4/13(土)アドベンチャーレース「エクストリーム那珂川大会」

    

ふと気がつけば約1年ぶりのアドベンチャーレース。今年の10月末のX-adventure(4日間アドベンチャーレース)に向けてチーム活動開始です。1チーム3人制なので自分、まさみさん、トラ山さんの3人で、X-adventure(1チーム4人制)でチームに加わるたいすけさんは前回の那珂川大会からコースセッティングに関わっています。そのせいなのかわかりませんが那珂川は奥多摩に比べて藪漕ぎが多くナビゲーションに油断ならない印象です。今回はスタートが14時でトップチームは明るいうちにフィニッシュ。最終のチームは22時ごろと想定されているようだったので、チーム「シトラスミントの香り」の目標は「明るいうちにフィニッシュする(18時30分)」としました。(表彰式が19時30分という大会スケジュールになっているから、という根拠のない設定。実際は19時30分には優勝チームしかフィニッシュしていなかったとか・・・)
レース開始直後はチームチャレンジで大縄跳び。エクストリームシリーズではレース中に2回ほどチームチャレンジというゲームがあります。本格的なアドベンチャーレースにはこういうゲーム(遊び)はありませんが、チームで力を合わせて課題をクリアするという意味でありだと思います。スタートして少し走ったところでくじを引いて4チームが合同で大縄跳びをします。2人が縄を回し、あとの10人が縄を飛びます。20回飛べたチームからMTB(マウンテンバイク)に進むことができますが、なかなか難しく続きません。バックパックを背負っていると前後の人とぶつかって飛びにくいため2~3回失敗したあとバックパックを下ろして飛ぶことにしました。足がぱんぱんになってやっと大縄跳びをクリア。慣れない動きをしたので疲れました。
私たちのグループは大縄跳びで手こずったため後方からのMTBスタートになりました。前を追い上げようと力を入れてオフロードを漕ぐとマップ台が緩んで崩壊。MTBの地図読みはトラ山さんに任せて直さずに先に進むことも考えましたが、トラ山さんがゴムバンドを使って応急処置をしてくれました。正真正銘の最下位スタートになってしまいましたが、せいぜい5分程度の遅れなのでレース全体には大して影響ないだろうと思い前を追いかけます。登り坂のたびに前のチームを捕らえて抜かします。
CP2ではカヤックリレー。チームメンバー3人が1人ずつカヤックを漕いで終わったら次のメンバーにバトンタッチします。上流に向かって漕ぎブイを回って下流へ。途中で川岸に設置されたキーワードを確認することで通過チェックになります。下流のブイを回ってからスタート地点に戻って次のメンバーにバトンタッチします。カヤックに入ったときは16位くらいだと思いましたが、カヤックを終えて再びMTBで出発するときには4位になっていました。
MTBはここから山の中へ入っていきます。CP4は道のない尾根の上。ナビゲーション的には登りやすそうなところから尾根の上に上がって進むのが簡単そうですが、CPのできるだけ近くまで林道で進んでからMTBを担いで急斜面を登るという選択をしました。途中地図上では道が書いてあるところから倒木が多くMTBを担ぐことになりましたが、狙いを定めてここだというところを登るとCP4に到着。ここまでは順調です。
CP5からCP6に向かうときは地図を見てベストルートと思われる場所には民家と畑があり私有地(庭)を通らないと行けそうにありません。またCP6の周辺はゴルフ場になっていてどこでも通れるというわけにはいかなさそうです。この民家を突破するか否かというところで、後続のチームも集結してうろうろと迷う状況になりました。トラ山さんがゴルフ場の管理道を利用して民家の向こう側へ回り込むという作戦を立て、一見CP6を目指すとは思えない方角からゴルフ場の外周に入ります。トラ山さんの予想通りの舗装路があり一気に民家の向こう側に回り込んでCP6に近づきます。ところがゴルフ場内部の現在地がつかみにくい緩やかな起伏で現在地を見失ってしまった。近くを通る送電線との位置関係からCP6の近くにいることは間違いないと最後はローラー作戦で小ピークを踏破しCP6を発見。
