12/12(水)ブエノスアイレス2日目

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今日も朝はのんびり。急ぐほど予定は詰まっていない。サンタフェ通りをレコレータ地区方面へ歩く。出発早々お腹が空きマクドナルドに入る。ブエノスアイレスはマクドナルドが多く大きな通り沿いには1~2ブロックごとにあるような印象。(1ブロックは100mに整備されている)メニューは日本と全然違う。ベーグルがなくトースト1択だったので仕方なくトーストとオレンジジュースのセット(15ペソ)。食べ始めるとカウンターの上のメニューがくるっと回転してハンバーガーメニューになっていた。さっきのは朝マックだったのか。あと1~2分遅ければ通常メニューになるためベーグルの生産が終了していたらしい。時間は11時。
 
レコレータ地区の「El Ateneo」世界で2番目に美しい本屋に到着。聞いた話だと観光客が吸い込まれていくからすぐわかるとのことであったが平日のためかそんなに人は多くない。注意してこの辺のはずと歩いていたから気がついた感じ。店内は確かに美しい。本もざっと見てみたがもちろんスペイン語なのでわからず。旅行情報誌を少し見た。写真が多いものなら楽しめる。この本屋はもともとは劇場で、その後映画館になり、それから本屋になったようだ。元が劇場なのでステージがあり今はステージ上がカフェになっている。中央部は吹き抜けになっていて一番上の丸天井には絵が描かれている。天井が写真に納まりきらないので地下フロアに下りてそこから写真を撮った。2階、3階へ登ることもでき上の階にも本は並べられている。お客さんはある程度入っていてレジにも人は並んでいたが、本の点数は多くなく(しかしCDやDVDもあった)本を売るよりも美しく見せることに重点が置かれているお店かなという印象を受けた。それとも日本の大きい本屋のように膨大な量の書籍を並べるような本屋はないのかな。
 
12時ごろ本屋を出てレコレータ墓地へ向かう。ショーウィンドウのマネキンの肩紐が外れて片方の胸が出ているのを見た。これはわざと?それとも事故か?20分ほどでレコレータ墓地に到着。墓地に入るとミニチュアの家のようなものが立ち並び小さな街に入ったかのようだった。広い敷地の中央部は木が植えられ広場になっていて、そこから放射状に道が伸びている。大きい道の間には何本もの細い通路もあり迷路のようだ。とても全て見て回ってはいられない。大きな道を大雑把に歩いていると美術館のような装飾を施したお墓がたくさんある。小さな家のような墓1つが一家の墓になっていて入っている人の名前や西暦(生きていた期間)が書かれている。中には今は手入れされていないのかぼろぼろになっているものもある。
 
墓地の外壁にはロッカーのようなものがあり、こちらは個別のお墓を作らない遺骨を一括して管理・埋葬する場所のようだ。家のような墓を作らないのなら管理費がとんでもなく高そうなこの墓地でなくてもよいような気がするのだが、どのような需要なのだろうか。

エビータのお墓(大統領夫人。アルゼンチンでは人気があるらしい)を見ていくことにした。しかしどこにあるのかわからない。入口の案内図を見落としていただけなのだが、わからないので団体ツアーを尾行してエビータのお墓を発見することに成功。それにしても全体的に豪華なお墓の中でも、ひときわ目立つ豪華すぎるデザインのお墓もあり、こんなお墓に入れたらいいかもと思う。死んでしまえばどうなっても同じなのだが。自分の場合は今回の南極レースのトロフィーを墓石にしてもらおうかな。
 
墓地を出ると、学生(小学生か中学生?)が白い粉を投げ合っている。彼らの頭は白い粉で真っ白。基本的に頭を狙っているようで頭は真っ白だが、荷物や服は2次災害的に白くなっているだけである。なぜこんなに観光客の多い場所でこんな騒ぎをしているのかは謎だったが彼らは真っ白な姿のままマクドナルドに入っていった。
 
サンタフェ通りに戻りパレルモ地区を目指す。延々と同じような店・町並みが続く。最初は楽しそうな雰囲気の道だと思っていたが30分以上も同じものが続くと飽きてくる。1時間ほど歩いてようやくパレルモ駅に到着。この地区はおしゃれなカフェやお店が多い場所だと聞いてきたのだが、どのあたりのことを言っていたのか全然わからないサンタフェ通りから「この辺」と教えてもらったほうに少し入ってみたが、お店はあるものの少し古びた住宅街という感じで少なくともおしゃれではない。もっとサンタフェ通りから離れた方向に入っていけばあるのかもしれないが、歩き疲れているのと暑いのとで「おしゃれだったとしても表参道とかそういう感じだよね」という結論にして探すのをあきらめる。
 
