2003セルフディスカバリーアドベンチャーin白馬
マウンテンランペアマッチレース 2003/10/05(日)
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【大会ルール】
・2名1チームとし2名一緒に行動しなければならない。
・各ステージ間のトランジット(休憩)は最低15分取ることを義務づける。
・レース中にとる飲食物は各チームで用意し各チーム自身で運ぶ。
【コース】総距離23km ()内は標高
ステージ1:五竜とおみスキー場(750m)〜小遠見山(2007m) 6km
ステージ2:小遠見山(2007m)〜五竜山荘(2490m) 5km
ステージ3:五竜山荘(2490m)〜八方池山荘(1840m) 7km
ステージ4:八方池山荘(1840m)〜白馬ジャンプ台(750m) 5km
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前日に松本で今回チームを組む千葉のS氏と待ち合わせ、白馬のペンションに宿泊。
S氏がネットでメンバーを募集していたのでメンバーに立候補して今回の出場になった。
S氏はマラソン、トライアスロン、山岳マラソンの経験もありマラソンのタイムも自分と
変わらないのでメンバー的な不安はまったくなかった。(むしろ自分のほうが不安だ)
スタート時刻が朝6時なので宿を5時に出てスタート地点の五竜スキー場のエスカルプラザに
行く。参加者は38チーム76人のアホ(笑)開会式で主催者側から「足を滑らすと滑落する
場所があるので注意してください」、「昨日の夜雪が降って気温はマイナス3度ですが、
たぶん大丈夫です」(たぶんかよ!)「好きなところを登って、好きなところを降りてきて
ください」などの説明があった。
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6時にスタート。五竜とおみスキー場を小走りに走り始めたがすぐに息が上がる。
「もう、だめだー」と思って時計を見ると10分も経っていなかった(爆)
息が上がるような状態でがんばってもゴールまでいけるわけないので、歩いて行くことに
する。他の競技者もすぐに走ることをあきらめ歩き始める人がほとんど。好きなところを
登って良いということになっているが最短コースの超急斜面を選択する人はいなかった。
(何人かそっちの方に行ったけど戻ってきた)スキー場最上部までゆっくりペースで
歩いて行く。スキー場の登りで後ろに抜かされていき、この段階でほぼ最後尾になる。
スキー場を抜けて登山道に入るころには息も整ってきたので早歩きで最後尾集団から脱出。
7:45ころ第一ステージのゴールに到着。
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第一ステージゴール地点で15分の強制休憩。まわりの山を指さしながらS氏に山の名前や
これから登っていくコース、下山コースなどを説明する。まわりの参加者も、遠くから
来た人が多くいろいろ聞かれた。第一ステージはバテバテでいいとこなしだったが、
かわりに「なんちゃってネイチャーガイド」として役に立てたようで良かった(笑)
そしてこれから登っていく五竜岳、唐松岳は雪で白くなっていてとても楽しみ♪
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第一ステージゴールから15分後に第二ステージスタート。だいぶ調子が上がってきたので
少し早足で進む。この先難所があるので体力温存ということでS氏にお願いして走るのは
勘弁してもらう。それでも前のチームを捉えて何チームか追い越すことができた。
しばらく行くと五竜岳がすぐ近くに見えるようになり地面に雪が目立つようになってきた。
日陰になっているところは凍結していて気をつけないととても危険。途中S氏がよそ見を
して足を滑らし登山道から落ちそうになった。
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9:50ころ五竜山荘に到着。だいぶエネルギーを消費したのでここで食事をすることにする。
五竜山荘の周辺は2〜3cm雪が積もっていたので雪の上に寝転がって記念撮影。
山荘で何か買って食べるのはOKということだったのでインスタントのうどんを買い
持ってきたおにぎりを1つ食べる。15分の強制休憩時間が食事中に終了したが、ちょっと
くらい急いでも仕方がないので予定時間より少し遅れて出発。
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五竜山荘を出発して唐松岳方面へ縦走。ゆるい下りに雪が積もりランニングシューズでは
とても良く滑るのであまり早くは走れない。少し進むとまた登りになり、絶壁に打ちつけられた
鎖にしがみついて(足元は雪だ!)登ったり降りたりしながら全体的には唐松岳に向かって
登っていく。もはやレースじゃなくて登山だよなーと思った。しかも雪があってちょっと