この時点で17時30分に近く、明るいうちにフィニッシュどころかCP7の18時の関門が危ない状態になっていた。CP7に到着するとここは地元スタッフ運営を蕎麦を食べられるエイドで蕎麦を勧められたが、ここからトレッキングをして同じ場所に戻ってくるため(CP7とCP12が同じポイント)トレッキングを済ませてから蕎麦をいただくことにして出発。順位はまた16位に後退していた。CP12の関門が19時だと聞いた気がしたので(実際には19時過ぎても普通に続行できた)1時間10分ほどでトレッキングを終了すれば関門を通過できる。ほぼ不可能という状況だったが、わずかな可能性にかけようとしっかり走る。山は地図で見るだけなら尾根を縦走していくだけなので、普通のトレッキングコースなら単なるトレランになるところだが、なんとなく踏み後がある程度。しっかりナビをし
ようと思うと迷うポイントもあったが足を止めて悩んでいる時間の余裕がないため一か八かでどんどん進む。
CP8からCP9で間違えた尾根に入り走って下ってしまい、これが致命傷となった。19時に間に合う可能性はなくなり日没で真っ暗になりヘッドライトを点ける。正しい尾根(稜線)に登り返して先を急ぐ。かなり下位に沈んでいると予想されるが、まだ周辺に何チームかいる気配がある。CP10から下ったら登山道を下ってCP11と地図から読んでいたため、CP10から下って見えた道を下り始める。しかし地図上の道は尾根を通っているのに、走っている道は沢沿いで地図に書かれていない道に入っているように思う。そこでCPの指示書を確認すると「登山道沿い(車の通れる林道ではない)にある」と書かれている。今、走っているのは明らかに車の通れる林道。登り返して山から道に出てきたところを通り過ぎてさらに林道を上る。
地図で見ると登り切ったところに神社があり、そこからCP11のある尾根を通る登山道が出ている感じだ。しかしいくつか道があったが、どれも目標にする尾根に乗っかる方向に行かない。そして上から行きたい尾根を見ると藪に覆われている。指示書に「登山道にある」と明確に書かれている以上、きちんと登山道があるはずだが・・・。わけがわからなくなり自力でフィニッシュできるのか?と思い始める。他にもここで何チームかはまっていて数チームでうろうろする。
どう考えてもここしかないという尾根を道がなくても強行突破する気になってきて、入りやすそうなところを探すと登山道の入口を発見!なんと下から上がってきて目に入る神社を案内する左矢印の看板の右側に登山道があった。看板にはご丁寧にレースで設置された赤色点滅灯までついている。登ってきたときは神社を確認するという気持ちと、神社に向かう道があまりにもはっきりしているので右側の道に気がつかなかった。日没で暗くなった、入口に少し草木がある、目立つ左矢印と小さな要因が重なって気がつかなかったのだった。神社の周辺でうろうろしているチームは必ずここを通っているのに気がついていない。
登山道を下るとすぐにCP11があった。20時過ぎにCP12に到着。かなり豪快にはまったのになぜか10位に浮上。途中のCPをスキップしていない完全完走チームの中では8位らしい。まだ山の中で10チームほど彷徨っているらしいが大変だなあ(笑)もう少しでも時間短縮という気分でもないため、ここでお蕎麦をいただきおかわりもする。フィニッシュまではMTBでロードを10kmほど。21時15分ごろ?フィニッシュ。最終チームは22時過ぎまでトレッキングではまりフィニッシュは23時を過ぎたらしい。そしてそのチームは順調に行けば入賞してもおかしくない経験と体力を備えたチームというのが笑える結果であった。
今回のコースは初心者向けと言われるエクストリームシリーズにしては難しいコースで、とりあえず進んでいればゴールに近づけるというものではないけれど、その困難さ(ある種の理不尽さ)を楽しめる人がアドベンチャーレースに残っていくんだろうなと思った。ただ優勝している人は毎回順当に勝っている人なんだよなあ。ある程度は運の要素もあると思うんだけど、つまらないミスをしないということがきちんとできているんだろう。

今回はCP6に手こずったのが、その後のリスクのある走りや日没など悪循環につながったなーというレースであった。

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