宇宙飛行士
2010/04/26(月)
  
NASAのホームページからダウンロードした画像。きちんとダウンロードできるようになっていたので個人ホームページレベルなら使ってもいいはず。(クリックすると大きい画像を表示します)
写真(左):2010/04/07 スペースシャトルと国際宇宙ステーションのドッキング
写真(右):2010/04/17 スペースシャトル帰還時に撮影された国際宇宙ステーション

久しぶりにスポーツ・冒険以外のネタです。

昨日、情熱大陸(TV)で宇宙飛行士の山崎直子さんの番組をやっていたので観ました。自分も昔(小学生くらい)から宇宙・星が趣味だったのでこういうのはとても興味があります。しかし番組の中で一番心に残ったのは山崎直子さんではなくダンナ(山崎大地)さんの言葉でした。山崎大地さんは山崎直子さんが宇宙飛行士になるためNASAの管制官になる夢をあきらめて仕事を辞め主夫(子育てなど)に専念しています。そんな山崎大地さんの言葉

「自分も数年前は夢をつかめるところにいた。半分は応援しているけど半分は悔やんでいる。」(まったく同じ言葉ではないけどこんな感じ)

努力してNASAで訓練を受けて、もう少しというところで今は主夫・・・一度は納得して受け入れたとはいえ相当辛いだろうなと思いました。
今日、ぶらっと本屋に寄ったら、山崎直子さんの著書と山崎大地さんの著書が並べておいてあったのでさっそく購入しました。断然興味のある山崎大地さんのほうから読み始めましたが、あまりにも自分との共通点が多く驚愕しました。山崎大地さんの経歴は簡単に書くとこんな感じです。

高校は進学校ではなく就職するのが一般的な学校。進路相談で「NASAで働きたい」と書き、先生に「バカ言ってないで真面目に考えろ」と言われる。夢を捨てられず2浪して東海大学航空宇宙学科に入学。映画の「アポロ13」を見てNASAの管制官になることを目標にする。卒業後は宇宙開発や防衛システムのソフトウェア開発をおこなっているM社系列会社に入社。会社で国際宇宙ステーションの仕事がしたいと言い続け社会人3年目からNASDA(宇宙開発事業団)で国際宇宙ステーションの仕事に携わる。その後NASAへ。
そして私・・・

高校はヤンキー学園で就職するのが一般的。システムエンジニアになりたいと1浪して東海大学短期大学部(電子工学)に進学。4年制に編入学する際に科学雑誌で宇宙飛行士の応募条件を見て友人に「自然科学系の学部って物理か航空宇宙に行けば大丈夫かなあ」と言ったら「宇宙飛行士になるつもりか?」と言われる。「やっぱあり得ないよな」と思い東海大学電子工学科へ。この時点でシステムエンジニアが目標、宇宙・天文は趣味という位置付けが明確になる。就職活動の際、研究室の先生に「キミは宇宙開発事業団に行け」と言われるが「(無理!)自分はシステムエンジニア志望なので〜」とシステムエンジニアで就職活動をおこなう。卒業後は宇宙開発や防衛システムのソフトウェア開発をおこなっているT社系列会社に入社。宇宙は趣味と割り切っていたので配属の第1希望は気象レーダー。研修で気象の仕事がしたいとアピールし続け気象グループに配属。仕事内容は面白かったが満足に家に帰れないことも多く社会人3年目で退職。

ちなみに山崎大地さんは年は私の1つ上。あっちが2浪で自分が1浪なので同じ年に東海大学にいて同じ年に就職しています。しかも自分は3年生のとき(電子工学科だけど)趣味で航空宇宙学科の授業も履修してたし・・・。
それで、どこでこんなに違っちゃったんだと考えると「常に1番やりたいことを追いかけた人」と「常に無難な2番目を選んできた人」の差なんですね。それがとてつもない差になっているわけです。

せめてこれからは1番を追いかけてみたいと強く思いました。最近はやっと「やりたいことをやる」と言えるようになってきた(ある意味人生踏み外した)状態にありますが。今の1番は「南極レースに出場すること」これだけは絶対にやりたいと思っています。

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