■1時間くらい朝食を食べて待っていてくれと言われたので、もしかしてリタイアした人は朝ごはんもエントリーフィーの範囲で食べれるのかなと思ったら、どうやら違うらしい。お金がないと食べれなかったらお金を持って来ていない選手は食べられないじゃんとおもった。少しだけお金を持っていたので普通に食事をする。
■1時間以上待って、選手はもういないし、スタッフも先のCPに進んでロッジに残っている関係者が数人になった。置いていかれないか不安になりロバートが来た時に「まだ行かないの」と聞くと「あと1時間待って」という。
■あまりに暇で電話が目に入ったので櫛田さんに電話できないかなと思う。ホワイトホースに戻ったら櫛田さんに電話をしてピックアップしてもらわなければならない。電話のカードを入れるところにVISAと書いてあったので「もしかしてクレジットカードで電話できるのか?」と思い試しにカードを入れて(念のためで持っていた)番号を押してみるが「このカードは使えません」というような反応になり残念だった。お金でかけるのはホワイトホースについてから。(限りがあるので)
■さらに1時間以上待ってようやくロバートが「kaba!」と呼びに来た。ホワイトホースに戻る人数人と車に乗り込みロバートの運転で出発。1時間ほどかけてホワイトホースのhigh country innに到着。ホテルのカウンターで電話を借りて櫛田さんに電話する。「すぐに行く」とのことで、10分も立たないうちに迎えに来てくれた(早っ!)。
■ドロップバッグはすべて戻って来ていた。たぶん一気に各地点に荷物を送るのではなく選手、スタッフの動きとともに少しずつ北上していくので自分のドロップバッグはブレイバーンの先には行っていなかったのだろう。
■TimHortonでお茶(コーヒー)しながら櫛田さんとソックスとシューズが凍った件について話をする。やっぱりベイパーバリアをしっかりするしかないのかなという結論になる。またはロバートに質問したときの反応だとバリアではなく外に出すという考えなので、その場合は手元に常に替えのソックスを確保する必要がある。
■TimHortonでお茶(コーヒー)中にストラットフォードモーテルのおばちゃんに遭遇。ゴミ箱に折れた三脚を捨ててきたのだが「あれはゴミでよかったのか?」と。よく覚えているなーと思った。
■れなっちには櫛田さんから状況を連絡してくれていた。れなっちは帰国の飛行機が故障してアラスカに降りて、別の飛行機に乗ってつい先ほど成田に到着したらしい。櫛田さんの携帯を借りて無事戻り報告だけする。
■櫛田さんに「もう一度やりたいと言ったらサポートしていただけますか?」と聞く。快諾してもらえたので、なんとか再びの機会は作りたい。かなりの時間とお金をかけて準備してきたので問題があって瞬殺リタイアとはいえ、完走レベルには着実に近づいているはず。
■スーパーで買い物をしてから櫛田さんにホームステイ先のようこさん宅へ送ってもらう。合鍵はレースの荷物として持ち歩いておりいつ戻っても大丈夫にしてあった。レース中の緊急時用の持ち物としては、合鍵、20ドル、電話をかけるためのコイン(小銭)、クレジットカードでたとえ夜中にホワイトホースに戻されても、すぐにピックアップに動ける人がいなくてもなんとかなるようにしていた。リタイアしやすい状況を作っているということでもある。
■れなっちに「櫛田さん次もサポートしてくれるって」とメッセージ送ったら「リベンジしてほしいと思ってた」とのこと。周りの理解は得られそうだからあとは自分の仕事しだいだな(稼ぎと時間と)。40歳過ぎて結婚もしててこんなことができるとは恵まれている。まったく想像できなかった人生になっていておもしろい。
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