ゴビ・マーチ 2011/06/26(日) Stage1 Tian Shan Mountains 34.6km、5:14:00、14位
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6時起床。すでに明るくなっていたので行動しやすい。寒くもないのでアタカマのときのようにシュラフの中でもたもたすることもなく早く準備できた。
今回はアタカマのときのように毎度おなじみのメンバーとは違うので4回目の砂漠にふさわしいお手本になるように行動しなければ(笑)
7時半からブリーフィング。テントから出てブリーフィングを眺めながら日焼け止めを塗る。キャンプ地からスタート地点までは少し離れていて5分ほど歩いて移動する。
スタート地点で小野さんとマレーシアのタンさんと写真を撮る。パオロを見つけたので声をかける。
今回のファーストコンタクトなので覚えていてくれたかな?と若干不安だったがしっかり覚えていてくれた。
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8時にレーススタート。とりあえずパオロの後ろにつく。パオロは優勝候補なので最後までついて行くことはできないが、
エジプトのときはスロースターターだったので中間地点であるCP2くらいまで、いいペースで運んでもらえればと考えた。
しかしなぜか体が重く苦しくて吐き気がする。またユーさんにピックアップ(介護)されるパターンかと早くもピンチ。ペースを十分に落とし水を多く飲みながら進む。
少しすると鈴木くんが「先行きまーす」と追い抜いて行く。続いて小野さんが追いついてきて「ペースメーカーにします」と一緒に走り始める。
35位でCP1を出て緩い登り坂を歩いていると小野さんは先に行ってしまった。なんとか小野さんが見えるくらいの位置でゆっくり走っていると歩いている鈴木くんに追いついた。
「ステージ1はタイム差そんなにつかないから落ち着いてゆっくり行こう」と声をかけて抜かす。これは自分に言い聞かせる言葉でもある。
スタート直後いきなりのブレーキだがとにかく完走だけはしなければいけない。
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調子が上がってきたので小野さんを抜かす。小野さんは登りがきつくなってきたところでストックを出し少しペースダウン。CP2は28位。
調子も気持ちも上がってきたので順位のことも少しは気にすることができるようになり「この調子なら20位以内くらいまで戻せるかも」と思う。
CP2を過ぎると山岳地帯へ。アップダウンが繰り返される。荒々しく削り取られた岩山の景色が素晴らしい。CP3を20位で通過。いい感じ。
CP3を出て少しすると立ち止って吐いている選手がいた。「Are you ok?」と声をかけてみるも「Not ok」と弱弱しい感じ。
水と塩タブレットを勧めてみるが自分で十分に持っているようだし、ほんとうにだめそうならCP3にすぐに戻れるので先に進むことにした。
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ひたすらウェーブのようにアップダウンが繰り返される。1つの登り下りは大したことないのだが「ここを越えたらCPが見えてほしい」と思い始めてから、
いくら進んでも同じ登り下りが繰り返されるのは精神的にも厳しい。体もきつくだんだん本気モードへ。劇下りのところで足を滑らせ手をついたら地面にはトゲトゲの植物が!
手にトゲが刺さってしまった。斜面に生えている植物はトゲトゲだらけだったので崖のようなところなのに手を地面につくことができず、そろそろと降りる。
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一度は女子のトップに追いついたが細いトレイルの登りでついて行けなかった。ここでは歩き勝負になったのだが、アタカマで身に付けた早い歩きが通用せず。
向こうも歩きが強いのか、それとも自分がパワーダウンしてきているのか。長い長い登りを登り切ってようやくゴールが見えた。
ゴールまでの下りと平地でがんばれば女子のトップともう一人を抜かせそうに感じていたがタイム差が小さければ順位など現時点では気にする必要がないので、マイペースで進む。
今回は1日目を抑えて、いつも調子が落ちる2日目を無難に乗り切ることが大事。
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ゴールすると14位で思ったよりもいいポジションにつけれた。1桁順位となる9位との差は20分。明日以降これ以上広げられなければ狙っていけるかもしれない。
今日はタイミングチップのチェックがないと言われ、パスポートにもタイムの記載がされなかった。
ちょっとおかしいと感じたがゴール時にスタッフが手書きのリストを作成していたのでゴールした証拠は残っている。小野さんも10分後くらいにゴール。
あとから小野さんにタイミングチップのチェックがどうだったか聞いてみるとゴール時はしなかったが後からチェックしに行ったので、
念のためチェックしてもらったほうがいいと言うのでチップを持って行ってチェックしてもらう。
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しばらく休んでから小野さん達のNo.7テントを見に行くと鈴木くんがゴールしてつらそうに横になっていた。自分のNo.12テントは自分が一番で次の男性ランナー集団は1時間くらい後。
長谷川さんが15時ごろ。美絵さんが16時半ごろ。美絵さんが帰って来た時にはいつの間にかNo.13テントの成宮さんも帰ってきていた。
成宮さんはけっこうやばそうなことを言っていて、見た目もやばそうだったが、ゴールした後の様子を見ると大丈夫そうだ。
いくらハチミツ取りのおばちゃんのコスプレをしていても(ご本人はいたって真面目である)サハラマラソンは完走しているんだしきっと大丈夫。
相変わらず「日本に帰りたい、リタイアする」と言い続けています(これは後々リタイアするする詐欺と呼ばれることになる)。
そして韓国の(日本語できる)キムさんも「砂漠なんかもう来ない」とか言っています。キムさんはヒマラヤ通いしている屈強な山屋です(笑)。
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同じテントのジミーはトップクラスの力を持っているようだが今日は高山病で撃沈。具合悪そうに寝ています。
標高2000m程度なので高山病の出る可能性は低いが、ジミーの住んでいるデンマークは最高標高が173メートルしかないそうだ。
でもそういえばアタカマで優勝したアンダースはデンマークなのに標高3000mを平気で走っていましたが・・・。
ユーさんによると今日の最高気温は14時で41℃。ゴビは50℃オーバーという話も聞いているので41℃だとあまり暑くない?と思ったが湿度もあるし温度だけではなんとも言えないかもしれない。
19時くらいから風が強くなってきた。ユーさんは食べ物を持ってきすぎたらしく重さを減らすために「食べる!食べる!」と言ってテントのみんなにお菓子をふるまっている。
トータル3万キロカロリー持って来たらしい。ユーさんはこの手のレースは18回目で韓国の事務局も務めているくらいなのでミスではなく、
遅れた競技者のサポートをするためにたくさんの荷物を持ってきているのだがさすがに持ってきすぎたらしい。
今回のコースは今までに使ったことのあるコースではなくアップダウンは今までに比べてきつかったとのこと。
21時には寝る体勢。外はまだ夕焼けにもなってなく、ぐっすり寝れるとは思えなかったが、朝までぐっすり。
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