伊豆アドベンチャーレース(アシスタント編)
2004/09/17(金)〜20(月)
★【9/17】  移動&装備、技術チェック&ブリーフィング

今回は伊豆アドベンチャーレースにアシスタントとして参加。アシスタントとは自分のチームの選手の 装備品の運搬、補給などを担当する。自分がレースのコースを走るわけではないチームの裏方さんである。

伊豆アドベンチャーレースの会場である松崎には午前9時ころ到着した。 到着してまずは3人艇シーカヤックをレンタルしてサポート車に積む。 3人艇は想像以上に大きくこれをワゴン車の上に積むのはかなりの重労働。 松崎海岸で装備チェック、ヘルスチェックを受ける。
午後は開会式の会場に移動して懸垂下降の技術チェックを受けてから開会式に出席。 開会式後、競技ルール、コースの説明を1時間ちょっと受ける。 我がチーム「ミトコンドリア」のゼッケン番号は3番であった。
夕食の買い物などをしてから宿へ移動。宿でブリーフィング時に渡されたコースマップを 使いやすいように加工したりする。これがまた大変な作業であったが重要な作業でもある。 磁北線を入れる、コースのポイントなどを付箋に書いて地図に貼る、 予定ルート、距離、タイムを計算するなど。すべての作業が終了してからコンビニへカラーコピー を人数分とりに行く。資料の量が多いのでかなり時間がかかり宿に戻ったのは午前1時半ころであった。
★【9/18】  スタートの朝

昨日の夜から降っていた激しい風雨はだんだん収まってきている感じだったが、海は結構荒れていて 「シーカヤックステージは中止ではないか?」という不安を感じた。しかし、宿で朝食をとり 出発の準備をしている間に、だいぶ天候が落ち着いてきたので「これなら大丈夫か?」と思う。 8時半ころ松崎海岸へ到着し最初の種目であるシーカヤックとシュノーケリング装備を海岸に準備する。 スタート前のセレモニー(偉い人の話とか)のあとスタート地点へ移動。 スタート地点は海岸から少し離れたところで、ここからシーカヤックを置いてあるところまで 選手とアシスタントは一緒に走って行き選手を送り出すという段取り。
★【9/18】  第1レグ:シーカヤック、シュノーケリング

スタートは午前10時。シーカヤックで松崎から岩地まで行き、岩地でシュノーケリングをおこなう。 シュノーケリングは午前11時に終了し、その後シーカヤックで戸田まで行き第1レグ終了。 岩地から戸田まではかなり距離があるので、戸田でのんびりしていたら15時15分ころ5位で到着した。 たまたま自分が昼食にしようと思ってアシスタントポイントで食事の準備をしていたので、 予想以上の早い到着にも対応できた。ここで選手はトレッキングの装備への変更と食事をして 第2レグへ出発する。
★【9/18】  第2レグ:トレッキング

第2レグは戸田からだるま山高原レストハウスまで。地図(道路)で見るとたいした行程では ないように見えるが途中のポイントは山の中にあるため山の中を歩いて行くことになるので 高低差もあり結構大変そうだ。選手は16時に出発、アシスタントはシーカヤックをサポート車に 積んでからだるま山高原へ移動する。選手の到着時間によっては、だるま山高原で30分睡眠をとる 予定にしていたのでアシスタントポイントでテントを設営してから食事の準備をする。 次の種目はMTBなのでMTBもサポート車から出しておく。選手は20時10分ころ到着、順位は8位。 第1レグが早かった分時間が早くなっているのでここでは睡眠はとらないことになった。
★【9/18】  第3レグ:MTB(マウンテンバイク)

21時に第3レグMTBスタート。アシスタントはテントなどの荷物をサポート車に積みこんで 西伊豆スカイラインを通って次のアシスタントポイントへ向かう。途中、うさぎや鹿に何度も 遭遇して、しかも霧で視界が悪かったために車で鹿をはねそうになったりした。 第3レグ終了地点では雨が降っていたので先にテントを張ってから湯を沸かしたりして選手を待つ。 このレグはあまり高低差がなさそうだったので予想タイムは3時間くらいということだったが、 なかなかやってこないので0時からちょっとだけ眠っておくことにした。目が覚めたら4時だった(爆) あわてて大会スタッフのところに確認しに行くと、まだ7チームしか到着していないということで ちょっとだけ安心。予想外に難しいコースで各チーム苦戦中で街に下りていってしまった チームもいるらしい(大会のコースマップからはみ出している!)。
一瞬雨がやんで星が見えた。人里離れた山の上なので天の川までしっかり見えてきれいな星空。 選手も競技中に星を見たそうだがそれはもう素晴らしかったとのこと。天体観測に行ったときとはまた 違う見え方がするんだろうなあと思った。5時10分に選手到着、順位は11位。 意外と元気な様子だったがここで1時間半の睡眠をとることになる。 7時10分に起床。すぐに次のトレッキングの準備をしつつ朝食。次のレグはどうやら関門に引っかかり 途中のポイントからサポート車で第5レグをとばして第6レグに向かうことになりそうだった。
★【9/19】  第4レグ:トレッキング

