走りぴと応援ランニング
名古屋〜大阪(195km)
2007/12/08(土)〜10(月)
この記録は、走りぴと(井上氏)の東京〜鹿児島1500kmジングルベルランニングの
一部分を伴走したレポートです。 走りぴとのブログはこちら
サハラマラソンで知り合った井上氏が「東京〜鹿児島1500kmジングルベルランニング」と称した 2007年12月の1ヵ月間をかけて東京から鹿児島まで走り途中にある児童施設で自分の体験談を話し サハラ砂漠から持ち帰った砂漠の砂を子供にプレゼントするという企画を実行する。 そこで、走りぴとの活動を見てみたいという好奇心と少しは役に立つかも?ということで コースの一部を伴走させていただいた。伴走する区間は名古屋から大阪の195kmである。 (160kmと聞いていたがGPS計測の結果195kmだった)偶然にもサハラマラソンの同期会を開催した 12月1日が出発の日となり2007年にサハラマラソンに出場したメンバー全員で井上氏の出発を 見送ることができた。
■持ち物
荷物はすべて自分で背負って走らなければいけないためなるべく軽くする必要がある。 しかし時期的にかなり冷え込むこと、現地までの往復もあることなどから、 多少のゆとりを持って荷物を用意した。それでも現金があれば大抵のものはコンビニなどで 購入できるため、そんなに大量の荷物にはならない。 荷物の重さは計っていないが経験的に5kgくらい。

ロングタイツ、長袖Tシャツ、半袖Tシャツ、薄手のフリース、ウィンドブレーカー上下、ランパン×2、トレッキングパンツ、ランニング靴下×2、タオル、ランニンググローブ、バンダナ、ヘッドライト(小)、ツールナイフ(小)、歯ブラシ、リップクリーム、ハートレートモニター、GPS(GARMIN60CSx)、本、ウォークマン、サイフ、保険証、免許証、銀行のカード、メガネ、デジカメ、携帯電話、筆記用具、アミノバイタルプロ×2、アミノバリューサプリメントスタイル×6、シトリックアミノ・アルティメイト×1、シューズ(ASICS GT2120NY)
■12月8日(土)  名古屋〜津(72km)
前日に高速バスで名古屋へ。カプセルホテルに宿泊したが、あまり熟睡できなかった。 朝6時過ぎにチェックアウトして名古屋駅へ。朝食を食べる場所を探したが待ち合わせまで あまり時間がなかったのでマクドナルドで素早く朝食。JRで笠寺駅に移動、7時半に井上氏と合流。 井上氏は朝食を食べていなかったので、まずコンビニに寄って朝食にする。 それからランニング開始。道中長いので超スローペースである。だいたい1kmあたり7分半から8分くらい。 市街地は道路が複雑だったり高架で川を渡るところが多かったりして、道に迷いそうになりながら進む。 国道1号に出てからは道なりにひたすら進む。
今日、時間を気にしなければいけないポイントは2つ。大阪の鵜瀬氏と四日市で待ち合わせ。 それと夕方16時半に津市の児童施設を訪問することになっている。予定通りに行けば15時半に児童施設に 到着できるはずだとのこと。鵜瀬氏は四日市に11時半に到着予定だったがそれには間に合いそうにない。 13時半ごろ四日市到着。コンビニで昼食を取って13時50分に出発。道路標識で津まで30kmとなっていたのが 少し気になった。児童施設は津市の北の端ではあるが25kmはあるのでは? もしそうならここまでのペースでは16時半に間に合わない。けっきょく時間がないことに気が付き最後は かなり本気で走ることになった。少し遅刻して児童施設に到着。
児童施設の子供たちは事前にどんな人たちがやってくるのか学習していたらしく到着するなり質問責め。 まずは井上氏が普段やっている通りに講演し、そのあとの質問の時間で自分と鵜瀬氏が答えるようにした。 時間は1時間だったのであっという間に終了し子供たちに見送られて施設を後にする。 鵜瀬氏は用事があり大阪へ帰らなければいけないので近くの駅前のお好み焼屋で軽く食事。 お好み焼屋のおばさんに井上氏が今やっている活動のことを話すとおばさんは食事代から 「みんなでジュースでも飲みな」と食事代から1000円引いてくれた。 鵜瀬氏とはここで別れて津駅までジョギングしビジネスホテルへ。スローペースとはいえ72kmも移動したので 脚がだるい。ストレッチとアイシングを念入りにおこなう。
■12月9日(日)  津〜伊賀(55km)
