アドベンチャークラブKOCCi
ナビゲーション講習会
2004/03/20(土)
アドベンチャークラブKOCCiの初級アドベンチャーレーサーを対象にした講習会が八王子市の 加住市民センターでおこなわれた。今回はナビゲーション講習。講師はアドベンチャーレーサーの菅原琢さん、田中正人さん。 アドベンチャーレース自体は今のところマイナー競技なので一般にはあまり知られていないが、 講師は日本のアドベンチャーレースの第一人者なのでとても豪華。講習会は午前(10:00〜12:00)は 室内で机上講習、午後(12:40〜15:30)は屋外で実習の構成でおこなわれた。屋外実習のあとは、 16:30まで室内で反省会(復習)。
【机上講習】
ナビゲーションに必要な基礎知識について。地図の読み方、コンパスの使い方、地形の読み方。
■地図の北と磁石の北は日本だと6度くらいずれるので地図に磁北線を入れておく。(海外だと20度くらいずれることも)
■縮尺の0を2つとると地図の1cmあたり何mかわかる。
■方向は決めても、どのくらい進むのかが抜け落ちてしまうことが多い。 目的地はどの方角にどのくらいの距離なのか把握するまで動かないこと。(1歩踏み出したらどこにいるのか不確実)
■地図は使うところ以外は折り曲げ、現在地は親指で押さえておく。
■地図から自分にとって楽なコースを選ぶ。天気や道などの条件によって変わる。
■尾根、沢を見分ける。水の流れる場所が沢になる(川を探すと早い)。尾根の隣は沢、沢の隣は尾根。
■尾根を見分ける。地図上の○(一番高い場所)を見つける。そこから伸びていく尾根を探す。
■エリア、ライン、ポイントと進みながら範囲を絞っていく。
■スピードコントロール。確実なところは走る。チェックポイントの近くではスピードを落とす。

あと、アドベンチャーレースは、まだ一般の認知がないので、みんなの行動がそのまま アドベンチャーレースのイメージになってしまうのでマナーには十分注意しましょうということだった。
昼食はスタッフの方が作ったカレー。とてもおいしかった。食器はそれぞれ持参したのだが、 カレーをもらうために並んでいるのが、難民キャンプのようだと誰かが言っていた(笑)

屋外実習の準備のとき外を見ると雪が降っていたので、ジャージの上にウィンドブレーカーを着る。 何かかぶるものがあるといいなと思ったら、持ってきたカバンがスキーの時に持って行くものだったので、 中に毛糸の帽子が入っていたので持って行く。そして、地図とコンパスを持った不思議な集団は 雪の降る中、加住市民センターの裏にある滝山城址公園へ向かって走って行く。
コースのスタート地点の広場で、50mくらいの距離を軽く走って3〜4往復して歩数を測る。 これで、ナビゲーション中の距離感をつかむらしい。1歩進んで1と数えてしまうと、 数がすぐに大きくなってしまうので、片足分(たとえば右を踏み出したとき)だけ数える。 自分の場合は、27で50mだった。しかしその後、実際に地図を見ながら山の中を走って みたところ27だと短いので30に修正。やはり平らなところを走るよりもアップダウンがある場所を 走るほうが歩幅が小さくなるということだろう。
最初はその場で地図上の地点をコンパスで方向合わせをして自分の向いている方向を変えて 元に戻ってこれるかという練習。最初は人によってばらばらな方向を向いてしまったりして 面白かった。実際にコースを走っての講習のときは、実際にその場所まで行って 地図と回りの地形を見比べて説明されると納得するのだが、自分で地図を見てもその場所の 地形がどうなのかは全くイメージできなかった。講師によると、理屈ではわかっても そう簡単にイメージできるわけではなく、とにかくフィールドに出て繰り返し練習するしか ないということだった。
コースによっては急斜面を登るところもあり、雪が降っているため、土の場所はぬかるんで つるつる滑り、草のところは雪が積もってやっぱり滑り大変だった。普通のランニングシューズだと このような場所は苦労するらしく、オリエンテーリング用のシューズがいいらしい。 斜面を下るときに1回転んでしまった。一通り講習が終わったあと、講師が現場の片付けをする間 「もう一周したい人はしてきてもいいですよ」ということで、雪が降っているのにほとんどの人は もう一周。さすが、アドベンチャーレーサーだなーと思った。 講習のあと、オリエンテーリングの大会で使用した地図の販売があったので2種類の地図を購入しておいた。
今回、初めてオリエンテーリングをやったが、かなり面白く感じた。コンパスで目的の場所に 到着して目印を見つけられたときがとてもうれしい。この感じは競技として走らなくても 得られるので、誰にでもお勧めのスポーツかもと思った。今まで、山に行くときなど一応地図と コンパスを持っていっていたが必要になっても使えなかったんだなということも発見。 次はオリエンテーリングの大会にでも出てみようかと思う。 今後もKOCCiでトレイルラン、MTB、ボートなどの講習もあるので、可能な限り参加するつもり。

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