白馬乗鞍山岳スキー
2009/04/04(土)
梅さんのお誘いで山スキーに行きました。参加者は梅さんとご友人のTさん、Mさん、自分の4人。 Tさん、Mさんは、奈良と愛知からなんと日帰りでの参加です。7時10分に大町の公民館で梅さんと待ち合わせ。 8時ごろ栂池高原スキー場の駐車場でTさん、Mさんと合流。梅さんの車を下山予定地の白馬乗鞍スキー場の駐車場に置いてから栂池高原スキー場に戻りゴンドラとロープウェイで山に登ります。登山のためのゴンドラとロープウェイの乗車券はリフト券売り場に登山届を出さないと購入することができません。梅さんが事前に作成しておいてくれた登山届を出して乗車券(1720円)を購入します。
ゴンドラとロープウェイを乗り継いで標高1850mの栂池自然園に到着。ゲレンデ下部ではスキー場の斜面に雪がこびりついている程度で下まで滑って帰ってこれるのかなと思ったが少し標高があがるとどんどん雪が増えていった。ロープウェイ駅から出る前に遭対協の方から雪崩に注意しなければいけない場所などの注意事項の案内があります。それからライチョウがダケカンバの根元で越冬しているので見かけたらどこで何羽というように報告してくださいとのことでした。登山者に協力してもらって調査をしているようです。
ここで梅さん達3人のテレマーク隊はスキーにシール(滑り止め)を貼り自分はスノーシューを履いて準備完了。想像以上に他の登山者(みんな山スキー&ボード)が多く驚く。9時30分に登山開始。梅さんが最初からいいペースでついて行くと呼吸が乱れる。すぐに汗びっしょりになってしまった。しばらくして梅さんがペースダウンしTさん、Mさんが先行。しばらくは自分も3人の見える範囲で歩くが斜面が急になってからペースを落とす。今日の雪質だとシールの食い付きが良くテレマークでの登りは楽なようだ。自分はザックにスキーを背負っていて重いので無理せずにゆっくり。途中で空腹になったのでアンパンを食べる。
急な斜面を登り切って天狗原に到着し先行グループと合流して小休止。天狗原到着は11時でロープウェー駅から1時間30分だった。ここからスキーを履いて北東方向の山の神尾根を滑る。他の山スキー&ボードの集団は天狗原のすぐ上に見えている白馬乗鞍岳まで登りそこからロープウェー駅まで滑るようだった。
11時15分に滑走開始。最初は広い斜面でルートになる山の神尾根ははっきり見えない。500mくらい滑ったところで「白馬乗鞍スキー場方面、山の神スキーツアーコース入口」という看板を見つけた。だんだん尾根が細くはっきりしてくる。最初の広い斜面はのびのび滑れたが細い尾根の上では注意してゆっくり進む。ときどきコースを示すオレンジ色の案内板があるが念のため地図とコンパスで進む方向を確認する。ときどきヘリコプターが上空を旋回している。パトロールをしているようだ。
12時10分、標高2000m付近の木があるところで風を避けて昼食にする。雪を踏み固めて座り保温ボトルに入れてきたお湯でカップラーメンを食べる。アンパンは登りで食べてしまったので昼食はこれだけ。天狗原までは大勢いた山スキー&ボード達はみんなロープウェイ駅のほうに滑っているらしく誰も通らない。再出発の前に登山レインコートの下にフリースを着てグローブも登り用につけていた自転車グローブからスキーグローブに変更。12時50分に再出発。
途中からメインの尾根を外れて東の斜面を降りなければいけないので慎重にルートを確認する。 ちょうど東に降りる付近にスキーの滑った跡がついていたので問題なく東斜面に入ることができた。 最初のうちはゲレンデで滑っているようにターンしようとして重い雪にスキーを取られたり刺さって転んだりしたがだんだん感覚が慣れてきた。外脚にしっかり乗ってあとは板が回ってくるのを待つ。小さく回りたいときは軽くジャンプしてスキーを回す。木の間をすり抜けたり張り出している枝の下を潜ったりして楽しむ。滑っていると自然に笑顔になる。
しばらく進むとまたはっきりした尾根に変わり地図で目指す尾根をたどっていることを確認しつつ東へ。 標高1400m付近で尾根を外して黒川沢に降りる。沢に雪がしっかりあって川になっていなければ、このまま白馬乗鞍スキー場まで行けるということだったが、残念ながら水の流れる音が聞こえてきた。かろうじて川の上に雪で橋がかかっている。ここを渡ることができれば遠回りをしなくて済むので落ちないほうに賭けて雪の橋を滑って渡る。
次は砂防ダム。斜面を少し登って高巻きで越えようとするが斜面が急すぎて途中で断念。1つめの砂防ダムは水が通るところを歩いて通行できそうなのでスキーを外して1つめの砂防ダムを通過する。2つめの砂防ダムが見えたが2つめの手前で林道に出ることができスキー場の初心者コースみたいな感じで楽に滑って白馬乗鞍スキー場に到着。ゲレンデを1本滑って15時40分に駐車場に到着。下界はすっかり雨になっていた。
びしょびしょの装備を車に放り込み。八方の倉下の湯に行く。ここはスキーシーズンは人気があって大混雑の温泉だが空いていた。本気のスキーヤーにとっては4月はまだまだスキーシーズンだけどレジャースキーヤーはもうシーズンオフなんだろう。温泉のあとは松の木という海鮮系のお店へ。第一希望はグリンデル(洋食系)だったけど、ここはいつも大混雑で駐車スペースが埋まっていることがほとんど。一応グリンデルの前を通りかかってみるが歩道まで車が止まっていて入れず。
【装備】 35リットルザック、スキー(アルペン)、スキーブーツ、スノーシュー、ツェルト、くま鈴、ホイッスル、地図(1:50000)、コンパス、GPS、ヘッドライト、携帯電話、現金、デジカメ
【食料】 ハイドレーション(水1リットル)、お湯(500ml)、カップヌードル、あんぱん、グミ
【服装】 ロングタイツ、長袖アンダーウェア、登山レインコート(上)、スキーウェア(下)、フリース(寒くなったとき&休憩時用)、自転車グローブ(登り用)、雪山トレッキンググローブ(下り用)、バンダナ、ニット帽、サングラス
【共同装備】スコップ、無線機、ガスコンロ

これはぎりぎりの装備。本当ならビバークが必要になった場合に食料と衣類の予備が必要。
【GPS計測データ】
積算距離:12.12km(登り2km下り10kmくらい)
移動時間:3時間21分
停止時間:2時間38分
最高高度2190m
総上昇量:492m
最高速度:49.4km/h(最後のゲレンデ滑走か?)
移動平均速度:3.6km/h

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