危険な登山。少なくともレースするところではない(爆)。途中の危険箇所
(鎖がないけど滑ったら落ちる)で渋滞が発生しタイムをロス。
それでもとても景色の良いところでいい休憩になった。
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唐松岳頂上山荘(標高2620m)を過ぎると八方尾根に向かって下り開始。そろそろ順位を
上げて行きたいところなので走り始める。結構いいペースで走っていても前のチームは
見えてこなくて危険箇所での渋滞の間に前とだいぶ差がついたらしい。(渋滞の原因に
なっていた何チームかはすぐに抜き去った)八方池付近まで降りてくると紅葉を見にきた
登山客がいっぱいいて「どこから来たのか?」「何時に出発したのか?」と頻繁に聞かれる
ようになった。で、五竜からゴンドラを使わずに登ってきたというと、いろいろな反応が
返ってくるが、一言で言うと「きみたち、おかしい」(爆)ということだった。
俺もおかしいと思います。他の競技者は「人間じゃない」などと言われた人もいるそうで・・・。
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唐松岳〜八方池山荘間では前を走るS氏が岩を踏み外してバランスを崩したり
することが多くなってきて「大丈夫かなー」と思う。俺は第一ステージ最初の10分でバテて
いたのが信じられないほど軽快に動けていていい感じだった。唐松岳頂上山荘からの下りは
最初は岩場が多かったが標高が下がってくると木がたくさん生えていて紅葉がきれいだった。
第三ステージはかなり長かったように感じられたが12時ころ八方池山荘に到着。
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第四ステージは八方尾根スキー場の下り。登山客はリフト、ゴンドラで移動するので
ほとんど人とすれ違ったりすることはなくなった。前がだいぶ離れていたので追い越すのは
無理かと思いながら出発。S氏は下りのために持ってきたというストックを操ってすごい勢いで
降りていく。俺は便利なアイテムを持っていないので蛇行している登山道をショートカット
して距離を短縮し兎平上部のリフト降り場までなんとかS氏について行く。そこから先は
決められたコースがなく、まさに好きなところを降りていくという状態になったので
とりあえず兎平109の横を通ってリーゼンスラロームコースを降りていくことにする。
S氏はあっという間に行ってしまい置き去りにされる(笑)
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リーゼンスラロームコースの上部に立ったときすでにS氏も前方を走っていたチームも姿が
見えなかったのでゲレンデコースを真っ直ぐ下りて行くしかないのかなと思ったら、
ブルトーザの走った道があったのでそれを追いかけて降りていく。そしたら行き止まりに
到着(笑)仕方ないので少しだけ登ってから草を掻き分けてなんとかリーゼンスラローム
コースに復帰。草が生えていて岩が転がっているところを真っ直ぐ降りていく。
するとはるか前方にS氏と前の2チームを発見。急な下りでペースの落ちた2チームを抜いて
S氏との距離を縮めていく。ウスバゲレンデ付近でようやく大きな声を出せばS氏に声を
かけられるくらいの距離になった。名木山ゲレンデに下りたところでS氏に追いつく。
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名木山ゲレンデから白馬ジャンプ台へ抜けてゴール。タイムは7時間17分、総合順位23位、
男子ペアの部では11位であった。優勝ペアは4時間50分ほどでゴールしたということで
いったいどんな鍛え方してるんだろうと思った。主催者側からも「まさか5時間を切るとは
・・・君たちは化け物です」というコメントが発表される(笑)ちなみに出場チームの
カテゴリ内訳は、男子ペア16チーム、男女混合20チーム、女子ペア2チームと女性の参加者が
多いのに驚いた。
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今回のレースはコースがレースするには危険すぎるので参加者は登山経験者か少なくとも
岩場の歩き方(3点支持とか)の講習が必要ではないかと思った。あと登り下りのスキー場も
「好きなところを通ってください」ではなく最低限のコース指示は必要かも。五竜はみんな
一緒のスタートでコースも多くないからいいけど、八方尾根は知らない人は本気で迷子に
なりそう。個人的にきつかったのはスキー場の登り下り。想像以上に斜面が急でスキーで
良く知っている場所で一番苦労してしまった。「来年もやるか?」と言われたら・・・
やっぱり白馬は地元などと言っているからには出るのは義務かなと思う。
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