ADVENTURETRIAL AZUMINO2DAYS 2ND
2004/11/20(土)〜21(日)
【トレッキングステージ】
MTBステージ  
19:15ごろトレッキングに出発。良く考えてみるとMTBで戻ってきてからトレッキングの装備に 変更して出発するまでに1時間近くかかっていた。かかりすぎである。トレッキングの装備の準備は MTBスタート前に済ませてあって上着だけ着替えたらすぐに出発できるはずだったんだけど・・・。 トレッキングステージは、須砂渡キャンプ場を出発したら豊科駅まで歩いてそこから電車。 松本経由で新島々まで行きそこからは全て徒歩で島々谷を北上して山を越え須砂渡キャンプ場に戻る。 豊科駅までの行程は、このあたりはいつも車でしか通らないのですぐというイメージがあったが 歩くと非常に遠く約2時間かかってしまった。
松本駅に22時ころ到着したが、次の電車が最終の22:58までないので松本駅で晩御飯にすることにする。 駅の改札を通るときにチームのメンバーが駅員さんに「みんな行っちゃったけど大丈夫?」と聞かれていた。 まあレースだからそれは先に行くよなあ(笑)駅前の松屋で晩御飯にしてから松本駅へ戻ると、 終電待ちのチームが何チームかいて睡眠をとっていた。ちょっと不思議な風景だ(笑) みんな終電に乗って新島々へ。途中までは普通の乗客も乗っていたが最後は電車の中は アドベンチャーレーサー達しかいなかった。島々谷へ向かう途中のサークルKで最後の買出し。 ここから先はゴールするまで補給はできない。
真っ暗な中島々谷を北上。しかし普通の林道という感じでアドベンチャーレースというよりは 普通のハイキングな感じ。荷物が重いので肩が痛くなってくる。天気は良くて空を見るときれいな星空。 レース中でなければ写真撮影をしたくなるところだ。黙々と歩いて午前2時ころワサビ沢トンネルという ところまで来た。トンネルの入口には「この先危険につき立ち入り禁止」という看板が立っていたが 地図に間違いはないので乗り越えて進む。ワサビ沢トンネルの出口のところにスタッフがいてここから 懸垂下降で沢に降りるとのことだった。懸垂下降ポイントは終電でやってきたチームが同じような タイミングで到着したためちょっとした渋滞状態。 動いているときは寒くなかったのだが待っていると一気に冷えてくる。
スタッフからここから先に進んでもおそらく次のチェックポイントで時間切れになるので ここから引き返して朝の電車で帰ったほうがいいかもしれないという説明がある。 何チームか引き返す決断をしたチームもいたが自分達は先へ進むことにする。 3:40ころ懸垂下降完了、沢に降り立つ。ここまでは林道でハイキング気分だったが沢に降りた とたんに道らしい道もなく一気にアドベンチャー気分になる。沢に沿って北上する。スキーのヘルメットに 自転車の明るいライトを取り付けておいたのだが、電池が十分にないのかどうも暗いので ヘルメットを取って懸垂下降前まで使っていたヘッドライトを使う。 足場が崩れているところにはスタッフが用意したロープが張られていてそこでセルフビレー(命綱)をとって 進んでいく。
想像以上に崖にしがみついたりして移動するところが多く腕にかなり負担がかかった。 しばらく進むと川を反対岸へ渡らなければいけない場所に来た。ジャンプで飛び越えるには微妙な距離。 疲労で筋力やバランス感覚が低下しているのがわかったので川の真ん中あたりの石に乗って そこから先に荷物を投げてから飛び越えようとした。そしたら荷物を投げた反動で自分は川へ水没(笑) 氷点下の気温の山の中、まだまだ先は長いので笑い事ではないのだがへこんでいても仕方がないので 笑ってすませることにした。その後も通れない場所があると川の反対岸へ渡って先へ進むということを繰り返し (また水没したり滑落したりしながら・・・)先へ進んでいく。
7時ころになると明るくなったので ヘッドライトをしまって、またスキーのヘルメットをかぶる。途中、最後尾のチームとスイーパーのスタッフが 後ろから追い上げてきたががんばってなんとか振り切ることができた。8時ころようやく沢を離れて尾根のほうに 上がっていくところまでやってきた。これでもう水没しなくて済むと思うととてもうれしい。 しかし、だいぶ体力が消耗していて止まって冷えてしまったらおしまいなので、 休みはとらず(というか濡れているので休んでいる場合ではない)一気に斜面を登る。 登ったところにあった水が流れ出しているところにはつららができていた。 斜面を登りきってようやく林道のようなところに出る。水から離れたところに来たので着替えてしまいたい ところだったがとにかく寒いので日が当たっているところまで行くことにする。 日の当たる場所で着替え。気温はかなり低いはずだが日光に当たるとぽかぽかして気持ちがいい。 体が暖まってくれば元気になるかとも思ったが、ダメージもかなり大きく心の中では次のポイントに スタッフの車がいて運んでくれたらいいなーとか思い始めているのだった。
11時ころようやく3番目のチェックポイントに到着。競技終了時刻は12時なのでもう完走は100%ない。 トップチームでもこのポイントからゴールまで3〜4時間かかったとのこと。しかもここから先はナビゲーションが 難しいらしい。まあ問題はまだ行けるかどうかではなく迂回ルートを自力で降りなければいけないのか スタッフの車に便乗できるのかが重要なのであった(笑)このポイントで力尽きているチームも多く、 車で下山できることになる。しかし、チェックポイントは車で入ってこれない場所でスタッフもバイクで 来ていたため車が入ってこれる場所まで歩いてそこで迎え(救助?)を待つことになった。 車で入ってこれる場所までの道のりも1時間ほどあり精神力が切れている状態ではかなりきつかった。 下りの林道で歩きやすいはずなのだが眠くてふらふらするし。13:15ころワゴン車の荷台に収容される。
ゴールのキャンプ場に戻るとすぐに閉会式だということで閉会式の会場へ行く。閉会式が始まったとき 所在不明(遭難中?)のチームがまだ2チームあった。閉会式終了後すぐに温泉に入る。終わったあと チームのメンバーと食事にでも行きたいところであったが眠いのですぐに帰宅する。それでも家まで 1時間もかからない距離なのに途中で車を停めて仮眠した(笑)
今回チームを組んだメンバーは特別ハードなトレーニングをしているという人たちではなかったので それほど足を引っ張ることはないだろうと見ていたのだが、結果的には思いっきり足を引っ張る形に なってしまった。(後半は荷物も重いものは持ってもらってしまったし)アドベンチャーレースに必要なのは 日ごろから長時間山の中で遊ぶというのが一番らしい。自分の場合は、記録向上を狙うことが前提の マラソンクラブに入っていることもあり、なかなか日ごろ長時間山で遊ぶというのは難しいところであるが。 今回はいろいろいい経験になったということで良しとする。あとレース全体を通して時間が経つのが早く 感じられてレースしていた時間は25時間ほどだったが、それほど長く感じられなかった。
MTBステージ  

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