昨日に比べて距離が短く児童施設訪問などの時間制限もないので朝はのんびり。9時過ぎに津を出発する。 今日は峠を越えて伊賀市まで。走り始めてすぐに細かい雨が降ってきた。途中で井上氏は雨具を着たが 自分は気温が暖かかったこともあって防水よりも体温が上がらないようにすることを重視。 また天気予報では晴れになっていたので本格的な雨にはならないことに期待する。 だんだん晴れてきて雨にはならず一安心。峠越えのコースなので坂が多いと思っていたら 前半は平坦なところが多く思ったよりも楽。伊勢自動車道の関IC近くのドライブインでレストランに入り昼食。ここで20km。ここから少し進むと伊賀に行く道(国道25号)と甲賀に行く道(国道1号)に分かれる。
伊賀に行く道に入ると完全に山の中という感じになってきた。井上氏が調子悪そうになって向かい風も 強かったので自分が前に出てペースを作る。坂が急だったら歩こうと思っていたが、伊賀の峠は緩い だらだら登りで歩くほどではなかったのでいいペースで走って登ることができた。 峠からの下りになってからは「早く休みたい伊賀に到着したい」という気持ちが強くなり 少しペースが上がったようだった。途中のコンビニで井上氏から「もっとゆっくり」とリクエスト。 市街地に入ったころにはさすがに疲れてきて脚をやっと前に進めている状態に。 最初に見つけたビジネスホテルは1泊6300円で「ここでいいかな」と思ったが、 井上氏が「余裕もあるしもう少し安いところ探してみましょうか?」というので、 まったく余裕はなかったが(笑)「もう少し探そう」と再び走り始める。
次に見つけたところは1泊4800円で今度はあまりに安いので「もうちょっといいところを探そう」と欲を出す。 地図を見ると市街地の中心部にもう1つホテルがある。しかし、その場所に行ったら明らかに高級な 立派なホテルで値段を聞くまでもなかったので1泊4800円のところに戻ってチェックイン。 井上氏と焼き肉を食べに行ったが疲れすぎていて少しずつしか食べれない。 一度ホテルに戻って少し落ち着いてから夜食を調達に出かける。脚が痛むようになっていたので明日走れるか 不安があったが店を探しながら軽くジョギングしたらもうしばらくは走れそうな感じだった。
■12月10日(月)  伊賀〜大阪(68km)
朝8時15分にホテルを出発。伊賀はかなり冷え込んで朝の気温はおそらく零度以下。とりあえず、すき屋で朝食にしてから本格的に出発。昨日までのダメージで今日も60km以上走れるとは思えなかったので、どこで離脱可能か(電車の駅があるのはどこか)考えながら進む。アップダウンの連続と歩道のない道路が続き精神的にも厳しいコース。途中かなり長い距離にわたってまったく店のないところもありあやうくエネルギー切れになりそうになった。三重、京都、奈良と県をまたがって進んでいく。道路標識によると今日の走行距離は70km程度になりそうだった。かなり疲れてきたころ「大阪40km」の表示がありげっそりする。
後半は登り坂は体力温存のために歩き、井上氏は登りも走ったので、余裕のある下りで追いつくというのを繰り返す。夕方になってやっと大阪府に入り日没ごろに長いトンネルを抜けると大阪の夜景が見えた。かなりうれしかった!大阪の市街地に入ってからは、井上氏に数十メートルの差をつけられていたので信号で分断されてしまい最後は単独の走りになった。バテていてしばらく歩いてしまったので、かなり差がついてしまったら待たせてしまうといけないので集合せずに自分が取ってあるホテルに向かおうと思って電話したら思ったほど差がなかったので最後は全力で走る。今日のゴールは京橋駅。
この3日間全体的に井上氏の見積もりよりも長い距離を走っているので、井上氏の東京→鹿児島ランニングは1500kmではなく1800km程度はあるのではないかと話をする。京橋駅から電車で難波駅まで行き、鵜瀬氏と合流する。お好み焼屋に案内してもらった。ここで自分の応援ランニングは終了。個人的にはうまくいけば3日持つと予測していたので一応完走することができて良かった。しかし井上氏の10分の1しか走っていないのに死にかけているのが、いまいち納得いかず素直に喜べない(笑)今回のランニングで一番きつかったのは「遠い」「疲れた」などと文句をいっさい言えないこと。1500km以上走る人に200kmで終わる自分が文句言えないよなあ・・・。

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