吉野川をカヤックで下る
2009/06/20(土)


山スキーで知り合った奈良のT本さんのお誘いで奈良の吉野川をカヤックで下りました。 T本さんはカヤックの達人です。自分は今まで湖で練習し海にシーカヤックに行くということは していましたが川は初めてです。8時30分に生駒駅で待ち合わせ。生駒は大阪に限りなく近い 奈良という感じで電車が大阪から坂を登ってトンネルを通り抜けたら到着という感じです。 岸辺を7時20分に出発して8時15分に生駒駅に到着。 朝食を食べていなかったので駅でパンとおにぎりを購入。
すぐにT本さんと合流できT本さんの車で吉野川へ向かう。スタート地点までは1時間半ほどかかるようです。 奈良県は意外と広いです(笑)キャンプ場で自分の使うスプレーカバーを借りてからスタート地点に移動して 荷物を下ろします。T本さんは車を下流の上陸地点に置きに行き自転車でスタート地点に戻ってきます。 30〜40分ほどスタート地点で待機してT本さんが戻ってきたら出発です。
ここからスタートするカヤック乗りが次々とやってきていて彼らはみんないかにもカヤック乗りという装備でスタートして行きます。自分はシーカヤック感覚でTシャツ、ランパン、と今回は川なのでヘルメットが必要だと自転車のメットを持ってきました。自転車メットでカヤックに乗るのはアドベンチャーレーサーの定番ですがあきらかに浮いています(笑)そう自分は他の人達に比べてあまりにも無防備な格好。シーカヤックでは流されて岩にぶつかったりすることはまずありませんが、川では岩にぶつかることはあたりまえにあるのでなるべく長袖を着るべきだと思います(できれば下もロングで)。だからこそヘルメットが必須なんだけど。Tシャツではあまりにも・・・なのでT本さんに半袖のカヤックジャケットを借りました。その上にライフジャケットを付けます。
スタートして最初はゆるーい流れ。楽勝な感じですが、少しすると前方に白く波が立っているのが見えてきます。川に落差があったり幅が狭くなっているところで流れが速くなっているこのような場所を”瀬”といいます。こういうのは初の経験なので不安もありますが”瀬”の手前でT本さんが「ここは右側に岩が多いから左を目指して」とか「真ん中をしっかり漕いで進めば大丈夫」などアドバイスを送ってくれます。もっとも細かいコントロールができないので狙ったラインと違う方向に流されていったり岩に正面から乗り上げて無理やり乗り越えたりとパワー勝負になることもあります。最初は緊張していましたがいくつか”瀬”を越えると楽しくなってきました。
吉野川はゆるい流れと”瀬”が交互にやってきて(川はみんなそうだと思いますが)シーカヤックと違って状況の変化が頻繁におこります。流れがゆるいところでは景色を眺めながらゆっくり進んだり、流れに任せてくるくる回りながら流されていったり癒しの時間になります。”瀬”では少し緊張しますが挑戦の場として思ったラインでうまく漕げると達成感を感じます。自然の中に身を置くのはとても豊かな時間に感じます。
川を下って行く間にたくさんのカヤック乗り達と行きあいます。T本さんは今回は水量不足なのでカヤック達はそんなにたくさんはいないと予想していたのですが思ったよりもたくさん来ているようです。途中で上陸して昼食にしてから後半戦に出発です。調子に乗って”瀬”を通り過ぎた後で流れに逆らって”瀬”に下流から近づいたり、流れの速いところを横切って遊ぼうとしたら見事に沈(転覆)。一瞬だけ「ロールで復活!」と思ったが100%の自信がないので「その間にも流されていくし、今日借りたカヤックは今までに乗ったカヤックに比べてコクピットが狭いので離脱に時間がかかるかもしれない」と一瞬で考え、安全確保のためにすぐに脱出しT本さんにレスキューしてもらいました。できれば、こんなこと考える前に体が反応してロールで復活したいものです。
スタートから(休憩込で)4時間近くかかってようやく上陸地点が近づいてきました。距離は8kmということでしたがとても長く感じました(正直なところ若干疲れた・・・)。最後にはT本さんから「それくらい乗れれば長良川とか他の川に行っても大丈夫」とお褒めの言葉をいただきました。上陸地点もまだ自然いっぱいの山の中という感じなのですが、ここにはユースホステルを改造した(ユースホステルとして宿泊もできる)モンベルのお店があります。モンベルのカヤックやラフティングツアーの拠点になっているようです。普通のモンベルの店舗と同じように商品も売られていましたが場所が場所だけに「お客さんがこなくて退屈だろうなー」と思いました。後片付けをして車で生駒まで戻りおいしいラーメンを食べに行ってからT本さんと別れて帰宅しました。T本さんありがとうございました。

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