11/17(水)目が見えない人から学ぶこと

今日は仕事大詰めの中、定時前に職場を離脱させてもらい松本の陸上競技場に向かいます。今日は視覚障害ランナーM沢さんの練習パートナーです。待ちあわせ場所を決めるときにM沢さんから「北元町のセブンイレブンでどうですか?」と言われ、良く知っている場所(以前住んでいたところのそば)だったので「モスバーガーの近くのですよねー」と言って電話を切りましたがよく考えてみると目が見えないんだからセブンイレブンの場所を指定できてもすぐそばにモスバーガーがあるかどうかなんかわからないんじゃないかと思った。待ち合わせたあとで聞いたらジョギングしているときに伴走してくれた人からモスバーガーがあると聞いたことがあるので知っていたとのこと。でもやっぱり基本的には目的地にした場所以外の途中経過とかは知らないんだそうです。

今回はM沢さんの来週の本番レース(福知山マラソン)に向けた刺激を入れる練習です。レースペース(4’00~4’10/km)で15kmやりたいとのこと。練習の組み立て方が自分に似ているな―と思って「誰にコーチしてもらっているんです?」と聞いたら今年からe-Athletesに入ったそうです。そりゃ似ているわけだ(自分も数年前の数年間e-Athletes)。しばらくe-Athletesネタで盛り上がってしまいました。

競技場でM沢さんをインコースにして自分が外側でロープを持ちアップをしたあとkm4分開始。コース状況を見ると陸上競技場の真ん中が貯水池になっているため1コースの内側には溝が切られて水が流れていくようになっています(フィールドはない)。さらに各コースの仕切りが線が引かれているのではなく木の枠(レールみたいな感じ)で仕切られていて踏むとちょっと危険です。つまり1コースの中におさまった状態でエスコートしなければならず気が抜けない。陸上競技場もバリアフリーにしてくれーと思った。

さらにしばらく走るとちょっとオーバーペースなんじゃないのと思うくらいの負荷なのにタイムはkm4分維持。なんでこんなにきついんだろうと思っていると原因は腕を振れないこと。左手でガイドするためのロープを持っているうえに1コースにきっちりおさまっていなければいけないので左腕を降ることができない。それで推進力が落ちているみたい。10kmくらいからは「早く終われ―」というので頭がいっぱいになり見えていないM沢さんに「後ろから速い人来たけど避ける?」とフォローされる始末(笑)どうにかこうにか15kmをこなして「腕振れないときついね」と聞くと、やっぱり伴走で速いペースを作ると走るのに上半身の力を使っているのかが良く分かるんだそうだ。「レースのときは伴走者のことは考えずに思い切り腕振りしちゃいますけど」とのこと。

今日も多くのことに気がついたM沢さん練習でした。

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