アタカマ・クロッシング 2011/03/08(火) Stage3 The Atacamenos Trail(40.0km、6:28'59、11位)
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今日も筋肉疲労がばっちり残っているので体力温存作戦にする。今回は5日目のオーバーナイトを重視しているので
5日目に体調のいい状態を持っていかなければいけないので日々目先だけで精一杯になってしまうわけにはいかない。
走りやすいところ以外は積極的に歩き作戦で。キャンプ地の近くには道があったので最初は道走りかなと思っていたら
スタート直後に道を外れまさかの藪こぎ。ブッシュでひざや腕をひっかいてキズだらけになる。
しかも地面がひどい。アタカマ塩湖特有の塩が固まった地面で見た目は溶岩がごつごつとしている感じで、1歩踏み出すごとに足の裏に岩の角が突き刺さる。
それに加えて体重が乗るとズボッと埋まって足をとられる。
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とても走れないので登山道のガレ場を歩いている感覚で進む。CP1への中間くらいから走りやすい道になったので走る。
昨日見かけた”速歩き”ラルフを抜かした。すでに歩いているが(でも速い)歩きっぱなしでゴールまで行くのだろうか。
CP2までは6〜7位をキープ。CP2から3の前半はまた塩の大地。基本は歩きで走りやすいところだけちょこっと走る。
きつい状態なのに動物のフンがあると避けてしまうのが悲しい。CP3が近づくと砂地の登りになった。CP3は見えているのになかなか近づかない。
歩きとおしてCP3へ。CP3についてすぐに1時間ほど前に抜かした”速歩き”ラルフがCP3に到着。やっぱり歩き同士だとかなりの差があるらしく
あっという間に追いつかれてしまう。
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CP3以降も登りの砂地とガレ場であまりしっかり走れる場所ではない。ガレ場のほうは本来走るべきところだが今日は体力温存で無理はしない。
”速歩き”ラルフを前に見て少しでも真似して速く歩こうと思うがじりじりと離されて行く。セクションの中間を過ぎると砂丘地帯になる。
はるか彼方にゴールのキャンプサイトが見えてきたが、その間には明らかにいくつもの谷があり、そう簡単にはいかなさそう。
砂避けのゲーターを着けていないのを少し悔やむがゴールもすぐなのでそのまま突き進む。
何度か砂丘に入っている間に砂が詰まってきて足の指の曲げ伸ばしができなくなってくる。
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いい加減到着するだろうと思っても何度もアップダウンを繰り返す。谷底に水が流れているちょっとしたオアシスに向かって壁のような砂地の上に
ピンクフラッグがあり砂の崖の上で次のピンクフラッグを探す。前のランナーの足跡は谷底に降りているような気がするのだが、
砂のためはっきりした足跡になってなく降りてから間違いだったら登ってこれるかわからない。
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谷底を覗き込んで躊躇しているとアシュカンが
追いついてきた。アシュカンは谷底を覗き込んで「あそこだ」とすぐにピンクフラッグを見つけて合図を送ってきた。
アシュカンに付いてオアシスに降りて先へ進む。これを越えて最後だろうと思ってからまた一度降りて激斜面を登ってようやくゴール。
いつも高いところにあって最後に登らされることが多いレーシング・ザ・プラネットのゴールだが今日の設定は特別に嫌な感じだった。
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今日は体力温存作戦の割には11位とそこそこのポジションをキープ。明日(4日目)で5日目のオーバーナイトのスタートグループ分けが決まるので
上位グループに入る見込みがあるか総合順位を確認すると意外にも総合12位と十分上位グループに入れる順位だった。
2日目に大きく崩れた割にはいい位置にいるのは、どの選手も毎日安定しているわけではなくどこか1日くらい落ち込む日があるのかなと思う。
明日の目標は体力を温存しつつ15位以内を維持すること。今日も走る筋力は温存できているし筋肉痛も抜けてオーバーナイトはいい状態で
スタートに立てそうな気がする。
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夕方はゴール直前の激斜面の上で村上さん待ち。村上さんは毎日計算通り制限時間をいっぱいに使って確実にゴールしてくる。
言うほど簡単ではないと思うが(実際毎日消えてもおかしくないぎりぎりでやっていると思う)本当に制限時間10分前とかにやってくる。
今日のコースはかなり前からゴールが見えて、逆にゴールからもかなり前に接近してくる選手が見えるので、佐藤くん、岩瀬さん、荒井くん、自分で
「まだかなー」と遠くの砂丘を見て待ち構えた。
岩瀬さんが「ゴールの1つ手前の山の上で応援していたら、そこが最後だと思ってがんばって登ってきた後で殴られるかな」と言う。
確かに面白そうだが本当に殴られそう。「村上さんまだかなー」と並んで遠くを見ている写真を荒井くんが撮って喜んでいた(笑)
遠くを見てたそがれている図・・・ということらしい。
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毎日日没が近くなると西風が強くなるが、今日も強風でゴールゲートが崩壊した。みんなでポールを立ててゴールゲートを立て直す。
そして今日も村上さんはきちんとゴールし日本人選手は全員生き残った。自分のNo.4テントはいつの間にか、
ゆっくりめだった2人(オースティンともう一人)がリタイアし(リタイアしたのは昨日?)
レースイベントを離脱して街に帰ってしまったので、7人の精鋭が残っている。テント内で最後に帰ってくるのは宍戸さんだが、
それでも全体順位では半分くらいのところで戻ってくるので、他のテントが半分帰って来るころには全員揃う。
そもそもテントサイトに10数人しか帰ってきていないときにNo.4テントは4人帰ってきてにぎやかになっているのだ。
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