飯山市雪害ボランティアに参加
2006/01/15(日)
今年は日本海側で早い時期から大雪でいろいろなところで除雪の間に合わない建物が倒壊したり 除雪中に死亡事故が発生したりしている。特にお年寄り世帯では十分に除雪することができなくて 孤立してしまったり家が倒壊の危機に陥っているところも多いらしい。 ということで土曜日にボランティアセンターに問い合わせて、 日曜日に長野県飯山市の雪害ボランティアに参加することにした。 ニュースでは津南町や栄村が頻繁に報道されているが、飯山市の山間部ではそれと同等かそれ以上の 積雪があるということだった。除雪ボランティアに参加すれば筋力トレーニングにもなるし、 自分もいい経験ができて、現地の人にも喜んでもらえるという一石三鳥である。 何より普段無駄に?鍛えている体力をたまには人のために使うべきだろう。
飯山市総合福祉センターに9時ちょっと過ぎに到着した。受付は9時から9時半まで設置されている。 除雪で大変なことになっている地域なので市街地もすごい雪かと思ってタイヤチェーンやジャッキまで 持ってきていたが道路はきれいに除雪されていて普通にアスファルトの上を走って現地入りすることができた。 受付で名前、連絡先などを紙に記入する。ボランティア保険に入っていない人は、 このときにボランティア保険に自動的に加入する。受付後2階の控え室へ。 ここで今日作業を受け持つ場所に割り振られる。自分は、なべくら高原の森の家というところの 近くのお年寄りの民家の除雪をすることになった。他のボランティア参加者と一緒に 森の家のスタッフが運転する車に乗って森の家まで移動。森の家に除雪に必要な荷物以外は置いていく。
森の家の駐車場でボランティア参加者と森の家スタッフでそれぞれ自己紹介する。 自分も含めほとんどの人が単独参加で東京、神奈川から宿泊で来ている人も何人かいた。 森の家からまた森の家スタッフの運転する車に乗って数分で除雪する民家へ到着。 ボランティア一同、民家をみて呆然。道路の両脇の雪の壁の高さにも驚いたが、 民家も雪に押しつぶされそう。かろうじて家への出入りはできているという状況で 森の家スタッフによると「倒壊寸前」ということだった。 積雪は現時点で4メートル程度らしいが、それでも昨日の気温上昇と雨で1メートルくらい 少なくなったらしい。これをボランティア8名と森の家スタッフ、住人とその隣人というような メンバー構成、総勢10数人で除雪する。基本的な作戦は何人か屋根に上がって (といっても地面と一体化しているが)上の雪を落とし、残りのメンバーがその下の雪をさらに下 に投げ、一番下で除雪機が雪を遠くに飛ばすという手順で作業を進める。
午前中の作業は10時半過ぎから始まり12時まで。雪はスコップでなるべく遠くに投げていくが そのときに腕の力を使わずに、腹筋、背筋の大きな筋肉を使って投げるように意識した。 これは去年シーカヤックの練習で教えてもらったことで、このようにすると大きな力を 長時間出すことができる。たぶん作業者の中で雪の飛距離はダントツ1位だったと思う(笑) 12時に森の家に戻って昼食にする。基本的にボランティアは自分の昼ごはんは自分で用意してくるが ここでは、ご飯、豚汁、野沢菜をご馳走になった。13時に民家に戻り再び作業開始。 午後は民家の裏手の除雪をメインにおこなったが、こちらは日陰になるため特に雪が多く 雪の上に立つと電線が腰くらいの高さにあった。
15時ごろ屋根の雪と建物に周辺の除雪機が入れないところの雪はほぼ除雪できたところで作業終了。 これで、とりあえず倒壊の危険はなくなったのであとは除雪機でできるらしい。 森の家に戻って置いておいた荷物を回収してから森の家スタッフの車で福祉センターに戻る途中で 湯滝温泉というところで温泉に入った(無料で入れてくれた)。ボランティアなのに 昼食(自分でも用意してあったけど)、温泉付きで帰りに森の家でピンバッジくれたりしたので 気を使ってもらって悪いなあと思った。湯滝温泉は国道117号沿いで千曲川が見える。 近くの野沢温泉、戸狩、木島平のスキー場に来たことはあったけど、この温泉には来たことがなかった。
福祉センターに16時半ごろ戻ってから簡単な報告を書いて終了。 今回の感想は山間部では思った以上に雪が多いこと、その大量の雪を前に除雪をするといっても どうしたらいいのか良くわからない状態になることが良くわかった。今回は大勢のボランティアで お菓子に群がる蟻の群れのように作業をしたからできたけど数人の家族で同じ作業をしようと 思ったら途方に暮れてしまうかもしれない。あとほとんどの作業者が初対面なのに途中から かなりチームワークが良くなっていたのが印象的だった。なかなか普段体験できないことだし 困っている人もかなりいるので、都合がつけばまた除雪ボランティアしに行こうと思った。

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