【総評】
上半身の防寒はできていたが足先の防寒や低温状態での作業は対応できていなかった。作業をおこなうために手袋を外す場面が多く現地でこの状態だと手袋の中を濡らしてしまう可能性が高い。低温かつ暗い中でスムーズに作業できるように練習・工夫をしなければいけない。業務用扇風機の風も屋外の自然の風に比べたらそよ風レベルなのに破壊力はハンパなかった。実験終盤は何もかも冷え切ってザックの生地はゴワゴワになり、まつ毛がくっついたり、鼻毛が凍って鼻の中がチクチクしたりした。金属も直接さわらないように。
はっきり言って低温をなめていました。すみません。(この時期に確認できてよかった・・・)
ご協力いただいた冷凍庫業者様ありがとうございました。
個別の実験項目と結果は下記の通り。
【1】現在手持ちのウェアでどの程度耐えられるか?
<上半身>
下記5枚重ねで問題なし。本番はアウターとしてソフトシェルがあるため多少余裕あり。
・フラッドラッシュスキンメッシュロングスリーブ(ファイントラック)
・ドラウトエア(ファイントラック)
・キャプリーン3(パタゴニア)
・R3(パタゴニア)
・DASパーカー(パタゴニア)
<下半身>
下記3枚重ねで少し寒かった。本番はストームクルーザーではなくDASパンツにする予定のため改善できるのではないか。
・スキンズロングタイツ
・バックカントリーパンツ(パタゴニア)
・ストームクルーザーパンツ(モンベル)
<手>
指先が少し冷えるが作業時の着脱を少なくすれば大丈夫かもしれない。濡らしてしまうとアウトなので予備が必要。
・アルパイングローブ(モンベル)
<足>
・ドライマックスソックス
・厚手のソックス(パタゴニア)
・スノーショット6ブーツ(ノースフェイス)
<顔>
【2】ツェルトで風を防ぎ中でシュラフに入る。厚手の手袋をしたまま作業できること。
ツェルトの生地が寒さで固くなっていて設置しにくかった。ジュラルミンポールも固くなっていた?きちんとしたテントでなくツェルト(モンベルのドームシェルター)で問題なさそう。マットはあったほうが良い。手袋をしたままだとシュラフのチャックを閉め首回りのコードを絞るのが大変だった。本番で使うシュラフは現地で主催者レンタルの予定なので実験ではU.L.スパイラルダウンハガー#3(モンベル)を使用。DASパーカーのフードをかぶったままだとシュラフに入った後の作業が難しい。横を向いても横がフードが邪魔になって見えない。
【3】電池を使った機器は動作するか?
ヘッドライト、GPSとも問題なし。本番はヘッドライトはバッテリーをウェアの内側に入れることができるもの、その他の機器もリチウム電池を使う。デジカメはフル充電したものがあっという間に電圧低下したがパンツのポケットに入れたら復活した。
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