ロゲイニングチャレンジ菅平高原大会
2009/09/21(月)〜22(火)
今年も良い天気に恵まれロゲイニングチャレンジ菅平高原大会を無事に開催することができました。 参加してくださった競技者の皆様、運営に協力してくださった菅平高原の皆様に厚くお礼申し上げます。

今年は5連休の前半に菅平高原でオリエンテーリングのクラブカップリレーが開催されていたため 多くのオリエンテーリング競技者が3時間の部にエントリーしたようです。 一方で本格的なロゲイニングである12時間の部の参加者は例年に比べて少なくなってしまいました。 今年は大きな連休でスケジュールにゆとりがあったために今年限定で6時間の部を実施してみましたが 来年は従来通り12時間の部と3時間の部の2部門で開催する予定です。

参加チーム数および人数
12時間男女混合  :10名(5チーム)
12時間男子    :17名(7チーム)
6時間男女混合  :40名(17チーム)
6時間男子    :15名(5チーム)
3時間男子    :82名
3時間女子    :26名
3時間男子50歳以上:35名
3時間女子50歳以上: 6名
3時間男子18歳未満: 3名
3時間女子18歳未満: 2名

以下、実行委員長レポートを掲載します。
■9/21(月)3時間の部運営&出走
8時からロゲイン3時間の部の受付を開始する。受付時間は11時までなので8時台にはそんなにこないだろうと 思っていたら意外と出だしはよい様子。受付では誓約書を記入してこなかった参加者が受付で用紙をもらって記入するので渋滞する。9時半ごろ受付の半分くらいの時間が過ぎたところで「熊鈴売り切れました」との連絡。 思いのほか早いオリジナル熊鈴の売り切れに驚きもあるが、わざわざこれを買いに来てくれた人もいるようでうれしく思いました。今回は他のスタッフの理解もいただき自分も3時間の部に出走するため競技説明に行く前に部屋に戻り急いでカントリーマアムをほおばる。早朝に朝ごはんを食べた上に競技の終了時刻は15時なので 食べずに出走したらハンガーノック間違いなしだ。
11時半にシュナイダーゲレンデのスキー小屋に移動し競技説明を始める。今大会最初の大勢の前での説明なので緊張してしまいメモ書きにしておいた最低限のことだけ話して近くにいた3時間の部コースプランナーのK氏を見るとうまくフォローしてくれました。自分ももう少し気のきいた話し方ができるようになったらいいなーと思いました。競技開始10分前に地図を配ります。スタートまでの10分間でどのようにコースを回るか考える作戦タイム。でも自分はコース作成者ではないとはいえだいたいの配置は頭に入っているし道も知っているので特に作戦は考えず注意事項をアナウンスしたり競技者の様子を見たりしていました。自分は気持ちよく走れる稜線トレイルをぐるっと1周して最後に市街地で調整してゴールする作戦。他のルートを回ったときの得点を計算して決めたわけではないけど今回の出走は練習量を確保するためにとりあえず3時間程度走っておきたいというものだから好きな場所を走ってくればいいやという気持ちだ。
自分でスタートの合図をして一緒にスタートしようかなと思っていたがK氏がスタートもやってくれると言うので、ここからは競技者としてスタートの準備。スタートとしてまずは国道を北に向かう。出だしは少し遅れたが国道の舗装路を走っている間に同じルートを選択した集団の先頭に出る。裏太郎ゲレンデをきっちり走って登り先頭のまま(75)(34)を取って尾根のトレイルに入る。ここでは(34)に寄り道しなかった競技者が何人か先にトレイルに入った様子。(83)を取り(104)への下りで1人に追いつかれたので(104)で道を譲って先に行ってもらった。いちおう実行委員長なので転んでケガをするわけにもいかず下りは慎重に。(44)を取って下って行くと電流の流れている柵に行く手を阻まれた。「下見で来た時はこんな柵なかったぞ」と動揺する。迂回できないか藪をかき分けながら周辺の探索をおこなうが柵はずっと続いている。とりあえずトレイルに戻ると柵を通り抜けて行く競技者を見つけた。良く見ると柵は電流の流れていない部分を持ってはずせるようになっていた。とりあえず競技上の支障にならないことにほっとして競技が終了するまで柵の電線をはずして脇に避けておき競技者が走り抜けられるようにして競技続行。

少しロードを走ったあと再び森へ突入。地図上の白いところをたどって(87)を目指すが藪が激しくてかなり遠回りし時間がかかってしまった。(87)から林道を通って(151)へ長い登り坂。この林道区間あたりから反対側から来た競技者とすれ違うようになる。こちらがスタッフの上着を着ているためか走ってきた競技者がこちらを見てうれしそうな顔をしているような?「こんにちは!」「ファイト!」などと声をかけあいながらすれ違う。他のレースでは基本的にはすれ違うことがないから楽しい。