見つけたカフェで昼食にしてからプラネタリウムを見に行くことにする。パレルモ駅(サンタフェ通り)から海側に歩くと大きな公園(2月3日公園など)があり動物園やプラネタリウムがある。このあたりはアエロパルケ空港に近く時々飛行機の離着陸の音が聞こえてくる。
 
南半球でプラネタリウムを見よう!とプラネタリウムに行く。解説は当然スペイン語なのでわからないだろうけどポインタの動きや映像で何について話をしているかはわかるはず。しかし第一の関門はチケット購入だった。17時からのチケットがほしいというだけのことなのだが、受付のおじさんはそのレベルの英語もわかってくれない。上映スケジュールの時刻表を指差しても何かを聞き返してくる(スペイン語を理解する準備をまったくせずに突撃しているこちらが悪いのだけど)。困った受付のおじさんは近くにいた別の海外観光客に声をかけて英語-スペイン語の通訳をしてもらい無事にチケット購入。親切な観光客の方ありがとう!
 
プラネタリウムの内容は「南半球の解説をするのか?」と期待していたのですが、北半球でも見える星の解説しかおこなわれませんでした。今夜見える星座の説明から入るのは日本と同じで、後半は映画のような感じで「太陽系ができるまで」みたいなお話でした。説明した星座は西の空低く見えている、いて座、やぎ座、みずがめ座、北の空に見えている、ペガスス座、おうし座、東の空低く登ってきているオリオン座、おおいぬ座といったところでした。
季節の星座などの選択もなく見えているもの全体的に説明という感じです。

カノープスや南十字星、マゼラン雲も見えているのにノータッチだったのはかなり意外です。星座のお話をするには北半球の星のほうが華があるのでしょう。設備は超新星爆発の映像が流れるときには椅子があぶるぶる震えたりとなかなかのものでした。しかし入場料は約400円(20アルゼンチンペソ)と安かったです。平日のビジネスタイムなのにお客さんもそれなりに入っていました。

 
サンタフェ通りに戻り152番のバス停(コレクティーボ)を探す。バス停は路肩の鉄柱に小さなバスの番号札が掲げられていて、そこで待っていればやってくる。バスの本数はかなり多く普通に歩いていると同じ番号のバスが次々にやってくる印象。市民の足として大活躍しているようだ。バス停に着くとすぐに152番のバスがやってきた。バス料金の支払いは紙幣ではできず硬貨のみしか使えない。よく利用する人はICカードにチャージしてバス入口の機械に読み取ってもらって乗車する。アルゼンチンでは硬貨はあまり出回っていないためICカードを使う人がほとんどのようだ。ちなみに硬貨が不足しているため一番小さなお札「2ペソ」よりも小さな金額のやりとり(お釣りなど)が発生した場合は2ペソ単位で切上げ切捨てをして清算されることがある。
 
バス料金がわからないので硬貨を投入するところに、このくらいかなと思われる量の硬貨を適当に投入。きっと余ったら下から出てくるだろう。適当なことをやっていると運転手がこちらに「Si!Si!(たぶん)」と言っている。要は「もうOK」ということか。後ろから乗ってきた地元の人が「チケットが出ている」と教えてくれた。余った硬貨が排出されると思っていた場所に小さい紙が出ていて「$2.00(2ペソ)」と書かれている。これでバス代は2ペソだとわかった。
 
後は宿のあるレティーロ地区に入ったら適当なところで降りるのみだが渋滞がひどくバスがなかなか進まない。歩いている人にちぎられていく始末。そしてとても暑い。気温は30度以上でも冷房などない。暑いバスの中でじっと立っているのも辛くなってきたので、出口が開いた隙に降りていく人に続いて降りてしまう(降車ボタンがあり押すと止まれるところで降ろしてくれるようだ)。アイスクリーム屋に立ち寄って体を冷やす。夕食は中華スーパーでインスタントラーメン(マルちゃん)と惣菜を買って宿で夕食にする。上野山荘ブエノスアイレス別館には洗濯機があるのでたまった洗濯物を洗濯してしまう。
 
他の宿泊者情報によるとボカ・ジュニアーズが優勝しオベリスクの周辺で暴動が発生したらしい。帰ってくるときにオベリスクのあたりで花火が上がっていると思ったらそういうことだったのか。確かに遠目にも歩行者天国のように車道いっぱいに人があふれているように見えた。周辺の店(バーガーキング)が破壊されたり機動隊と衝突して逮捕者が出たりと大変なことになっていて逃げ帰ってきたとのこと。(一部、宿にカメラを取りに戻って現場に駆けつけたら収束していたと残念がっている人もいた)テレビでもニュースになっていた。宿主さんによればブエノスアイレスではよくあることなのだそうだ。
 

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