PTL

2017/8/28~9/3

PTL(Petite Trotte à Léon)について

PTLはフランス・シャモニーをスタート/フィニッシュとし、フランス・スイス・イタリアをめぐる山岳レースです。UTMBシリーズの5つのレースのうちの一つ。 距離は約300km、累積標高は26000mほどでコースは道として整備されていないような場所も含まれます。コースは毎年変更されます。 コース上にマーカーはなく参加者は主宰者から配布されたGPSのログと地図を頼りに進みます。参加者は3~2名のチームである必要があります。3名でエントリーした場合、その中の1人が途中でリタイアしても 残りの2人で続けることができます。制限時間は151時間30分(2017年ルール)。何ヶ所かに制限時間付のチェックポイントがあり、そこで完走できそうにないチームは切られていくことになりますが、 悪天候などコース状況の悪い場合は、主宰者判断で"リタイアのお願い"をされることがあります。

エントリーは他のUTMBシリーズのように他のレース実績(ポイント)を積み重ねる必要はありません。山の活動に関する経歴書のようなものを送り主宰者が可否を判定します(2017年ルール)。 ポイントレースに比べて簡単に出れるという意味ではなく経験が浅いとポイントを集めて出場できるレースのほうが楽かもしれません。 ナビゲーションや危険な地形や天候の通過など自己責任で判断し進退を判断できないと危険なためです。

UTMBのサイトでPTLはUTMB以上の難易度と記載されていますが、大会期間中の扱いは"おまけ"に近い印象です。UTMBのイベント(ブースとか)がオープンする前にスタートしUTMBが終わるときにフィニッシュを迎えます。 制限時間をいっぱいに使って完走した場合は、UTMBの最も盛り上がる期間を見ることなく終わることになります。 ただPTLを知っている人から見るとPTLは"出場しただけでもすごい"という扱いのようです(大会スタッフやお店の人の反応から)。 PTLは順位もつかないためルールや装備も比較的ゆるいです。順位がつかないため余裕を持って完走できる実力者は先を急ぐばかりでなく山小屋で食事やお酒を楽しんで行く人もいます。 多くの参加者は睡眠時間、食事時間を削ってゾンビのように進むことになるのですが・・・。

リタイアの場合も基本的にはシャモニーへ戻るためのサポートはありません。どこでリタイアしても自力で山を下り公共交通機関で帰ることになります。 主宰者判断のコース閉鎖によるリタイアの場合、運がよければシャモニーに帰るスタッフの車で送ってもらえることがあります。

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レポート

 

レース映像(スタート時のみ)

レース開催地・コース