胃薬(H2ブロッカー)の実験 2010/11/07(日)
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目的
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ウルトラマラソンのときにいつも競技時間にして6〜7時間、距離で70km前後で必ず気持ち悪くなって補給不能に陥りリタイアしてしまう。内科医ランナーのアドバイスによると(状況的に)補給ミスなどではなく体質の問題でH2ブロッカーで胃酸の分泌を抑えるしかないとのこと。ちなみに「胃酸抑えたら食べ物の消化悪くなりませんか?」と聞いたら「肉は胃酸で消化されるが、それ以外は小腸で吸収するのでレース中に食べるようなものには影響はないはずだ」とのこと。
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実験方法
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内科医ランナーのアドバイスは「走る前にガスター10(市販のH2ブロッカー)を規定量の2倍飲み、走っている間は4〜6時間おきにさらに規定量の2倍飲むこと」。
※基本的にはこんな大量に飲むべきものではないと思うので真似する前に医者(できればランニングに理解のある人)に相談してください。
H2ブロッカーの効果を確認するため確実に気持ち悪くなる領域に踏み込む必要があるため以下のように計画した。
(1)朝食時にH2ブロッカーを2倍服用。
(2)80km(7時間半〜8時間程度)走る。
(3)4時間経過時点でH2ブロッカー追加服用(ここでも2倍)。
(4)走り終わったらすぐにコンビニに行き固形物を早食いできるか確認。
→いつも胃にダメージを受けると汁物以外受け付けなくなるため。
(4)まで実行できれば実用に耐えられる効果があったとみなす。一定の負荷をかけ続けるために旅ランニングスタイルではなく松本空港9kmコースを9周する。車はコース脇の駐車場に止め適宜補給をおこなう。
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経過
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ほぼkm6分(9kmを51分から54分)の一定ペースで走り続ける。時間がもったいないのでウォークマンに入れた英語講座を聞いていたが3時間ほど聞き続けたところで嫌になった。今回はいいペースで走る事が目的ではなく動き続けることで出てくる不具合を出さなければいけないので途中リタイアだと無意味になってしまう。そのため余裕があってもペースは上げない。かといって旅ランニングのような超スローだと気持ち悪くならないので超スローともちょっと違う。しばらくすると一定ペースに落ち着いたので体は自動運転で勝手に走っていて、もう一人の自分が「まだかなー」と待っているような感覚。すごい暇です(笑)60km付近から「そろそろ来るぞー」と思ったが全く気持ち悪い感じはなく極めて好調。足がちょっと重いくらいで体もなんともない。72km(8周)で日没。ここまで2周に一回車に戻って給水とパンを1つ食べていたが「あと1周だし一気に行こう」と麦茶を少し飲んだだけで出発。疲れてはいるがペース上げようと思えば上げれるしこれがレースだとしたらサブ10は確実だなと思う。残り4kmで急に視界が狭くなり力が抜ける「やばいハンガーノックだ、詰めが甘い!(笑)」なんとか81kmを完走してコンビニへ直行。やきそばとカルビ重を購入しやきそばをほおばる。おー全然いける!しかしカルビ重に取りかかる前に眠気と寒さで食事どころではなくなる。エネルギー切れと日没後の急激な冷えでやられてしまったようだ。とりあえずいつもの胃をやられる不具合は回避できたと思われるのでさっさと帰宅して風呂で体を温め少しだけ睡眠して起きてから爆食。
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結果
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81kmを7時間55分で完走。固形物の早食いOK(笑)できた!
H2ブロッカーは効果ありと判断できる。ちなみにこれでだめなら医師の処方が必要なさらに強力なPPIというものを使うといいらしい。自分はとりあえずガスター10で大丈夫かなと思う。ほんとに80km走ったのか?と思うくらいダメージを感じない(疲労はあるけど特別なものではない)。最後しょうもないハンガーノックでこけたのは反省。
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