■記録
男子総合:97位/217人中(完走者161人・リタイア41人・出走せず15人)
セクション1通過 3:21:20(55位)
セクション2通過 5:42:52(51位)
フィニッシュ 13:16:47(97位)
レース中の写真はありません(デジカメ持っていけばよかった)
7/17(土)に前日受付で野沢温泉へ向かう。長野道の小布施PAで車を停め休憩のため外へ出るとあり得ない暑さ。明日はこの暑さの中でレースするのかーと思う。15時ごろ受付会場に到着。受付を済ませてからスタート会場のブースを見るとこういうのがほしいなーと思っていた山用のショートパンツ(8500円)が売られていたので試着させてもらいいい感じだったので購入する。
野沢温泉の民宿を目指すが車で温泉街に入って行ったらどこにいるのかわからなくなり一度温泉街から出て離れた駐車場に車を止めて徒歩で民宿へ。大会側が紹介してくれた新生という宿に入る。17時ごろ野沢温泉アリーナに行きコース説明会・開会式・ウェルカムパーティに参加。19時半に宿に戻って夕食。宿には自分のほかに2人大会参加者がいて他のお客さんはいなかったので3人でレースの話をしながら夕食にする。夕食は味も量も非常によく大満足。食べ終わった後、3人で外湯に行こうということになり、2人(K崎さん、Y澤さん)と外湯に行く。野沢温泉は13か所の外湯があり23時まで入ることができる。料金は設定されていない。入口に賽銭箱があり適当にお金を入れる(入れなくても大丈夫)。
最初に麻釜湯という外湯に向かっているとNMCのnatsucoさんに出会った。麻釜湯に入りそのあまりのお手軽さに他の温泉も回ってみようということになりはしごする。野沢温泉はくねくね曲がった道の温泉街に小さな飲食店がたくさんあってじっくり時間をかけて歩いたらいろんなものが発見できそうだ。新横浜のラーメン博物館とかレトロな雰囲気を出しているテーマパークをそのまま巨大化させたような感じ。。それから上寺湯、熊の手洗い場と2か所に行き宿に戻る。宿に戻る途中水路にホタルがたくさんいた。レースの準備をして就寝。外湯めぐりを楽しんだおかげですっかり夜遅くなり明日は寝不足必至だ。
5時半に宿を出発。朝ごはんにお弁当を渡してもらう。もし早くゴールできたら宿に帰ってくるので素泊まりさせてくださいとお願いしておく。スタートから12時間・19時ごろまでにゴールし宿でのんびりしもう一泊というのが目標。6時ごろスタート会場に到着。お弁当を食べてスタートの準備をしスタート5分前にスタートゲートへ。参加者は全体でも300人もなく混雑しない。先頭から2列目くらいに並ぶ。
<レースの装備品>
■食料
果汁グミ×3、フレッシュバターピーナッツ、ゲータレード1袋、アミノバイタルプロ4袋、コーラ500ml、水ハイドレーション2リットル
※各エイドでおにぎり1こ、バナナ1本補給可能。
■服装
ランパン、半袖シャツ、ゴアテックスレインウェア(上)、ロングタイツ、グローブ、帽子
■その他
シューズ(バスク ブラ—SL)、モンベル15リットルザック、地図、コンパス、ヘッドライト、プロトレック、くますず
7時にレーススタート。最初は上位1〜2割くらいの位置にいれるといいかなと思ってスタートし前に20〜30人を見ながら走る。しかし妙にペースが速い。最初はロードで野沢温泉の温泉街をぐるっと1周。少ししたらペースも落ち着くかなと思っていたがやっぱり前の人達は速く見えなくなってしまった。それにしても義務装備に水2リットルや雨具・防寒具など指定されているのに上位グループはほぼ丸腰でしたが・・・それでいいのか?。自分はけっこう真面目に用意してあるのでザックが膨らんで丸くなっている。
スタート会場の近くに戻ってきて今度は山に向かって林道になる。ここでも後ろからじわじわと抜かされていく。しかし痛めている左足首がどこまで持つかわからないし序盤からがんばってしまうわけにはいかないので抜かされても気にしない。上位2割も無理だなと感じながら進行する。林道から本格的な登山道に入る。急斜面で斜面はつるつる滑り時々川を渡る。登山道で少し走れそうなところも谷側に向かって道が傾斜している片斜面で足首を横方向にひねるような力が加わり左足に痛みが走るようになる。距離はまだやっと10kmというところ。高度計を見て「あと少し」と思いながら毛無山の山頂まで登る。
毛無山からスタート会場に向かって別の登山道を下る。下りも足首が痛くてそっとしか走れない。下りも荒れている登山道で横向きにスリップして一度転倒。その後岩場で滑ってヘッドスライディングと満身創痍。左足が痛くて踏ん張りが効かないのも転倒の原因だと思う。転倒して痛みに耐えてじっとしている間に同宿のY澤さんに抜かされる。Y澤さんはランニングは割とビギナーなようで「こんなところに来てしまって大丈夫か」と心配していたが速い!登山道を抜けてロード&林道に出ても痛みでゆっくりとしか走れずどんどん抜かされていく。このレースはセクション1〜3までありその都度スタート会場に戻るのでセクション1でやめようかなと思いながらスタート会場へ。
