サハラ・レース
2009/10/21(水)
ギザのピラミッド
ハーン・ハリーリとイスラム市街地へ カイロ市街地散策へ
テラスで朝食。日に日にテラスでのんびりするのがお気に入りの時間になってきました。9 時15 分に4 人で宿 を出発。タフリール近くの銀行にエジプト・ポンドへの両替に立ち寄る。円から両替できるかな?と思ったが US ドルでないとだめだったので佐藤くんに100 ドル借りる。タフリールのバスターミナルへ行きピラミッド行 き357 番バスの捜索開始。案内所のようなところで聞くと昨日「この辺だよね」と言っていたあたりがやっぱりそうらしい。昨日の場所に移動するため道路を渡る。ターミナルは道路が曲がっているので遠くまで見通せず道路横断のタイミングがとても難しい。先に宍戸さんが渡り昨日の場所に立っていたポリス?に何やら質問すると「あれだ!」とかこちらに向かってくるバスを指差している。急いで道路を渡りバスに駆けつけ開いたままのドアから飛び乗る。きちんとバス停がなくても乗りたい人がいれば乗せてくれるようだ。料金は2E ポンド(約40 円)。
バスの一番後ろの席に座り外を眺めると道を渡りたい人の動きや、車の無理やりな運転の様子がよくわかる。信号なんかなくても意外と大丈夫なんだなーと思った。バスのスピードが落ちるとバスの前後を駆け足で人が道路を渡って行く。そしてバスがきちんと止まっている様子はないのにたくさん乗っていた人がだんだん減っていく。目的地が近くなるとバスの前方に移動しスピードが落ちた時に飛び下りている。運転手に伝えればスピードを落としてくれるようだ。もちろん日本のバスのように「次は○○です」などという案内はない。そもそもバス停が見当たらない。カイロ大学の前で学生さんがどっと降りていくとバスの乗客は観光客風の人ばかりになった。すぐに降りれるように前の席へ移動する。宍戸さんの合図でバスから降りると交差点の向こうにピラミッドが見えた。ここには観光客も意識しているのかバス停らしきものがあった。
交差点を渡り「入口はどっちだ?」と話していると通りかかった人が入口の方向を教えてくれる。バスが走る通りをしばらく歩くとここにもバス停を発見。アラビア数字で357 という数字もあった。帰りはここからバスに乗ればタフリールまで戻れそうだ。ピラミッドの近くにゴルフ場を発見。ピラミッドの周辺は砂漠の雰囲気なのに芝生が青々としているゴルフ場は違和感がある。全部バンカーでいいくらいだ。バスを降りるのが少し早かったのかけっこう歩いてクフ王ピラミッド側の入口へ到着。チケット売り場に向かう道の途中でラクダ引きが「入口はこっちだ」とか別の道に連れ込もうとする(ラクダ乗り場に案内されるだけである)。チケット売り場で60E ポンドの入場券を買って中へ入る。
正面に最も大きいクフ王のピラミッドがそびえ立っている。写真を撮ろうとしたら大きすぎて写真に入りきらず。目の前まで行くと単なる壁にしか見えない。クフ王のピラミッド前は人が多いのと観光バス用の道があってバスが通るので隣のカフラー王のピラミッドへ移動する。 カフラーのピラミッドはクフのピラミッドに比べると少し小さいが保存状態がよく見栄えがいい。この敷地内にはクフ、カフラー、メンカウラーの3大ピラミッドのほかに6つの小さいピラミッド(女王のピラミッド)とスフィンクスがある。通りかかるラクダ引きが「山本山—!」と声を掛けてくる。なぜか「山本山」は日本のあいさつだと思っているらしい?「山本山—!山本モナー!」と声を掛けてくるラクダ引きもいた(笑)(どこで覚えたんだ?)カフラーのピラミッドをバックにみんなで写真撮影タイム。
スフィンクスに移動するとピラミッドを目の前で見たあとだとスフィンクスが小さく感じる。ここはスフィンクス側の入口から近いので人もたくさんいる。スフィンクスには土産物を売っている人もたくさんいて一度反応してしまうと「いらない」といってもずっとしつこくついてくるので注意が必要。佐藤くんが不用意に「How much」と聞いてしまい、ずっと付きまとわれていた。でもずっと「No!」と言い続けているだけで最初「25 ドル」と言っていた置物の値段が「5 ドル」まで下がっていた。その置物は別の観光客が「3 ドル」で買っていた。
