朝8時にハイカントリーインに行き松村さんと合流。今日はフィッシュレイクにトレッキングに行く予定だったが、松村さんのソリがバンクーバーでロストして届いていないので、その状況で丸1日町から離れるのは不安だろうということで近所に走り(歩き)に行くことにした。ウエアは本番と同様にして装備の確認をおこなうことにする。ただゴーグルではなくメガネにしてきてしまった。気温はマイナス25度でテスト環境としてはよい条件。
バラクラバをしてメガネをかけるとすでに知っていることとはいえ、やはりどうやっても一瞬で曇って凍り付いてしまう。かといってバラクラバをしないわけにもいかないし。メガネは役立たずなのでバラクラバのみで進む。バラクラバで上がっていた蒸気(息)がまつ毛や眉毛を凍らせていく。バラクラバをしていない松村さんは凍っていない。今日はノースフェイスのエクスペディションバラクラバを使っているが息の抜けが悪く蒸気が上に上がっている感じ。使いやすさの点で課題のあった去年まで使っていたアウトドアリサーチのバラクラバのほうが息の抜けがいい。アウトドアリサーチのバラクラバを自宅に残して持ってこなかったのを少し後悔。今回使いやすそうなバラクラバ、マスクを2つ買ったので去年までのは出番がないだろうと置いてきてしまった。
あと気が付いたことは体に圧迫感があって妙に疲れること。実験したい装備をザックで背負ってきていてある程度の重さがあるのとウェアの下にハイドレーションを背負っているのが重なって体を疲れさせている感じがする。ウェアの下のハイドレーションは凍ることもなく給水はしやすい。汗をかいてがんがん進むことができるように考えてみたが、これで余分に疲れてしまうのは避けたい。
カメラのテストもおこなう。低温に強そうなオリンパスのTG Trackerをあえてむき出しのまま持って、冷え冷えにして写真や動画を撮る。期待通りまったく問題なし。松村さんのソニーのアクションカムは仕様としてはオリンパスと同じマイナス10度までが動作温度だが即死。去年までのオリンパスTG4(コンパクトデジカメ)の実績を見て今回撮影機材はすべてオリンパスにしたが、TG TrackerもOMD(ミラーレス一眼)も問題なし。ただOMDは途中でSDカードが書き込み禁止になっていますという謎のエラーが出て撮影できなくなってしまった。ただこちらは戻ったあとでカードの内容を確認したら最後に撮影したファイルが壊れていてそれが原因。データをパソコンに移しカードをフォーマットしたら直った。撮影して保存中に電源を切ってしまったか、または低温で電源が切れておかしくなったかということが考えられるけど、電源は入っていたのでバッテリーの問題ではない。ただレース中に同じことがあると困るので通常はTG4(コンパクトデジカメ)を使って、オーロラ用にOMDを温存しておいたほうがいいかもしれないと思った。
12時にモーテルに戻ってから、れなっちも一緒にアウトドアショップ、マクドナルド(昼食)、スーパーで夕食の買い物をして15時戻り。眠くなったので昼寝(?)完全に時差ボケで直す気配なし。夜遅くまで起きていて夕方寝ているので直るわけがない。19時に松村さんが一緒に夕食にするために来て目を覚まし起きる。れなっちが夕食を作ってくれて今日のメニューはステーキ。
22時ごろ松村さんが帰ってからバラクラバとゴーグルの組み合わせでゴーグルがどのくらい曇るかテストに出かける。町のなかでバラクラバとゴーグルで完全装備で早歩きしているのは人が見たらちょっと怖い気がする。夜の部のテストはノースフェイスのバラクラバではなくCOLD AVANGERというメーカーのバラクラバ。こちらは口・鼻のところがゴムのカップになっていて息を抜く穴も大きく息が上に上がってこない期待大。それでもはあはあ呼吸しながら歩き回ったら曇って凍り付いた・・・。あとはレースしながらバラクラバとゴーグルの付け方を工夫するとか場合によってはナイフで切ってより息を抜きやすくするとか工夫していくしかないかという感じ。
あと日中のハイドレーションを背負ったことによる圧迫感があって疲れる件は(実際それが理由かは明確ではないが)、ハイドレーションがなくても十分水・お湯を運搬できるサーモスを持ってきているので、たとえば体力が充実していてアップダウンの多い序盤だけハイドレーションで水分補給し、途中からはハイドレーションを脱いで解放されるというやりかたもありかもしれない。
今夜も松村さんのソリはホワイトホースに届かず。他数人の選手のソリも同様にロストしているとのこと。あと2日あるのできっと届くと思うけど、万一の場合はホームセンターでリヤカー購入か?ソリは義務装備ではないし荷物のロストが発覚したとき主催者は「スーツケースがあるじゃないか!(笑)」とみんなを励ましていたらしい。
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