チャレンジ富士五湖 2009/04/26(日)
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前日に富士山アリーナ(道の駅富士吉田)で受付を済ませる。激しい雨が降っていて「明日は予報通り止むんだろうな?」と若干心配になる。ここでひろっちと待ち合わせし宿泊先のビジネスホテルへ移動。17時ごろ夕食を食べに出かけて食べ放題でいろんなものを食べる。一応明日はレースなので脂っこいものは控えておいた。21時ごろ就寝するがまったく寝付けず。なぜか頭や脚が暑いので濡れたタオルでアイシングしながら布団をかけずに横になっていた。最後に時計を見たのは1時半でちょっと眠って3時に起床・・・先が思いやられます(笑)
すき屋で朝食にしてから大会会場の北麓公園へ向かう。4時過ぎに到着しチーム登録してある板吉を探しながら体育館のほうとかをぶらぶらしているとT所さんに出会った。4時半スタートの112kmの部(こちらには板吉の旦那さんが出走)を見送ってから自分の準備を始める。思ったよりも寒くないので予定通りランシャツ、ランパンの上にウィンドジャケットという服装。途中に着替えを搬送してくれるサービスもあるが特に必要ないだろうと何も送らず。天気予報では風が強くなるということだったがこの時点では風もなく快適な1日になりそうだった。
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10分前くらいにスタート地点に並ぶ。積極的に前へ。今日の作戦だが「上手に走る」ということは特に考えず、自由奔放にそして突っ込み気味に入ってフルの通過は3時間45分前後を予定。そのあとはなるようになれ(歩いてもゴールまで行ければよし)という方針。しかし数少ない100kmレースの経験から(去年のサロマだけだが)後半少しずつペースを落としながら最後まで走れるのではないかと考えている。100km経験2回目だがこのレースは4年前にひろっちとこたおさんを追いかけて自転車でレースを応援したことがありコースの様子は頭に入っている。スタートのときにはだいぶ空も明るくなってきた。スタートしてすぐは登り坂。せっせと走り前へ出て行く途中で板吉らしきランナーを見つけたが特に声をかけずに抜かしていく。少し登ってから今度は河口湖に向かって下り。けっこう急な下りで今回選択したスピードにも対応できるシューズだからか異様に走りにくい。荷重がどんどん前にかかりつま先が痛くなってくる。ペースを落としてそっと走っているとT所さんが抜かしていった。しばらくT所さんを視界に捕えながら走るが国道に出て山中湖に向かって登りだすとあっという間に行ってしまった。やはり速い!
山中湖までは緩い登りいいペースで走っている2人がいたので後ろにくっついて走る。山中湖沿いの道路に出ると平坦になる。ペースはちょっと速いかなと感じていたが快適に走れるのも涼しいうちだけかなと思い気楽に構える。20km付近で大腿部に軽く痛みを感じるようになってきた。たった20kmで脚が痛くなるなんてありえないので「気温が低いから温まれば大丈夫」と思いそのままのペースを維持。20kmをすぎてウェストバッグからパワージェルを取り出してちびちびと食べながら進む。ここからは10kmに1つの割合でパワージェルを食べる予定。
30km近くになって山中湖から河口湖へ向かい始める。山中湖1周ってけっこう距離あるんだなと思った。河口湖までは緩い下り。この辺から30分早く出発した112kmの部のランナーを見かけるようになってくる。快適に走って河口湖を目指すが富士吉田の市街地に入るとたびたび信号待ちで停止させられることになった。信号で止まると一度抜かしたランナーに追いつかれるのでちょっといらいらする。河口湖大橋も景色を楽しみながら快調に通過。山中湖で感じた脚の痛みは消えていたが今度は脚が重たく感じる。しかしまだ楽に走っているので40km以降でまた脚が軽くなって調子があがることもあるかなーという感じ。42.5kmを3時間45分台で通過。ここまでは予定通り。
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河口湖北側の平坦な道を進む。河口湖けっこう長い。河口湖はコースの最低標高なのでこのあと登りになるはず。50km手前で長い登り坂が見える。あまり脚力を使わないようにストライドを小さくして登る。坂の途中に大きなエイドがあってランナーはみんなそっちに入って行くがペットボトルに水も残っているので立ち寄らずに一気に坂を登り切ってしまうことにする。坂の途中で上からランナーが1人コースを逆走してきた。なんとT所さん。レースの連戦で疲労がたまっていて調子が悪いからリタイアするらしい。ここまではkm5分で走ってきたとのこと。(速っ!)