(64)(80)と快適に走る。この区間は根子岳の展望が素晴らしかった。ここで500mlの給水がなくなる。思ったより暑い。3時間の部は給水持参は”推奨”であり(補給可能な市街地が中心にあるので)給水持参を必須にしていなかったが500ml持参を必須にするべきだろう。(80)を通過し(101)方面へ下る。道まで降りずに藪を突っ切って(101)方面に行けることを期待していたが藪が激しすぎてけっきょく道を下って登ってで(101)へ。(101)を取るよりは(100)に降りて市街地を取ったほうが安全確実に得点を伸ばせると思ったが軽い気持ちで。

(101)を取ってから元来た道を戻って(100)へ。少しハンガーノックになってきて走るのがつらい。(100)の時点で残り時間が30分ちょっとだったためゴールまでのルート途中にある(63)(35)(31)だけ取ってゴールを目指す。ゴールしたらすぐに表彰式の準備をしなければいけないのでゴールに遅刻するわけにはいかない。ゴールへの長い坂道をなんとか走ってゴールが見え始めてから歩いてゴール。ゴールしたら今夜ウェルカムパーティで講演をしてくれる井上選手が到着していて出迎えてくれました。成績集計がシステムのプチトラブルで少し遅れ、表彰式も少し遅れてしまいましたが無事に実施することができました。賞品の授与はゲストランナーの井上選手がやってくれました。この時間帯は明日の12時間の部のコントロールを設置しに行っているスタッフも一部帰還していましたが、まだみんな山に入っているようでした。
■9/21(月)ウェルカムパーティ
表彰式終了後は少し休憩してからウェルカムパーティの準備。ウェルカムパーティの間はゲストの方が講演してくれるので運営者も束の間の休息を楽しむことができます。パーティ開始の18時になっても山に行った運営者の一部はまだ帰還せずで先にパーティを開始。しばらくすると山岳設置スタッフも帰還してドタバタと風呂に入りパーティに合流。

パーティ後半はゲストランナーによる講演会。船尾さんのチャリンコで中国横断の話はスケールが大きくとても楽しかった。船尾さんは体力的には競技者というよりは普通の人。普通と違うのは「やりたいと思ったことはやる」ということです。できるかできないか考えすぎずやってみる精神見習いたいです。
井上選手のお話は走る理由など今までの経験談をお話いただきました。走る理由は人それぞれですが、井上選手のマイナスの思考から走り始め、ランナーとして活動していく中で新しいプラスのエネルギーに変えることができたというお話いろいろ考えさせられます。一言一言区切りながら語る口調が印象的でした。

パーティ終了後は、もう一度気を引き締めて明日の準備をおこないます。今日のコントロールの設置で今年から新しく競技エリアに入れた西側に行ったスタッフから「獣の臭いが強烈で熊の足跡とフンがあった」との報告があり明らかにその付近に熊がうろうろしている感じだったので西側の2つのコントロールは使わないことにして地図に×印をつけました。その熊エリアにもコントロールは設置したので競技に使わなくてもスタッフはもう一度行かなければいけません(笑)
■9/22(火)12時間の部・6時間の部
朝早くから12時間の部、6時間の部が同時スタートします。5時半からゲレンデで競技説明をおこない6時にスタート。各エイドや山岳パトロールのスタッフも山へ出発します。本部の白樺荘にはスタッフ3名が待機。トラブルに備えます。去年はハチ騒ぎがあったり転倒して骨折する方が出たりしましたが今年は何事もなく大会本部はのんびりとした時間が流れていました。12時には6時間の部が続々とゴールしてきます。スムーズに成績集計も終わり表彰式をおこないます。
午後は少し暇になったので白樺荘の留守番を他のスタッフにお願いし1時間ほど白樺荘近くから鳥居峠方面に向かって距離表示のあるイーストランニングコースで自分のトレーニングをおこないました。この道には競技者はほとんど来ていないだろうと思っていたら2チームに遭遇しました。17時ごろ茨木山のコントロールを撤収に行ったスタッフから連絡があり、ゲストの井上選手チームに会ったけど車で回収するか?と聞かれました。 競技時間残り1時間では菅平まで戻ってくることはできません。でも2時間もしかしたら(井上選手なら)1時間半くらいで戻ってこれるかもと思ったのでそのまま競技続行してもらいましたが・・・これは判断ミスでした。井上選手の帰還は表彰式も終わって20時を過ぎてしまい申し訳ないことをしたなーと思いました。
18時が近くなると12時間の部の参加者がぱらぱらと帰ってきました。今回は12時間の部の参加者が少ないのでゴールも少しさびしかったです。それでも制限時間10秒前に駆け込んでくる劇的なフィニッシュもありました。ゲストランナー不在で表彰式(笑)今年は12時間の部の参加が少なかったため表彰式も小じんまりとしたものになりました。やっぱり表彰式は盛り上がったほうがいいのでもっと大勢でおこなえるといいですね。今後の課題です。全体的には事故もなくスタッフも楽しめた大会になったのでよかったと思いました。来年もよい大会になるようにいろいろ考えていきます。