第60回八方尾根リーゼンスラローム大会
2006/03/02(木)
八方尾根リーゼンスラローム大会に出場した。使った道具は以下の通り。以前出場したときよりも さらに競技ではなくお楽しみスキーヤーに進化?している。

■スキー板:ROSSIGNOR FreeZB 178cm R=19m
■ブーツ:NORDICAのソフトブーツ
■ウェア:普通のスキーウェア

いくらなんでも回転競技に出るのにソフトブーツはないだろうと思い以前のブーツにしようかと ちょっと悩んだが結局履き心地重視のソフトブーツにすることにした。 スキー板はレーシングではなく深雪で役に立つフリースタイル系の板。 でも長さと回転半径は大回転向きな気がする。 ワックスは前日の天候と当日の天気予報を見て「温かい雪用のワックス」を使うことにした。
スキー場に向かいながら「以前、出場したときはまだ暗いうちに出発してなかったか?」と思った。 今回は朝7時出発とやけにゆっくりしている。そこでインスペクション(コースの下見)の時間を 考えていなかったことに気がついた。受付と開会式、競技開始の時間ばかり気にしていたが、 その前に早朝からインスペクションの時間がとられているのだった。 到着して受付したら、もうすぐ競技開始という感じになりそうだったのでコースの下見は無理そうだ。 もっともちゃんとした選手はインスペクションのときに旗門の位置を覚えておいて最短になるように 攻めるのだが、自分の場合は覚えられないので(笑)インスペクションしても斜度変化の後の 旗門がどうなっているか(斜度変化のところは向こう側がどうなっているか見えないので) 一応見ておく程度なのでインスペクションなしでもあまり影響はないかもしれない。
8時40分ごろ八方尾根に到着。松本、大町は曇っていたが白馬は晴れていた。 受付を済ませてからリフトに乗ってスタート地点へ。滑走順が早いとウォーミングアップもなしで 滑ることになりそうだったが一般の部で55人目、その前に少年の部があるので自分の順番は 10時ちょっと過ぎになりそうだった。スタート地点に9時20分ごろ到着。 1回だけならゲレンデを下まで滑って戻ってこれそうだったので大会で使用されるコースの脇を滑って ゆっくり下まで滑ってみる。これでゲレンデのコンディションがだいたいわかる。 コースは標高差があるので上部と下部では雪質がだいぶ変わるのだ。コース上部はしっかりエッジが グリップする感じ、中盤はアイスバーン気味だがそんなにひどい状態ではない、 下部はちょっと雪がとけてザクザクした感じだった。エッジのチューンナップをしていないので アイスバーンだけは嫌だったから、この状況はかなりラッキーだったと言える。
スタート地点へ戻ってゼッケン順に並びスタートを待つ。自分の前後の選手は みんなレーシングワンピースを着ていて普通のスキーウェアの自分はなんか場違いな感じ。 普通のスキーウェアだと空気抵抗が激しい分スピードは出ない。でもあまり速いスピードが出ても 自分の技術がついてこないから自分にとっては調度いいブレーキになるはず。 でもやっぱりレーシングワンピースの人はまじめに競技している人がほとんどだから自分の次に 滑る人がワンピースだと嫌だなあと思う。スタートは30秒ごとに1人ずつなので後ろの人が速いと ゴール付近で抜かされてしまう可能性があるのだ。
いよいよ自分の順番が来た。「ピッ、ピッ、ピッ、ポーン」というスタートの合図で スタート小屋を飛び出す。飛び出す・・・といっても最初は押さえ気味。 最初はちょっと急だし旗門の間隔が狭いので慎重に。スタートした後「ビブナンバー155、○○選手スタートしました」 と放送が入っているはずだが、滑り出してしまったらまったく耳に入らなかった。 コースには旗門が設置されているだけではなく、青い線が引かれていてコースの様子がわかりやすかった。 前に出場したときはこの青い線はなかったような気がする。初めて出場した3年前は天気が悪くて 旗門を通過したときに次の旗門が見えなくてかなり不安な状態で滑った記憶があるが、 これなら天気が悪くてもなんとかなりそうだった。
コース中盤は見通しが良く斜度もそれほど急ではないのでのびのび滑る。 斜度変化のところだけ向こう側の旗門が見えなくなるので要注意。でもこのレースに出場するのも 3回目なので旗門の位置はなんとなくわかるので斜度変化では体重が後ろに乗ってしまわないようにだけ 気をつけて滑る。コース下部、ウスバゲレンデの急斜面に入る手前の平らなところはクラウチング姿勢で通過。
コース下部に突入。ここまで来ると白馬の市街地も近くに見えてもうすぐゴールという感じになる。 しかしこのコースここからが急斜面の連続できつい。ウスバの急斜面を滑り始めると足の疲労を 感じるようになった。スキーは一見動きがなく板に乗って滑り降りているだけに見えるが、 これはアイソメトリック運動というもので壁を力いっぱい押しているような負荷がかかっている。 なので筋力的には見た目以上に大変。結局下部の急斜面はがんばって滑っていたが筋力的に いっぱいいっぱいでスキー板を横にずらした滑りになっていたと思う。 最後は気力で直滑降してゴール。ゴール後は心拍も上がっているし、足の裏はつりそうになるしで たった3分弱だがかなりきつかった。
今回は次の滑走者に抜かされることもなく良かったというところだが、自分のタイムは前回出場したときの タイムを34秒もオーバーしていたので何がそんなに変わってしまったのだろうと不思議に思った。 今シーズンは今日のレースで滑走日数5日なので、やっぱりスキーの筋力ができていなかったのが 大きな原因なのかもしれない。区間タイムはわからないのだが、どこか特別遅い区間があったとすれば コース下部の急斜面で力尽きかけていたのでそこで思った以上に遅くなっていたのかも。 来年もまたチャレンジしたい気になってきた。スキーの練習するとマラソンの練習は減ってしまうけど(笑)

【コース概要】全長:2089m、標高差:650m、最大斜度:30.0度、平均斜度:16.6度、スタート地点標高:1410m、ゴール地点標高:760m
【タイム】2分55秒30  【順位】112位/124人中

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