8時15分出発。アシスタントは例によって荷物の積み込み&撤収。なんだかずっと引越し作業を しているみたいだ。このレグは少し時間が長くなりそうだったので一度松崎へ戻りシーカヤックを 置いてくることにしていた。松崎にシーカヤックを下ろし、食料の買出しをしてから河津へ向かう。 河津の滝から近くにあるポイントで選手をピックアップし第5レグへ輸送する予定。途中、大会本部から 連絡があり「16時ころチェックポイントに到着の見込み」ということだったので河津で温泉に 入って、食事して、第6レグのキャニオニングの見物でもするかと思って河津の滝の近くに行ったら、 12時過ぎにまた電話が入って「到着したので迎えに来てください」とのこと。今度は予想外に コースが楽で早く到着したらしい。急いで迎えに行って第6レグのスタート地点へコースをショートカット。 それにしても、このレグも、第1レグも思ったよりも早く選手が到着してしまったときに たまたま近くでのんびりするという選択をしていたから良かったけど、そうではなかったら大惨事に なっていたところだった。このレグの間も当初は松崎で温泉&食事にする予定だったし。
★【9/19】  第6レグ:キャニオニング

このレグでは懸垂下降ポイントに16時までに到着しないと懸垂下降をやらずに次ぎに進まなければ いけなくなってしまうため、急いで準備をおこなう。ここでの懸垂下降は河津七滝を順番に下降していく というもので観光客(見物人)も多そうで選手が楽しみにしていたセクション。 13時30分に第6レグスタート。アシスタントは河津七滝オートキャンプ場へ移動。 キャンプ場では選手、アシスタントにしし鍋が用意されていたので食べる。 16時50分ころ選手到着。「楽しかったー!」と言って帰ってきてまだ余裕がある様子だった。 しかしその直後、懸垂下降で事故があったらしくレースは一時中断との連絡が入った。 ケガをした選手の病院への搬送や警察への対応などで大会側はかなり混乱しているようだった。 キャンプ場で足止めされている間に温泉に入ったり睡眠をとったりして過ごす。 22時過ぎに大会側から「ケガをした選手は単なる打撲のみ」「レースは再開する」との お知らせがあり、次の第7レグは飛ばしてサポート車で第9レグスタート地点の子浦へ移動し 4時集合、5時レーススタートということになった。1時過ぎまで睡眠をとり、2時にキャンプ場を出発。
★【9/20】  第9レグ:カナディアンカヌー&トレッキング

全チームがサポート車で第9レグのスタート地点である子浦へ集合。しかしレース中断時に 河津七滝オートキャンプ場から先へ出発していたチームは、まだトレッキング中のところも あるらしい。上位のチームから順に時差スタートということで「ミトコンドリア」は5時34分 スタート。移動前にコーヒーでも飲もうかと思って準備していると、「3番戻って来まーす」と 言われた。トレッキングシューズを忘れてカヌーで行ってしまったらしい。 カヌーを終了したところで忘れ物に気がついたが、カヌーは10分ちょっとの行程だったので 忘れ物を取りに来ることができたというのが不幸中の幸い。
アシスタントは選手が最後の関門を通過するまで子浦の駐車場で待機。その間ときどきスコールの ような激しい雨が何度か降ってきて「選手は大丈夫かなー」と思った。 (あとから聞いたら、3日間風呂に入っていない選手としてはシャワーのような雨はうれしいということだった) 9時30分ころ大会スタッフから選手が最後の関門を通過したと連絡をもらい、いよいよフィニッシュ地点の 石廊崎へ向かう。最後のチェックポイントで待つこと約1時間半ようやく選手がやってきた。 ここから石廊崎の先端にあるフィニッシュゲートまでは選手とアシスタントが一緒にウィニングランを おこないゴールする。 石廊崎のフィニッシュで写真撮影したり後からゴールしてきたチームを祝福したりする。 ようやく3日間、220kmのレースが終了した。3日間といっても、どこからどこまでが1日なのか 良くわからないので、ものすごく長い1日だったという印象が残った。

閉会式で順位が発表され「ミトコンドリア」は10位という成績であった。参加チームは23チームで その中の10位だから上出来な成績と言える。そもそもこの大会は準備してスタートに着くだけでも 大変なので選手は本当に大変だったと思う。(それも楽しんでやっているんだと思うけど) なお第9レグの「靴忘れました事件」は「アホで賞」を受賞した(笑)

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