北海道マラソン
2003/08/31(日)
本文中で使われているコース(道路)の風景はコースの下見をしたときに撮影したものです
【1】北海道マラソンについて
夏に開催される世界陸上やオリンピックで戦える暑さに強いランナーを育てるために始まった 大会らしい。夏の暑さの中開催される大会で制限時間も厳しいため、一番完走率の高かった年でも 完走率は81.2%とのこと。このマラソンに参加するには過去に参加した大会で4時間以内の記録を 出していることが必要になる。厳しい大会だが、世界陸上やオリンピック代表の選考会に使われる こともあり、一般ランナーがエリートランナーと一緒に走れるということで人気の高い大会。
【2】開会式(8/30)
開会式は8/30(土)17:00から札幌パークホテルにて開催された。市民マラソンなどの開会式は 競技場などに集合しておこなわれるが北海道マラソンではホテルの広間で着席形式でおこなわれる。 出席するためにはIDカードが必要。ゼッケンと一緒に受け取っていた「競技者」と書かれたカードを 首からさげて入場する。会場の前の方は招待選手や主催者、記者、スポンサーなど一般競技者は その後ろの席に座る。選手宣誓はワイナイナ選手と堀江選手。開会式終了後、招待選手などが 退場してから一般競技者に対する事故発生時の注意事項の説明がドクターからおこなわれた。
【3】競技開始前(その1)
スタート地点の真駒内競技場には10時ちょっと過ぎに到着。競技場前には「収容」と書かれた 観光バスが並んでいる。完走率が良いときでも80%程度なので5人に1人、参加者約3000人のうち 600人程度が収容されることになるのでバスでないと回収しきれないのだろう。天気は晴れ、 競技場のアナウンスで「現在の気温は26℃・・・」と言っている。11時ころバナナとゼリー状の 栄養食品を食べてから着替えて荷物を預けに行く。
【4】競技開始前(その2)
競技場のトラックに入り軽くジョギングをおこなう。それから自分のゼッケン番号に応じた所定の プラカードの前に並ぶ。前もって実績タイム順にゼッケン番号を割り当てられているらしく、 この並び順のままスタートするらしい。スタート15分前くらいから係員の誘導に従って少しずつ 移動してスタートラインへ。「いまごろテレビ中継始まったのかなー」と思いながら スタート時刻の12時10分を待った。
【5】スタート〜10km
スタートと同時に花火が上がりランナーは一斉に競技場出口へ向けて走り始める。 が、競技場内に比べて出口と外の道路が狭いために一時渋滞。それでも、レベルの高いランナー ばかりのためか状況の割にはスムーズに進む。競技場を出て札幌中心部へ向けて走る。 途中ブラスバンドの演奏なんかもやっていてとてもにぎやかな雰囲気。1km4分55秒のペースで 行こうと思っていたがスタート直後の渋滞の影響で5km地点で2分遅れ。(予定のラップタイムは 腕にボールペンで書いておいた)それにしても5km地点を過ぎても集団は一向にバラける気配が ない。みんな同じペースなので人口密度の高い状態を保って進んでいる。 「これでは給水が取れないのではないか」と思っていたら、まさにその通りで給水ポイントは 水の奪い合い状態であった。10km過ぎの給水では混雑もやや解消されてきたが、それでもテーブルの 上の紙コップは前のランナーに取られてしまい供給が追いついていない状態。
【6】10km〜20km
10km通過のタイムも依然として予定よりも2分遅れ。そこで20kmまでの10kmでこの2分を 挽回することにする。札幌駅を過ぎて国道5号を北上し北24条から新川通りへ入る。 新川通りに入ったところは商店街になっていて観客の数が一段と多く大声援の中気持ちよく走る。 17km付近でくりりん氏がビデオ撮影をしているのを発見。そこを過ぎるとトップ集団が折り返して きてトップのワイナイナ選手とすれ違う。その先のスポンジテーブルでスポンジをGET。 給水とか苦手なのでこのスポンジをずっと持っていって給水ポイントのたびにスポンジに水を 補給しながら走ることにする。20km地点のタイムは予定ラップタイム通りになっていたので 30km以降に備え気持ちペースを緩めることにする。
