リスクマネジメント講習会 地図読みin奥多摩
with piece of earth
2011/05/21(土)
piece of earthイベントで地図読み講習をおこないました。 震災チャリティイベントとしておこない参加費は御岳山ケーブルカーの往復料金と同じ1090円。 これは他のpiece of earthのチャリティイベント「走ってういた交通費を募金しよう」の活動趣旨に習ったものです。 piece of earthTシャツを着て行ったら西国分寺駅で同じTシャツを着たゆくたけさんに出会ってペアルックになってしまい恥ずかしかったです(笑) スタッフは日向和田駅に8時に集合。 今回アシスタントをお願いした和木さん@アドベンチャーレーサーも合流です。 参加者のみなさんも予定通り8時半に集まりました。今回は講師が自分、アシスタント和木さん、piece of earthスタッフ4人、一般参加者10人です。
配布資料は
1/25000地形図(武蔵御岳)
1/50000山と高原地図(奥多摩)
ロゲイニング紹介マンガ
それから1人1つコンパスをレンタルしました。

軽く自己紹介してから講習開始。まずは日向和田駅の前で座学っぽい講習をします。座らないけど体はほとんど動かしません。
■地図を手にとって確認するべきこと
 ・縮尺はどのくらい?・・・地図上の1cmは実際の何メートル?
 ・等高線間隔の確認
 ・北はどっち?・・・方角の北と磁石の北の違い
■コンパスの操作
 ・自分の見ている方向と地図の向きを合わせる
 ・目的地の方角を向く

ほとんどの方がコンパスを使うのは初めてだったのでコンパスの操作には苦労しましたが、 あわてず繰り返し実習して、なんとなく理解できたところで9時半にハイキングに出発。
梅の公園の脇を通って登山道に入る。この登山道は登りもきつくなく他のハイカーもほとんどいない。 風がさわやかで最高の森林浴。金毘羅神社を通りすぎ三室山に到着。ここで講習ポイント。
■ピーク(山頂)と尾根と沢の説明
 ・地図上で等高線が○になっているところがピーク。
 ・ピークから等高線が突き出していくのが尾根。
 ・ピークに向かって等高線が突き出しているところが沢。
 ・実際の尾根・沢を見て方角が地図と合っているかコンパスを使って確認してみる。

初めての人に尾根・沢を説明するのはとても難しいのですが、実際の地形を目の前にして説明するとわかりやすいです。
三室山から2〜3人のグループに別れてもらってライン・オリエンテーリング。和木さんに指定のポイントまで先に行ってもらって 2分おきに1グループずつスタートし地図を読みながら進んでもらいます。和木さんに出会ったところで、そこが地図上のどこなのか正確に指すことができればOKです。 ポイントは通過したピークの数を数えること。和木さんは「私のところに来たら、なぜそこだと思うのか3つ理由を言ってください」と なかなか厳しい追加の課題を出していました。ここでの課題は指定ポイントの近くに電線が通っていてわかりやすかったこともありすんなり正解できたようです。
ここまででけっこう予定の時間をオーバーしてきていたので、夕方用事のあるスタッフはぶさんは単独で元来た道を戻って帰宅。 他のメンバーは小走りに日の出山を目指します。予定では御岳で昼食にする予定でしたが、日の出山で昼食休憩にしました。 コーヒーを淹れる人、和木さんのアドベンチャーレースの話に聞き入る人、お昼寝をする人、それぞれにのんびりした時間を過ごしました。 このペースだと終了時間を1時間ほどオーバーしそうでしたが参加者のみなさん1時間くらいなら遅くなっても問題なしということだったので 予定通り奥多摩駅に下山することにします。
日の出山から御岳まではお話を楽しみながら普通にハイキング。御岳で小休憩してから奥多摩駅へ下山する登山道を探す。 細い道がごちゃごちゃしていて少々さまよった。道が未舗装になったところに参加者を残し少し先に進んで現在地を確認。 ここからもう一度ライン・オリエンテーリングをおこなう。和木さんとポイントを確認して先行してもらう。 1回目とは違うメンバーでグループを作ってもらい3分間隔でスタート。今度は「タイムを取ってみましょう」とスタートと同時に各自ストップウォッチをスタートしてもらう。 時間を測ることは目的ではないけど、少しプレッシャーのかかった状態であわてずに地図を見れるかというのが狙い。 期待に応えてスタートと同時に走りだすみなさん(笑)初地図読みの人がほとんどなのに走ったらあっという間にロストしちゃいますよ(笑) ちなみに今回のポイントは尾根の数を数えること。最後の1チームをスタートさせてから自分も後に続く。
スタートしてしばらく・・・すごく難しいことに気が付く。慎重に行けば大丈夫そうだけど、今日が初めての地図読みの人に出すような課題じゃなかった。 特徴に乏しい微妙な尾根・沢が延々と続く。和木さんとの合流ポイントは2kmほど向こう側。4チーム中、3番目にスタートしたチームが最後尾になっていて かなり悩みながら進んでいる様子。しかし時々聞こえて来る会話の様子では、自信なさ気ながら「ちゃんと読めてるじゃん」という感じでした。 このチームにはアドベンチャーレース出場経験者がいるので、先を急がず慎重に読んでいるようです。 うっかりすると自分がロストしそうになりながらも無事に読み切って全員集合。正解できたのは先ほどの最後尾の1チームだけでした。 Good job !!
あとは奥多摩駅へ下山して温泉に入るだけ。すっかりリラックスモードのみなさんに下山途中で「ここはどこでしょう」と出題。 ナビしてなくても降りている方角と尾根の上でピークが近くにあって登山道の先がどう変化しているか見ればわかります。 3分の1が正解、3分の1が惜しくも間違い、残りの3分の1は隣の登山道を指していました・・・。
17時ごろ無事に奥多摩温泉もえぎの湯に到着。温泉は大混雑で入口で整理券が配られていました。 温泉に入っていく人は半分くらいだったので、ここで今日の講習を総括して締め。 競技のようなテクニカルなことはしていないけど、山歩きやトレイルランニングをもっと楽しくする地図読みという意味では 十分な内容を盛り込むことができ、楽しんでもらえたようでした。 特にグループで相談しながらおこなうライン・オリエンテーリングは楽しそうだったな。 「もしかして大成功!?」と思いながら終了することができました。
またこんなイベントができたらいいね!

piece of earth ブログ
http://poesjnm.exblog.jp/

和木香織利選手@アドベンチャーレーサー ブログ
http://kaywaki.seesaa.net/

[戻る]