スタートから3時間20分ほどでセクション1を終わりさすがにここで終わってしまうのはもったいなさすぎるので散歩レベルでもいいからセクション2に行こうと思いエイドでしっかり補給しエイドにあったキュウリを片手にセクション2へ。日が高くなり気温はかなり上がってきたがセクション2は林の中が多く直射日光はほとんどない。北竜湖沿いの平らな林道を走っていき、そのあとの急激な登りに差し掛かると斜面にランナーがいっぱい張り付いている(笑)セクション2に入ってから他のランナーをほとんど見ていなかったので、自分がゆっくりになっている以上に他のランナーのペースが落ちて来ているんだろう。急な登りで10人近く抜かしたと思う。ちょっと気分を良くしてセクション2終了。
スタート会場にnatsucoさんがいた。ちょうどセクション1を終わったところらしい。natsucoさんは明日仕事なのでセクション2まで走ったら帰るかもと言っていたが、この調子ならセクション3まで行けるかもしれませんねというような会話をして別れる。一度コースを外れ自販機でコーラを買ってザックにしまいエイドのキュウリを片手にセクション3へ出発。
セクション3に入って少し進むと35kmの表示。総距離が65kmなのでやっと半分。暑さで力が落ちてきて登りはほぼ走らず歩くが、セクション3は長い長いだらだら登りなので、登りで歩いていると上までどのくらいかかるのか見当もつかない。スキー場をトラバースしながら登ったり降りたりを繰り返し尾根をいくつか乗り越えていく。”降りたり”がなくなって完全に登りになったころには走る気力がなくなってきてしまった。あまりにも暑いので日陰になっていて風が通る場所を探して荷物を下ろしグミを食べながら目をつぶって少し休憩。本当は横になりたかったがコース脇で横になって寝ていたら間違いなく後続のランナーが大会スタッフに通報してしまうので我慢。
少し雲が出て来て日が陰ったので歩きで出発。その後も体がきつくなったら座り込んでグミを食べて・・・を繰り返していたがスタカ湖キャンプ場を過ぎてから平なのに走れなくなり、しかも眠い。エネルギー切れを自覚。しばらくふらふらと林道を歩きながら「このふらふら感はエジプト・サハラのリタイアしたときと感じが似ているな—」と思う。去年のサハラはけっきょく何が致命的な問題だったのかわからないのだが、この似ている感じだと脱水症状というよりはエネルギー切れなのかもしれない。そのときも今回もこうなる少し前に察知はしていて積極的な補給に努めたがけっきょく戻せていないので普通の食品(グミやピーナッツクリーム)ではカロリーが高くても吸収するまでにかなり時間がかかるのかもしれない。パワージェルだと補給して30分もすれば効果を実感できるほど変化するし。次からは好き嫌いせずにジェルを使うしかないのかもしれない。
平らなところを過ぎて最後の登りをなんとか登りきったところで草の上にごろっと転がって涼む。夕方近くなって標高も上がっているので風が気持ちいい。少し休んでから歩いてエイドへ。エイドの手前が50km地点。まだ15kmもあるのか・・・。エイドで再び寝転がらせてもらって少しずつおにぎりを食べる。一気に食べる食欲がわかない。30分以上経過して、やっと2つめのおにぎりを食べ始めたころ同宿のK崎さんが到着。ウルトラマラソンを志しているK崎さんはマイペースでレースを進めているようでまだまだ元気。こちらもやっと体を起して動く気力が出てきたので一緒に出発しようかなと思っていたが2つめのおにぎりを食べ終わる前にK崎さんは出発してしまった。このエイドはセクション1でも通っておりスタッフは朝からこのエイドにいる。スタッフも今朝エイドに来てから12時間が経過し耐久レースになっているようだった。これから夜になってもスタッフは最終ランナーが通過するまでここにいなければならない。
ようやく2つめのおにぎりを食べ終わったのでスタッフに「長々とお世話になりました」とあいさつして出発。ここからは15kmほぼ全部下りだ。いきなり走らずに少し歩くがエイドから200m進んだかどうかくらいで激しい吐き気に襲われる。手で喉を絞めてせっかく食べたおにぎりを吐いてしまわないようにがんばる。何度かそんなことを繰り返してから吐き気はおさまった。体に力も戻ってきて少しずつ走り始める。少し下るとコースがループになっている場所があってしばらく前にエイドを出発したK崎さんに会った。コースはテープで区切られていて、コースがどうなっているのか聞くとここはトレイルがループしたような形になっていて一度少し登って降りて来るとテープの向こう側のK崎さんがいるほうに出て来るとのこと。2〜3kmかなと言うのでがんばれば追いつけそうだなと思いエンジン点火。