【7】20km〜30km
第一折り返し地点が近づいてきたので自分よりも少し先行しているはずの長谷川理恵(タレント)が 折り返してくるのではないかと道路の反対車線を眺めながら走る。相変わらず日差しは強かったが なんだか調子がいい。第一折り返し手前で道路に倒れている人影を発見!通りすぎながら見ると 長谷川理恵(タレント)であった。意識を失っている様子でコーチとかが横について手当てをしていた。 マラソン雑誌などで紹介されている練習メニューだと完璧な仕上がりのようだったのだが 半分の距離でリタイヤとはやはり過酷な条件のレースなんだなと再認識。折り返した後、収容車の バスがやってくるのを発見。バスにはすでに結構な人数が収容されていて「がんばれー!」と 手を振っていた。
【8】30km〜35km
30km地点を予定ラップタイム通りに通過。30km手前には、くりりん氏がいるはずだったので 最後の元気な姿を見せようと思っていたが、くりりん氏は見当たらなかった。(反対側にいたらしい) 30kmあたりからだんだん足がしびれたような状態になってきた。本当のマラソンはここから。 いつも30kmまでは気持ち良く走れるんだよなー。途中の給水ポイントでセーラー服コスプレのランナーを 追い越した。北海道マラソンでコスプレするとは・・・すごすぎる。でもさすがにセーラー服の生地は 本当のセーラー服ではなくランニングに適した(?)素材っぽかった。国道5号で札幌駅を通過。
【9】35km〜40km
35km地点を予定よりも3分遅れで通過。この辺から、だんだん距離が長く感じられてくる。 南一条を左折し第二折り返しへ向かう。一条大橋を過ぎたあたりから1kmごとに距離の表示が 出ていた。残り5kmくらいからだいぶ足が動かなくなってきたが、道の両側の観客から 「3231番(自分のゼッケン番号)がんばれー!」とか声援が聞こえてくるので、歩くわけには いかなかった。第二折り返しを過ぎてテレビ塔〜大通り〜すすきのと札幌の最もにぎやかな エリアを走る。沿道はこれまで以上の観客だったような気がするが、死にそうになっていたので あまり覚えていない。とりあえず歩くのはかっこ悪いので走り続けた。
【10】40km〜ゴール
すすきの付近を過ぎるとようやくゴールの中島公園の入り口が見えてきた。すでに時計を見る 気力もなく前に進むのみ。そしてやっとゴール。ゴールの時計は3時間38分だった(秒は見る余裕なかった)。 ゴール地点で大会ボランティアの人(子供)がゴールした人の首に完走記念のメダルをかけていたので メダルをもらう。それからレモンウォーターをもらったが、すでに飲み食いする気も起きず 地面に座ったが、横になりたかったので自分の荷物を回収してから荷物を枕にして転がった。 くりりん氏から電話があり「ゴール地点の柵の中には関係者しか入れないようだ」というので なんとかゴールエリアの柵から出てくりりん氏と合流。
【11】結果
レース終了後、札幌パークホテルで表彰式があり、飲食できるらしかったので楽しみにして いたのだが、エネルギーを使い果たし行動不能な状態になったので残念ながらタクシーで 自分の宿泊しているホテルに撤収。

タイム:3時間38分59秒
順位 :1137位 / 完走者1969人中
完走率:71.4%
気象 :晴れ 26℃

今までに経験していない過酷な条件での結果としては十分満足できるものだったと思う。 レベルの高い大会でそこそこの順位でゴールできたのは大きな自信になった(ような気がする)。 何より71.4%という低い完走率の中ゴールできたというのは本当に良かった。 また、あの大歓声の中で走りたいと思う。そして、できれば次はもう少しさわやかにゴールしたい(笑)

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