カフラー、メンカウラーのピラミッドの横を通り3つのピラミッドが並んで見える展望台へ移動。観光バスはここまで入ってこれるのでここも人が多く土産物屋も出ている。もう少し人が少ないところからピラミッドを眺めたかったので砂地を歩いて別の場所へ。こちらはときどきラクダ引きがお客さんを乗せて通りかかるくらいで人はほとんどいない。ここでレース中に砂漠の砂を採取できなかった場合の保険として小さいペットボトルに砂を入れておく。けっきょく今日も暑い中をさんざん歩いてしまった。レース直前としては少し不安。スフィンクス側の入口から出て目の前にあるケンタッキーで休憩。あまり食欲がなくてアップルパイとコーラのみ16E ポンド。隣の席に日本人っぽい人が1 人座っていて「あれ?日本人かなあ」と思った(後日この日本人が一緒にサハラレースに出場する高橋くんだったと判明する)。
アフラーム通り(ピラミッド通り)まで移動し交差点のところでバスを捕まえることにする。バス停は見当たらないが、ここでバスを捕まえて乗って行く人が多い。バスは大型のもの以外は行先が書いていないように見えるが運転手のほかに行先を叫ぶ人が乗っている。行先を大声で叫びながらバスがやってくる。タフリール行きのバスがなかなかやってこないので宿で旅人に教えてもらったバスとメトロで帰ることに予定変更。「ギーザ!メトロ!ギーザ!メトロ!」と叫びながらやってきたバスに飛び乗る。
バスに乗り後ろのほうの空いている座席に行くと座席がない(笑)床に落ちている座席のクッションを拾って座席のフレームの上に置き座る。バスのシステムもカオスだがお年寄りや小さい子供が乗ってくると席を代わってあげたりというようなことは普通におこなわれていた(そういうことは日本よりもしっかりしている)。バスは道端で待っている人を見かけると「ギーザ!ギーザ!」と叫び人が乗ったり降りたり。途中で料金を集金しにきたので1E ポンド(約20 円)渡した。料金は1E ポンドという情報と2E ポンドという情報があったのだが1E ポンドで何も言われなかった。メトロのギザ駅が近づくと自分たちが「メトロ」と言っていたのを聞いていたのかエジプシャンが「ここだ」と教えてくれバスから降りる。
バスから降りて「駅はどっちだ」と地図を見ていると、またも通りかかったエジプシャンから「駅はあっち」と教えられ駅へ。エジプシャンはとても親切だった。メトロのチケットは1E ポンドでどこまでも乗れる。ギザ駅 から少しの間は高架を走りやがて地下へ。ギザ駅から6 駅乗ってサダト駅で降りる。ここでも自分たちの「サダト」と言っているのを聞いていたのかドアの近くにいたエジプシャンがサダト駅の前で場所を代わってくれる。電車から降りて地上へ出るとタフリール広場。村上さんが滞在しているシェファードホテルを訪問。ホテルの入口はセキュリティや警備員がしっかりしていてラフな服装で砂埃にまみれた自分たちは入るのをためらうほどだった。村上さんとロビーで顔合わせ。村上さんは風邪をひいていて明日もホテルでおとなしくして養生するということだった。
宿への帰り道、フレッシュマンゴージュース(マンゴー100%ジュース)を飲むが11E ポンドと高かった。やっぱり席が用意されているところは高い。11E ポンドでも宍戸さんが文句をつけて下がった値段。普通のスタンド式のお店なら3E ポンドだ。宿に戻るとテラスに昨日の旅人のほかにもう一人日本人女性がいた。こちらの方 はベリーダンスの修行をしに1 人エジプトに来て3 カ月の滞在だそう。旅人とギザ行きのバスの運賃の話になり、こちらは1E ポンド、旅人は2E ポンドで乗っていた。「女だからなめられた。他の乗客も2E ポンドだって言ってた」とくやしがっていた。 (2020/11/24 追記)エアコン付きのバスは2Eポンドらしい。
夕食は北京という中華料理屋へ。こちらではかなりの高級店になると思う。しかしレース前にファストフードばかり食べているわけにもいかないので・・・。チキンとチャーハンで45E ポンド。味は良かったがサイズが小さくおなかいっぱいにならなかったので帰りにコシャリを買う。ミディアムサイズで5E ポンド。ミディアムなの に量が多くずっしり重い。宿に持ち帰って食べるが半分以上残してしまった。
寝るときにはきちんと温水タンクの電源を切っておいたのだが、またも2 時ごろ「キー!キー!」と怪音発生。電源を切ってある以上何もできることはないように思えたが、「タンクのお湯を抜くしかない!」と考え蛇口をいっぱいに回してお湯をバスタブに出す。完全に水が出てくるまでお湯を出し切ったらバスタブの湯加減がちょうどよくなったので風呂に入る。再度就寝するも4 時半にアザーンで起床(笑)そのあとは朝食まで爆睡。すっかりこの睡眠パターンになっている。
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