25'20 65
4 太郎坊 3.0 664 39'45 79
5 2合8勺 4.24 1017 52'20 16
6 7合5勺 4.92 618 59'21 62
7 7合5勺 3.66 1017 10'53 54
8 2合8勺 2.75 664 9'11 73
9 太郎坊 4.38 371 14'20 71
10 馬返し上 4.64 345 14'42 56
11 青年の家 4.88 184 16'45 69
成績 4時間51分10秒、総合(94/123)、一般(64/90)

公式記録集(一般の部)

公式記録集(総合)