のっとれ!松代城 2007/03/11(日)
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新潟県十日町市で開催される雪中鉄人レース「のっとれ!松代城」に参加。
このレースは雪で作られた障害物を次々と乗り越え松代城という山の上にある城がゴールになっている。
城攻めレースということで、運営スタッフはみんな鎧などを着用して合戦の雰囲気を出し参加選手は「戦士」と呼ばれる。
参加戦士は400名弱だが松代城に入城した戦士の中から抽選で5名にハワイの旅がプレゼントされるなど賞品が豪華である。
また優勝者は新城主として松代城に名前が残される。ちなみに優勝賞品は米1石(150kg)が送られる。
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今年は雪が少ないので障害物が作れるのか?
と思いながら現地へ向かう。長野から飯山や津南といった豪雪地帯を車で走っていくがまったく雪がない。
ただこの日は気温が下がり雪が舞っていた。津南から松代へ峠越えするところでようやく路面にも積雪。
会場には8時半に到着したが受付が9時からなのでしばらく車の中で待つ。
受付を済ませてコース図を見るとやはり雪が少ないせいで障害物がとても少なくなっていて残念だった。
コースは約4kmで標高差は200m、最初のほうは平地で最後で一気に登るので後半はけっこうきつそうだ。
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10時半から体育館の中で競技説明。特に気をつけるところは「騎馬止め破り」というネットを登って乗り越えていくところで
過去には落下して救急車で運ばれた戦士もいるらしい。
運営者の言葉によれば「今回は雪が少なく危険なところは残念ながらここだけです」とのことだった。
また今回は台湾のテレビが取材に入っていてゼッケンNo.400でコース上にいるとのこと。
「邪魔だったらどかしちゃってください」ということだった。
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スタート地点に向かうために体育館前に集合。このレースはお祭りの中の1イベントとしておこなわれているため
体育館からお祭り会場を通り抜けてスタート地点へ向かう。仮装している歌舞伎者といわれる戦士を先頭に
ぞろぞろとスタート地点へ。隊列の中には着ぐるみや被り物や鎧武者の姿も見え、とてもランニング?の大会とは思えない異様な雰囲気だ。
スタート地点はメインステージの前で、まずは歌舞伎者によるパフォーマンスがステージでおこなわれる。
お祭りに来ている一般のお客さんが歌舞伎者パフォーマンスに投票し表彰式で一番人気だった歌舞伎者は
大歌舞伎者として表彰されるようになっている。
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歌舞伎者パフォーマンスの次は戦士宣誓。戦士宣誓をおこなう人は毎年一番最初にエントリーした人らしい。
雪と風が強くなってきて吹雪いているのに戦士宣誓の裸同然?の姿に驚きの声があがる。
一応雪山レースなのに・・・これも一種の仮装かも。
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軍師による総攻撃作戦注意事項がおこなわれ、将軍の号令で時の声を上げる。
ほら貝と出陣太鼓が鳴り響き、レーススタート!最初は雪道だったが、すぐにアスファルトの普通の道になった。
やはり雪が少ない。脚を痛めているのでアスファルトの上はあまり走りたくなかったが勢いに任せて走っていったら
特に痛みを感じることはなかった。
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再び雪道に突入すると、そりに座って手で漕いでいくポイントに到着。
距離は短いのでガシガシ漕いですぐに通過。
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急な坂道を登って騎馬止め破りへ。柵を乗り越えればいいのだが高い!これはうっかり手を滑らせて落下したら
ただで済みそうにはない感じ。慎重に柵を乗り越える。
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次はちょっとした雪の壁。身長以上の高さがあり簡単には登れない。
登れない人は壁の上にいる鎧武者(スタッフ)が助けてくれる。よじ登りつつ、前の人を押して登らせる。
自分も後ろの人に押し上げてもらって通過。
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これで障害物はおしまい。少し平坦な道を走っていくと山の登りに差し掛かった。登る道には雪がしっかりあった。
脚を痛めているので雪があったほうが安心して走れる。腕をしっかり振って前のランナーを抜かしていく。
いくらも登らないうちに城のほうから先頭がゴールした合図の音が鳴った。かなり速い。途中で写真を撮っていたのもあるが
相当な差をつけられている。城への最後の登りはなかなか急で息が苦しくなり、たまに歩きも入りながら登る。
久しぶりにしっかりがんばった。
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ゴールに到着。106位だった。松代城の山頂は小さい建物が1つあるだけだったがレースを終えた戦士が休息している。
山から下りたところにスタート地点への輸送バスが来ていてバスに乗って戻った。距離はたいしたことないので
そのまま走ってお祭りの会場まで帰る人も多かった。
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表彰式まで時間があったので温泉へ。参加賞で近くの芝峠温泉の入浴券をもらったのでそれで入る。
13時半過ぎに会場に戻って表彰式を待つ。表彰式もレースの時と同様に体育館前に集合して並んで会場に入場する。
新城主と戦士の凱旋ということで優勝者は新城主として鎧を着せられて輿に乗って入場。
表彰は体力の部で、城主(1位)、城代家老(2位)、侍大将(3位)などの表彰のほか、女性部門で女侍大将、
遠方から駆けつけた援軍大将(遠方参加者の1位)も表彰された。
お馬鹿なレースなのに上位入賞者は大学の陸上部などが目立っていた。
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演技の部ではバカ殿とその一味が大歌舞伎者として表彰されていた。
最後にハワイの旅(遠島の刑)の抽選は例年は5名らしいが今年は20回大会で特別に7名ということだった。
参加者は350名ほどしかいないので当たるのではないかと期待していたが(誰もがそう思っていただろう)当たらなかった。
それ以外の「釜ゆでの刑(温泉宿泊券)」も「酒攻めの刑(日本酒)」にも当たらなかった。
この大会はタイムとか順位とかまったく気にせずに楽しめるのでまた来年も出場したいと思った。
来年は雪がたくさん降って障害物がもっと多いといいのだが。
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