アタカマ・クロッシング
2011/03/06(日)
Stage1 Navigation By Rock(35.2km、4:10'11、4位)
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夜中に何度か目を覚ましたが全体的に良く眠れた。21時前に寝て5時過ぎまで睡眠。5時半くらいから他の選手も動き出した。 空は薄く雲がかかっているが星が良く見える。テント内の気温は5℃だったがセーフティにした装備のおかげで今までの砂漠レースの中で 一番快適だった。体の状態は非常に良く戦闘態勢に入った感じ。6時過ぎから朝食。日本人選手は焚き火の周りに集まっていたが体を冷やしたくないので お湯だけ注いでテントに持ち帰って食べた。今日は標高も高いので長袖のウェアでスタートすることにする。
7時くらいからキャンプ地の中央でフォルクローレの生演奏が始まったので聴きに行く。地元のプロなのかかなりかっこいい。 7時20分にテントに戻り準備を進めるが7時45分からのコース説明にまったく間に合わず。佐藤くんにシュラフとシュラフカバーをたたんでもらう始末。 どうせ聞いてもわからないからというのもあるが パッキングを済ませてスタート前の写真を撮るとすぐにスタートのカウントダウンというダメダメなスタートになってしまった。 スタートしてすぐは緩い下り。明らかに速い2人(アンダースと怪しい針師のユーセフ)は無視して第2集団に入る。 下った後少し平地がありアップダウンの繰り返しになる。標高3000mを越えている割には意外と呼吸が苦しくない。
CP2までの間に第2集団の前に出てしまった。少しすると2位にいたユーセフが落ちてきて一緒になる。 ユーセフは下りは速いが登りが遅い。そのため下りで離され登りで抜かすという形で前後する。 取材スタッフとしてきているコマケンさんが走りながら2位集団の撮影をしていたがコマケンさんが前から撮影しようとして加速していくと ユーセフもコマケンさんについて行ってしまう。なんてめちゃくちゃな走り方なんだと思いユーセフは気にせずマイペースに集中する。 ユーセフは放っておいても自滅するだろう。
25kmくらいから登りになりチリ人の優勝候補マーティンが抜かして行って代わりにユーセフが落ちた。 マーティンを前に見ながらゆっくり登りを走り続けるが、どこまでも続く登り坂に嫌になり途中から歩きに切り替える。歩いている間にさらに1人に抜かされた。 登りきってCP3。今日はトータルの距離が35kmと少し短いためCP3からゴールラインまでは3.5kmとわずか。 下りでもあるので気が楽だが気温が急激に上昇し最後はかなりきつくなった。 ゴールすると1位から3位までの選手も集まっていて握手をする。こういうコミュニケーションが砂漠レースでは嬉しい。
タイム差を確認すると先頭とも18分しか離れていない。さすがに先頭は体力温存しただけだろうと思うが「もしかしたらもしかして(入賞圏内?)」と、少しだけ思った。 しばらくして佐藤くんも11位でゴールと大健闘。 テント内順位が上位だとテントの角を自分の場所にすることができ快適に過ごせるのだがNo.4テントは超人だらけで佐藤くんの11位でテント内4位という状況。 自分の4位はテント内1位だったが、すぐ後に続々とテントメイトが続いているので今大会のテントの角争いは熾烈なことになりそうだ。 隣のNo.3テントは割りとゆっくりで50位代で帰ってきた荒井くんが悠々とテントの角を確保していた。
夕方宍戸さんがゴールしてきたが脚が痙攣してつらそうだった。今までの砂漠レースと比べてもひどい状態でこれからどうなっちゃうのか不安そう。 No.4テントに取材スタッフが来てインタビューされた。同じテントの外国人選手(砂漠では外国人という言い方は適切ではないが)も興味しんしん。 自分はスーパーアスリートではないので注目されると気持ちは複雑な感じ。しかしあろうことか取材スタッフが外国人選手に「彼は日本の有名なトレイルランナーだ」とか 言い出し始めました。「有名じゃないよ」と弁解?しましたが・・・まあ初日の4位はできすぎですが、このポジションでは取材スタッフもテンション上がるかもしれません。
本当の山場は明日。毎回砂漠レースでは2日目に爆死している。今日は順位はいいとは言え「ちょっとやりすぎたかな」と感じる疲労感があるので 少しでも回復するようにサンマの缶詰をさっそく投入。今回食事の切り札のサンマの缶詰は2つ持ってきている。もう一つは後半戦に。 「とにかく明日を無難に乗り切ること」それだけ考えて眠りについた。
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