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坂を登り切りトンネルに入るとすごい向かい風。トンネルを過ぎて西湖へ。ここから一気に風が強くなった。尾根が風除けになっているところは快適だが回り込むと一気に風が強くなる。ひどいときには、その場で足踏みしているような感じに・・・。西湖あたりからまた脚に痛みを感じるようになってきた。なりゆきにまかせてペース落としてもいいかなという感じで気持ちだけはリラックス。ちょっと厳しく感じた50〜60kmの区間も1km6分ペースは保っているので残りの40kmを前半の貯金を使いながらうまく走れれば10時間くらいでは行けそう。60km手前のエイドでうどんを見つけたので食べていく。坂を下って次は精進湖。精進湖は小さな湖だがこの区間は非常に長く感じた。精進湖が終わってエイド、ここですでに脚ぱんぱん。かなりやばい。少しだけ登ってから本栖湖に向かって下り。脚に加わる衝撃がきびしく下りだけどそーっと走る。この辺からは本栖湖で折り返してくるランナーとすれ違い始める。少しするとeAのポカリさんがやってきた。やはり速い!(招待選手だし)すれ違いざま気づいて声を掛けてくれたが、こちらはすでによろよろで情けない。
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なんとか歩かずに本栖湖の折り返しに到着。ここで座り込んでしまう。なんか一気に疲れが来たーという感じ。一瞬リタイアできるかなとか思ったが。エイドのカステラを食べながら大休憩した後、歩いて出発。ここは観客も多く歩いていても思いきり声援してくれるのがありがたい。本栖湖の折り返しへ向かうランナーとすれ違いながら精進湖への緩やかな登りを歩く。歩いているとNMCのさとしさんがやってきた。追いつかれるのも時間も問題と思いつつよろよろ走っていると、板吉ともすれ違う。このままでは確実にこの2人には抜かされる・・・と思いつつも体が言うことを聞かない。精進湖から西湖への登りも歩き。西湖の手前のエイド(行きにも通ったところ)で、またうどんを食べる。エイドのうどんやカステラを食べ始めるともうパワージェルを食べる気にならない。西湖まではまた緩やかな下り。まだ向かいから密度は少ないもののたくさんのランナーがやってくる。気分転換にすれ違うランナー1人1人に「ファイト!」と声をかけながら進む。
超スローペースで走って80kmの関門へ到着。このまま行けば完走できるかなと思い始める。さとしさんと板吉の姿もまだ見えない。(後ろから足音が来るたびにびくびくしているが・・・)80kmを過ぎて西湖沿いに出るとまた風が強くなった。体が冷えてしまい走れなくなる。予想よりも気温が低く風が強いのが致命的で寒さに震えながらゆっくり歩くことしかできない。おまけに前日の1時間睡眠の影響か眠くてふらふらする。ここでさとしさんに抜かされ、そのすぐ後に板吉もやってきた。板吉に「走ろう!」と声をかけられるがまったく反応できず・・・(ごめんなさーい!)。よろよろ歩いて行くと行きに強風を感じはじめたトンネルに出てきた。トンネルに入ると今度は強烈な追い風。無理やり前に進めさせられ脚に激痛が走る。少し坂を下って行きに無視して通り過ぎたエイドに到着。もう歩く気力もないのでスタッフにリタイアを告げる。ここで84km。タイムは9時間15分くらい。制限時間は14時間なので歩ければゴールまで行けるけど・・・。スタッフの車に乗り込むときに、声をかけられ、なんと以前松本でNMC練習会を開催したときに一緒に練習したS水さんとの再会。せっかくの再会なのにリタイアしたことと「リタイアしちゃだめですよ」と言って車に乗り込む。走っている大勢のランナーを見ながら輸送されていくのはなんか恥ずかしい。
会場到着後、預けた荷物を受け取って車に戻って爆睡。一眠りしてからあちこちにメールでリタイアの連絡を入れる。ゴールの競技場へ行きたくさんのランナーのゴールを見る。みんな満身創痍でゴールしてくる。富士山がすごくきれいで「完走してこの景色を見たかったなー」と思った。ひろっちを待つがいつまでたってもやってこない。制限時間が近づいてきて「どこかで死んでるのか?」と思い始めたころ電話がきた。どうやら自分が競技場に行った直前にゴールして車に戻りダウンしていたらしい。12時間半ちょっとで完走したとのこと。けっきょくグループエントリーした中で完走できなかったのは自分だけで、そのせいでグループ部門の順位はつかなくなってしまった。完走できなかったのは残念だけどこのコースと景色は気にいったので来年も出場したいなと思った。
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■タイム
0-10km:48'14 スタート地点からの下り基調
10-20km:53'53 山中湖へ登り基調
20-30km:51'22 山中湖から富士吉田へ下り基調
30-40km:59'32 市街地で信号待ち多し。フル通過3時間45分
40-50km:56'11 河口湖沿いの平坦な道。
50-60km:1'00'44 強風でタイムロス
60-70km:1'29'28 歩き始める。本栖湖折り返しのエイド(68km)で大休憩
70-80km:1'25'57 走ったり歩いたり
80-84km:52'53 歩行困難になる
■良かった点
ウェストバッグにパワージェルとペットボトルの補給は○。エイドでは給水をペットボトルへおこない走りながらいつでも給水できるようにした。エイドへの立ち寄り時間を最小限にし走りながら効率良く補給できていたと思う。エイドではうどん2杯、カステラ1切れを別途補給。リタイア後も仮眠、チームメイト待ち、温泉と飲まず食わずだったが問題なかったので走っている間の給水、エネルギー補給が十分だったと考えている。
■次回の改善点
後半に体を冷やしてしまうとかなり厳しいことになる。たとえ暖かいレースだとしても途中に荷物をデポできるなら暖かいウェアをレース後半部分にデポしておいたほうがよい。
■グループトライアル
チーム3人のタイムの合計で競うチームトライアル。わがチームの成績は・・・自分が完走できなかったのでチームの成績は残りません(すみません・・・)。
かばっち:84kmリタイア
いたきち:10時間49分14秒(女子13位 / 完走者88人中)
ひろっち:12時間32分33秒(男子248位 / 完走者491人中)
ちなみに入賞ラインの10位は3人のタイム合計が33時間でした。ということから逆算すると自分のタイムが9時間38分13秒なら入賞ですね(いけるんじゃね?)。そこまで行かなくても、いたきち、ひろっちとも本来の力からすればあと30分ずつくらいは速くきそうなので自分が10時間くらいで走れれば来年は入賞できるかもしれませんねー(まず完走しろよって感じ)。2人が来年もチーム組んでくれればですが(笑)
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