がんがん走ってエイドで寝ている間に先に出発していたランナー達を次々抜かす。一度登った後のトレイルはふかふかのシングルトラックで最高に楽しい。日が沈みつつある森の中なのでヘッドライトがそろそろ必要かなというくらいの暗さの中を走る。シングルトラックを抜けて一度ロードへ。ロードも飛ばして再びゲレンデに出てゲレンデの中の草が刈られたトレイルのダウンヒル。向かう方向は夕焼けで素晴らしい景色。ゲレンデの下のほうを見るとK崎さんらしきランナーの集団が見えてきた。ゲレンデを下ったところで追いつく。
ここからまたシングルトラック。K崎さんがついてきたので極端にペースを上げてちぎらない程度のペースを保つ。シングルトラックが終わってロードに出るとK崎さんは脚がきつそう。K崎さんと一緒に集団を形成していたランナー達は完全にちぎれて姿は見えず。もう順位やタイムを気にする状況でもないので、せっかくだからK崎さんと一緒に行くかとも思ってしばらく一緒に歩いていたがこちらもエネルギー切れになってからおにぎり2つしか食べてなく、のんびりしているとまたエネルギー切れになりかねないので「先に行ってますね」と声をかけて再び爆走開始。トレイル&ゲレンデでけっこう下ってきたつもりだが、残りの距離はまだ10km近く残っている。
けっこう長くロードを下ってからまたシングルトラックへ。すでに日は沈みトレイルではヘッドライトが必要。小さなものしか持ってきていないので手に持って足元数メートルのみ照らしながら走る。だんだん野沢温泉村の明かりが近づいてくる。トレイルを抜けるといきなり野沢温泉の温泉街に出た。かなりたまにしかランナー来ないのにお店の人や観光の人が応援してくれた。温泉街のにぎやかなところを走りぬけ(あまりに場違いだが)スタート会場への登りに入る。最後のほうは少し歩いたが、やっとゴールすることができた。脚の痛み(故障)、暑さ、エネルギー切れとトラブルがフルコースだったのでゴールの喜びも大きい。芝生に寝転がってしばらくのんびりする。
30分ほどしてK崎さんがゴールしたので一緒に宿へ帰る。朝出て来るときに「早く(今日中に)ゴールできたら今夜も泊めてもらうかもしれません」という微妙な予告だけしてきていたのだが「おかえりなさい」と快く迎えてくれた。Y澤さんが帰ってきていないか聞くと明るいうちに一度戻ってきてからお土産を買って帰って行ったとのこと明るいうちに宿に帰っているとは何のトラブルもなくあのままゴールまで行けたんだと思う。
どろどろなので宿でシャワーを使えないか聞いてみると(外湯はお湯につかるだけでしっかり洗ったりする場所はないので)近所の千歳館というところに源泉を引いている大きいお風呂があるので、そこに入りに行くといいと宿の奥さんが千歳館に電話してくれる。どうもお友達みたいです。宿の奥さんに案内されて千歳館に行きお風呂を使わせてもらう。
風呂から上がるとこの宿に泊まっているランナーに出会い今日のレースの話になる。彼は実力者で20代3位に入賞し明日は表彰式に出ると話していた。立ち話をしていると千歳館の奥さんが「まあロビーでゆっくりして行ってください」と言うが「僕らはこれから食事に行って宿に帰らなければいけないので・・・」と言いつつ、なぜか千歳館の奥さんの娘さんもランナーなんだと話に合流してきて、帰る雰囲気ではない方向に・・・。それでロビーで座って話をする。千歳館の娘さんはたぶん20代真ん中くらいか?普段は東京で働いていて週に3回皇居を走っているそうだ。今回は連休なので実家に帰ってきたとのこと。今日は朝夕は温泉街を通るランナーの応援をしていたらしい。「ランナーなら来年は選手で!」と強く勧める(笑)
自分とK崎さんが風呂から出た後「これから夕食に・・・」と話をしていたので、千歳館の奥さんがご飯と漬物を持ってきてくれた。それとビールやソフトドリンクも。お風呂もご飯も飲み物もおごりで・・・野沢温泉って全体的にすごいフレンドリーなんですけど(笑)すっかり遅い時間になり(もともと風呂に行った時間も遅かったし)お風呂やその他もろもろのお礼を言って宿泊する宿に帰る。宿のおじさんおばさんはすでにお休みになっていたが部屋に入ると桃とお茶が用意されていた。桃を食べてから就寝。
翌朝は外湯の河原湯に出かける。途中でやはり外湯に出かけていたK崎さんに出会う。これで滞在中に外湯は4か所入り昨日の千歳館は大湯の隣で大湯に入ったのと同じようなものだから全部で5か所。自分はこの後、ロゲイン菅平高原24時間の下見があり現地で待ち合わせがあるので早々に撤収。
野沢温泉楽しすぎでかなりはまりました!レース以外の部分でもかなり!来年も必ず出場するしかありません(笑)。レースではなく個人的に野沢温泉もありかも。MTBのコースもかなり整備されている様子だったのでいろんな種目で遊べます。それとやっぱりレース中に写真撮ったりするほうが楽しいのでトレイルレースにはデジカメを持っていくべき。自分の場合は上位を競うランナーではないし。自分なりに成績は気にするけどデジカメ持って行ってちょっと写真撮るくらいタイムが何分も変わるわけではないから。ほんとに写真撮っておけばよかった。
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