第30回富士登山駅伝
2005/08/07(日)
No.2 レース当日
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■8月7日(日)
宿で朝5時に朝食をお願いしてあったので5時ちょっと前に起床。5時からさっさと朝食を 済ませる。5区の選手はこれから山を登ってスタート地点に行かなければいけないので 早めに出発する必要がある。5区の選手は山小屋に宿泊するという選択肢もあったのだが 5区の選手の宿泊場所は太郎坊の少し上の山小屋なので結局当日に登らなければならず それならば下界の宿で休んで朝早く車で太郎坊まで送ったほうが良いだろうという判断になった。 準備を済ませ車3台に選手、サポーターを乗せて6時前に出発した。御殿場陸上競技場にはサポーターは 配置しないので1区の自分は1人で陸上競技場に向かう。
6時ごろ陸上競技場に到着し準備をおこなう。下界は曇っていて富士山の姿を見ることはできなかった。 レース会場での準備、ウォーミングアップはいろいろな大会でおこなってきたが、 今回は駅伝ということで後を走るチームメイトがいるので忘れ物はないか、靴ひもは緩んでこないかなど、 いろいろなことが気になって何度も確認してしまった。 7時に競技場内でコール(選手が全員揃っているか)がおこなわれた。タスキとゼッケンを見せて コール完了。後はアップをしながら8時のスタートを待つのみだ。他の選手もアップを始めていたが アップの時点でみんなかなり速く走っていてびびった。自分の力では1区を走る他のチームの スピードランナーについていくことはできないのはわかっているのだが・・・。
そのころ・・・。太郎坊に到着した5区の選手とサポーターは 5区の中継所へ向けて登山を開始していました。 太郎坊は良く晴れていて富士山の山頂もはっきりと見えています。
そのころ・・・。山小屋泊の山頂区の選手もさわやかな朝を迎えていました。 とてもさわやかですが、高山病で頭痛、吐き気がひどくほとんど眠れなかったようです。
スタート時刻が刻一刻と迫る中、2区の選手もスタンバイOKです。

スタートの10分ほど前にスタートラインにゼッケン順に整列した。作戦ではスタートと同時に アウトコースへ飛び出し100mだけ全力疾走してテレビに映るという予定だったのだが ゼッケン順に整列した結果、全体の調度真ん中あたりに入ってしまったので進路を変えつつ 前へ出るのは無理だとあきらめた。8時ちょうどにいよいよスタート、一応最初だけがんばって スピードを出した。最初にトラックを2周してから道路に出るのだが、トラックでは思ったよりも 先頭を行く自衛隊や大学チーム(と思われる)から離されていない。実力は遠く及ばないので 自分にとっては相当なオーバースピードのはずだ。道路に出てからスピードを緩め後半の坂に 備える。当然、どんどん抜かされていくが実力的には最下位のほうなのだから気にしても仕方が無い。
2km地点くらいのところで東大OLKの選手に抜かされた。同じオリエンテーリングチームに 負けるのは良くないだろうと少し距離を空けてついて行く。だいぶ体にかかる負荷もマイペースな 状態になってきたので再び少しずつペースを上げていく。残り1kmの手前くらいで東大OLKの選手を いつでもパスできる状態になったので呼吸を整えタスキをはずしラストスパートの準備をする。 一度抜かしても後ろに付かれたら振り切る自信がないので、抜かすときだけは一気にスピードを 上げてついてこられないようにと考えた。そしてラスト1km全ての力を使ってダッシュ・・・ といってももう体が重くてたいしてスピードアップしていなかったと思う。
2区の兼田さんを見送った後は青年の家に確保してあった陣地(レジャーシート)に 横になってアイシングをしたりして体を休める。東大OLKのサポートの方からバナナをいただいた。 富士登山駅伝の場合、これで終了ではなくタスキが山を下ってきたら最後にもう一度走ることになる。 そのため、休息と次のための準備を素早くおこなわなければならない。1区の場合はかなり時間に 余裕があるので楽だが、上の区間に行けば行くほど2回目に走るまでの時間が短いので大変だ。 下見?のときに青年の家の近くにセブンイレブンがあるのを見つけていたので、飲み物、食料は 用意せず現金を1000円用意しておいた。青年の家の売店で氷、アイス、ウーロン茶、ビスケットを購入する。
自衛隊の無線がたまに途中の中継所の順位などを読み上げているが、Team白樺がどのような 位置にいるのかはわからなかった。それでも予定では12時15分ごろ青年の家の中継所まで 戻ってくるはずなので12時にはスタートできる状態にして待つ。 11時20分ごろ1位の滝が原自衛隊が青年の家の中継所を通過した。 東大OLKのサポートの方が山のサポーターと連絡を取ってくれてTeam白樺の8区が11時40分ごろ スタートしたことを知る。ほとんど予定通りのペースだった。
12時15分すぎ、ついにTeam白樺のゼッケンNo.43がコールされた。兼田さんが必死で走ってくるのが見えた。 ほとんど死にそうだ。そしてタスキを受け取る。タスキはずっしりと重くなっていた。 実際、みんなの汗に濡れて重くなっていたが、それとは違う重さも感じていた。 話には良く「タスキの重さ」ということを聞いているが経験したのはこれが初めてだった。 最初の舗装路の区間で順位が遅い分を山の区間で順位を上げてきてくれたので、 この順位は絶対に落とせないと思い必死で走った。軽い下り坂とはいえ全力疾走はかなりきつい。 途中1人に抜かされてしまい競技場が近づいたころには背後にランナーの気配を感じていたが なんとか順位は1つ落としただけで済んだ。
そのころ・・・。山区間の選手は自衛隊の車両に乗せられて下山を開始していました。
チーム成績は4時間34分6秒で順位は一般の部45位と目標には一歩及ばなかった。 しかし4時間40分以内で完走したということで来年も優先的に富士登山駅伝に参加できる。 今回、自分としては現在の力はきちんと出せたと思うが、自分の走力の人間が6人いたとして タスキを最後までつなげるか?と考えるとちょっと厳しいと思った。 今回のレースでは25チームが繰り上げスタートとなりタスキをつなぐことができていない。 Team白樺はやはり山が強く、そこで挽回してきているので「みんなの力でゴールさせてもらった」 という印象が残った。この駅伝はとても面白く得るものの大きい大会だと思う。 だから来年もパワーアップして再挑戦したいと思った。山区間への挑戦も検討したい。


Team白樺のサポーターのみなさん、選手のみなさん、東大OLKのみなさん、 本当にありがとうございました!また来年がんばりましょう!
区間 スタート地点名 距離(km) 標高差(m) 区間タイム
(分:秒)
1 陸上競技場 5.48 184 23:27
2 青年の家 4.64 345 25:45
3 馬返し上 4.54 381 23:10
4 太郎坊 2.84 654 31:29
5 二合八勺 4.24 1017 57:56
6 七合五勺 4.92 618 48:15
7 七合五勺 3.66 1017 10:16
8 二合八勺 2.59 654 8:19
9 太郎坊 4.54 381 13:11
10 馬返し上 4.64 345 15:40
11 青年の家 4.88 184 16:38
Team白樺(No.43)
成績
4時間34分6秒
総合順位(76/116)
一般順位(45/80)
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