アドベンチャーレースのチーム「シトラスミントの香り」で分水嶺トレイルに出場。将監小屋から先は胃が食べ物・飲み物を少しずつしか受け付けなくなり吐き気を我慢しつつ4時間ほど粘ったが回復せず雁坂峠でリタイアした。覚え書きメモを残しておく。
(写真2)ウェアは前日にかりゆしウェアを買ってきた。沖縄産のゆるい雰囲気のシャツ。夏の山旅にわくわく感を演出。素材は綿85%、麻15%で一般的にはスポーツや登山には使うべきではない素材。ポリエステル率の高いアロハな雰囲気のシャツもあったがデザインの気に入ったものは綿素材しかなく、手に取った感じでもあまり水を吸って重くなったり肌に張り付いて動きにくくなったりする感じではないので、まあ大丈夫だろうと採用。念のため元々使おうと思っていたウェアは予備でザックに入れておく。チームメイトには大変好評で事前に提案があれば皆で合わせたかったとのこと。さすがにポリエステルに比べればハードな運動向きではないが、レース中は特に問題はなかったと思うし、帰宅時にも見事に街に溶け込めるのでありだと思う。
(写真3)地図はコピーして作るのが面倒だったため山と高原地図「雲取山・両神山」「金峰山・甲武信」「八ヶ岳」をそのまま持って行った。その他終盤の一般登山道ではないコース(藪)ではナビゲーションが必要なため国土地理院の彩色地形図をパソコン上で拡大表示しそれを印刷した。縮尺は1cm=90m(1:9000)程度になった。少し拡大しすぎかもしれないがこの区間で夜になった場合でも確認しやすいサイズだと思う。
将監小屋までは順調。将監小屋までで水が少し足りなくなり別に確保してある消毒用の水を飲用したが、将監小屋とリタイア下山後の道の駅みとみでしっかり尿が出ているので致命的な給水不足にはならなかったと思う(たぶんとしか言えないが)。食べるのはやっぱり少し苦手で思ったよりも食べることができなかった。チームのレースとして結果を出すという方針で進むことに意識が行き過ぎてしまい食べる意識が疎かになっていたのも事実。また体力が落ちている分、急いでいなくても体の負担が大きく内臓にも余分な負荷になったかもしれない。
過去の経験からこういうときは温かいスープなどを何杯か飲んで少し休む(横になる)と良くなる。それと同じことを長い山行でするにはバーナーを持って行って定期的に食事の時間を取ってお湯を沸かす必要がある。2011年のX-adventureでは50時間ほど動けていて、そのときの違いはアシスタントポイントでアシスタントに用意してもらう食事をメインのエネルギー補給にできていたこと。単に補給の問題なのか、運動の質の違いもあるのかわからない。最近の自分からすると、よく動けていたものだと不思議で仕方がない。
あと難しいのはリタイアの判断。雁坂峠でリタイアを決めたが、そこから下山するのも、少し先の破風山避難小屋まで行くのも同じくらいの時間。避難小屋に行けば一晩睡眠して朝再スタートしても次の関門には間に合いリタイアせずに済む。そのときには時間は同じくらいでもひたすら下るリタイア下山のほうが今の体調でも確実になんとかなると思えたけれど、そこは気持ちの問題だったようにも思う。もう一踏ん張りできなかったものか。しっかり休めば脚はあるのだから完走はできるはず。(結果を求めに行って、だめだったから完走できればいいや、の気持ちの切り替えこそ最も難しいんだけど)
レースでなければ問題にならないけど、まあ悔しいといえば悔しいよね。
P.S. 指摘されて気がついたけれど、レースに出なくなってから(特に1人ロング)胃薬を使うということを忘れていた。絶対的なものではないが、何もしないよりはまし。使おう(笑)
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